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◇2024全日本大学女子選抜駅伝競走 富士山女子駅伝◇12月30日◇富士山本宮浅間大社前〜富士総合運動公園陸上競技場◇

[最終結果] 15位 2:29.32
1区 大西友菜(安全1)
2区 前田彩花(商2)
3区 室山真優(経1)
4区 新山心友(商2)
5区 有田茉合香(人3)
6区 石松空(文4)
7区 岩本風音(社3)

伐栗夢七(法4)女子長距離パート長率いる関大陸上競技部の集大成、富士山女子駅伝に挑んだ。10月26日に行われた全日本大学女子駅伝で12位以内のチームに与えられるシード権は獲得できず。しかし、チームの地力を上げ、5000㍍上位7人のタイムで挑戦権を得た。1区は徐々に集団がばらけ、後方に位置することになり、19位でタスキリレーに。しかし、2区を走った前田が入賞圏内の8位に押し上げる走りを見せる。このまま順位をキープしたかったが、全国の強敵たちに及ばず順位を落とすことに。2年ぶりの入賞には届かず、15位でゴールした。

IMG_6210-200x133 【陸上競技】健闘するも、富士山女子駅伝15位で終幕
△大西

関大の1区を任されたのは大西。1年生ながら重要なトップバッターを務めた。雲で頭を隠した富士山を背景に号砲が鳴ると選手たちは一斉にスタート。大西は2列目からのスタートだったが、号砲と同時に勢いよく飛び出して行った。大舞台の1区を任された大西は、堂々の走りを見せ区間19位でフィニッシュ。タスキを2区前田へとつないだ。

IMG_6344-200x133 【陸上競技】健闘するも、富士山女子駅伝15位で終幕
△大西(=左)からタスキを受け取る前田

大西からタスキを受け取った前田は笑顔で第1中継所を飛び出した。レース後に「自分が2区で上位に持っていく役割だった」と語った前田はその言葉通り快走を見せる。タスキを受け取った直後から前を走る選手をかわし、どんどんと順位を上げた。驚異の11人抜きを達成し、関大は8位まで浮上。チームを勢いづける走りで2区を駆け抜け、3区室山へとタスキをつないだ。

下り坂を抜け、3区は室山が出走。3.3㌔と距離が短く、スピード勝負が求められる区間だ。しかし、前田が作ったリードを守り切ることができず。順位を落とし、チームは18位で第3中継所に。区間23位の11分17秒と、苦しい走りでタスキをつないだ。

室山からタスキを受けたのは新山。第3中継所通過タイムが、3つ順位が上の15位・亜大とわずか7秒差と混戦の状況で出走した。集団を抜け出したのは新山。順位を3つ上げる好走を見せ、15位で第4中継所に。14分48秒で走りぬき、区間12位の成績を残した。

今大会最長の10.5㌔を誇る5区。不破聖衣来(拓大)やサラ・ワンジル(大東大)、谷本七星(名城大)など、各大学の注目選手が揃う。関大は有田が出走した。一時は玉川大に追い上げられるも、粘りの走りをみせる。中大には順位を抜かれたが、全日本選抜を抜き15位をキープ。区間18位、36分40秒の記録を残し、6区へつないだ。

IMG_8674-200x133 【陸上競技】健闘するも、富士山女子駅伝15位で終幕
△5区を走る有田

有田からタスキを受け取ったのは、出場選手の中で、唯一の4年生のである石松。6区の区間距離は6kmと、距離は長くなく、アップダウンがほとんどないコースが特徴的だ。第5中継所では、14位で21秒前に通過した東洋大に追いつきたいところだったが、その背中を捉えることはできず。しかし、区間7位の走りで順位変動なく、15位で最終走者にタスキをつなげた。

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△有田(左)からタスキを受け取る石松

全区間の中で一番、勾配が激しい最終、7区。岩本が石松からタスキを受け取りスタートした。2分以内に11位のチームから17位のチームまでがタスキリレーを終えており、一発逆転の可能性も残されている。第6中継所で16位の全日本学連選抜とは36秒の差があった。しかし、少しずつ距離を詰められ、1つ順位が下がってしまう。このまま、順位が変わらないかと思われたが、前を走っていた東洋大が坂に苦戦し、少しずつ順位が落ちてきていた。落ち着いて交わし、再び15位に順位を押し上げた岩本。だが、これ以上の追い上げを見せることはできず。15位でゴールテープを切った。

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△岩本

全国の壁は高く、2年ぶりの入賞に届かなかった。昨年よりも順位を3つ落とし、合計タイムは1分近く遅くなったため、後退していると思われるかもしれない。しかし、2区終了地点では8位と、チームの成長が垣間見えた。そして、下級生を中心として挑んだ今大会の経験は、次世代で生かすことができる。来年は全国で紫紺のタスキを輝かすために。各々の限界を超える挑戦はこれからも続く。【文/写真:上田峻輔、井原郷志、木村遥太】

▽前田
「(タスキを受け取った時の心境は)前半区間を任されており、全日本と違って、今回の駅伝は前半区間で順位を上げて、その流れで 順位を稼ぐという戦略でした。私は2区で上位に持っていくという役割だったので、タスキを受け取って最初から恐れず突っ込むということを意識して走りました。(途中11人抜きもあったが、走っているときの心境は)何人抜きというよりか、もうひたすら人がいたら抜いていき、前をひたすら向いて走っていました。もう1つでも順位を多く上げていけるように、もう後を恐れずに走るようにしました。(来年に向けて)今回のレースは 自分では納得いく走りができなかったので、個人としてもチーム 個人としてもやっぱり強くなっていきたいし、チームとしては新体制になって 色々変え変えていく中で、先輩たちをしっかり支えつつ、またチームを引っ張っていっていきたい。 今年はチームとしては結果を残せなかったので、来年は絶対過去最高順位を狙っていきたいなと思っています」

▽石松
「(大学最後のレースでしたが出走前の心境は)4年生3人でずっと4年間やってきたんですけど、今回メンバー に2人を入ることができなくて、自分だけ走らせてもらう形だったので、もちろん他のメンバーの気持ちもっていうのもあったんですけど、特に4年生、2人の気持ちを背負って走りました。(自身の走りを振り返って)前半、入りは良かったんですけど、2キロ目からちょっと落ちてしまった部分があって、タイム的には目標に届かなかった。しかし区間順位としては今までの駅伝の中で1番良かったので、 そこはチームに少しでも貢献できたかなと思います。(この4年間振り返って)もうほんとに周りの人に恵まれて、いつも苦しいこともたくさんあったんですけど、たくさん支えてもらった4年間だったので感謝の気持ちでいっぱいです。(後輩たちに向けて)今日、出場したメンバーもほとんどみんな下級生だし、みんな明るくて頑張れる子たちなので、来年からも頑張ってくれると期待してます」

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