◇第28回関西学生インドア選手権大会◇決勝◇12月22目◇近畿大学記念会館
【決勝ラウンド】
[男子1/16イリミネーションラウンド]
○住谷和輝(シス理4)6-5小西(近大)
[男子1/8イリミネーションラウンド]
○住谷6-2柳橋(近大)
[男子1/4イリミネーションラウンド]
●住谷3-7原口(近大)
[女子1/16イリミネーションラウンド]
●波部日葵(政策4)5-6江口(同大)
○仲田聖(社1)6-4竹澤(同大)
[女子1/8イリミネーションラウンド]
○仲田7-3樋口(近大)
[女子1/4イリミネーションラウンド]
●仲田1-7道添(近大)
昨日の予選ラウンド上位32人による決勝ラウンドが幕を開けた。関大からは住谷、波部、仲田の3人が出場。波部は1/16イリミネーションラウンドからシュートオフにもつれ込む接戦に。しかし、勝ち切ることができず、ベスト32で敗退となった。住谷、仲田は順当に勝ち上がり、ベスト8入りを決める。ベスト4進出を懸けて、挑んだ1/4イリミネーションラウンド。仲田は第1セットで何とか同点で1点を分け合う形になったが、その後は1セットも奪うことができず。勝利には届かなかった。住谷は第1、2セットを連取され、後がない状態に。第3セットは同点の状況で勝ち越しとなる点を獲得。第4セットも奪い、白星が手に届きかけた。しかし、悔しくも第5セットを相手に取られ、関西インドアはベスト8で幕を閉じた。
最初に行われたのは男子32人を16人に絞る、男子1/16イリミネーションラウンドだ。ここでは予選順位に基づきトーナメントが組まれ、1対1の勝ち抜き形式の試合を行う。各セット3射ずつ引き、得点が高い方が2点を獲得し、先に6点に達したら勝利するというルールだ。第5セットまでで決着がつかない場合、シュートオフに移り、1射のみで得点が高い方が勝ち上がることができる。予選ラウンドを3位で通過した住谷は、予選を30位で通過した小西(近大)と対峙(たいじ)。第1セットは互いに28点で1点を分け合った。続く第2セットは第1セットに続き28点を記録するも、相手が29点をマーク。リードを許してしまう。しかし、第3、4セットともに29点と堂々の行射で、マッチポイントに。第5セットで勝負を決めたかったが27点と少し点数が下がってしまう。相手にこのセットを取られ、シュートオフに突入。緊張した空気感が漂う中、最初に行射した住谷は8点を射止める。相手は、8点を超えることができず、接戦の末に1/16イリミネーションラウンド突破を決めた。
続いて、女子1/16イリミネーションラウンドが開幕。波部、仲田の2人が挑んだ。第2セットまで両者、29点と一歩も譲らない。第3セットは相手に取られるも、第4、5セットを取らせず、シュートオフにもつれ込んだ。集中し9点をたたき出した波部。しかし、相手が10点を記録し、惜しくもベスト32で敗退となった。
仲田は予選22位の竹澤(同大)と対戦。1セット目は1点差で、先に2点先取。続く第2、3セットでは相手に1点及ばず、後がない状態に。しかし、第4セットで30金を記録し、同点に。第5セットを取れば、勝利が決まる。ここでも仲田は29点で相手を抑える。ベスト16入りを決めた。
1/8イリミネーションラウンドからは、男女同時に行われた。接戦の末に1/16イリミネーションラウンドを勝ち切った住谷は、予選19位の柳橋(近大)と対峙(たいじ)。第1、2セットと連続して30点を取り、第3セットで勝負が決まるかと思われた。しかし、一筋縄に勝利することはかなわず。第3セットは29点で引き分け、第4セットに。ここでも実力を発揮し、30点を記録。相手を終始圧倒し、ベスト8入りを果たした。
仲田は、予選を6位で通過した桶口(近大)と相まみえた。第1セットは両者、27点で1点を分け合う。続く、第2セットは28点と相手と2点差でリードを広げた。第3セットは30金を記録し、勝利に王手をかける。第4セットで勝ち切りたかったが、相手が30金をたたき出し、勝負は決めきれず。迎えた第5セット。このセットを引き分けるか、勝ち切ることができれば、ベスト8進出が決まる。緊張がかかる中でも、落ち着いた行射で30金を記録。安定した強さで、1/4イリミネーションラウンド進出を決めた。
勝つことができれば、ベスト4進出が決まる1/4イリミネーションラウンド。相手も、ここまで勝ち上がってきた強敵ばかり。厳しい勝負になると思われた。住谷は予選6位の原口(近大)と対戦。第1、2セットで28点を記録するも、相手は29、30と安定した行射で上回れてしまう。早くも追い込まれることになった。しかし、第3セットで30金を記録し、2点を取る。続く第4セットも30点をたたき出し、追いつくかと思われたが、相手も30点で両者、引き分けることに。第5セットを勝ち切らなければ、敗北が決まる住谷。30点には届かなかったが、28点と安定した得点を記録した。しかし、相手が29点と1点差で第5セットを奪えず。ベスト8で幕引きとなった。
初めてのインドアで1年生ながらベスト8進出を決めた仲田。ベスト4進出を懸けて、予選3位の強敵、道添(近大)と相まみえた。第1セットは互いに28点で、1点を分け合う。第2、3セットは緊張もあってか、25、26点と低迷し、後がない状態に。運命の第4セット。安定した行射で28点を記録。しかし、相手に1点及ばず、相手の勝利が決まる。ベスト8進出と奮闘したが、惜しくもベスト4入りには届かなかった。
ベスト4進出には届かなかった住谷と仲田。しかし、予選に出場した選手も含め、今後に生きる経験になったに違いない。春には王座出場を懸けたリーグ戦が始まる。男女ともに王座出場し、全国の高みへ。まばゆい輝きを放つため、この冬にさらなる成長を遂げる。【文/写真:木村遥太】
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