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◇第77回全日本選手権大会◇12月21日◇於・ウカルちゃんアリーナ

【男子フルーレ団体戦】
[1回戦]
●関大23-45  SATOKING
①伊藤3(3)-(5)5大石
②保知3(0)-(5)10上野
③上村7(4)-(5)15中村
④保知10(3)-(5)20大石
⑤伊藤10(0)-(5)25中村
⑥上村12(2)-(5)30上野
⑦R椿15(3)-(5)35中村
⑧上村19(4)-(5)40大石
⑨伊藤23(4)-(5)45R村上
R椿          R村上

社会人やプロも出場する全日本選手権大会に、関大フェンシング部から男子フルーレ団体が約50年ぶりに出場。強敵を前に健闘を見せるが、1回戦を突破することはできず。それでも、来季から1部で戦う関大フェンシング部にとって実りのある大会となった。

074A5959-200x133 【フェンシング】全日本選手権1回戦敗退も、実りのある大会に
△フルーレメンバー

1回戦は、国体で優勝経験のあるメンバーがそろうSATOKINGと対戦。優勝候補の一角を相手に、何点奪うことができるかが争点となった。トップバッターを務めたのは、今試合が引退試合となる伊藤真吾主将(人4)。序盤から3連続で失点するもすぐさま3点を取り返し、ベンチが沸く。このままスコアを返したいところだったが、2連続で得点を献上し、3ー5で番手を終えた。続いて登場したのは、保知純乃介(文2)。相手の勢いのあるプレーに圧倒され、1点も奪うことができず。3ー10と大きく差を開かれた。3番手の上村明武(社2)は、なんとか相手の攻撃に対応。4点を奪う活躍を見せた。

074A5648-200x133 【フェンシング】全日本選手権1回戦敗退も、実りのある大会に
△保知
074A5679-200x133 【フェンシング】全日本選手権1回戦敗退も、実りのある大会に
△上村

1巡目終了時点で7ー15となり、その後も徐々に差を開かれていく。7番手には、リザーブの椿樂(経1)が登場。1年生ながらガッツのあるプレーで、3点を獲得する。しかし、強豪の背中は遠く、追い上げることができない。スコアは19ー40となり、アンカーの伊藤主将が登場した。最後まで粘り強く戦い、得点が入るたびに応援が盛り上がる。23ー45で敗北となったが、「本当にやりきろうという気持ちで臨んで、自分もやり切れたと思う」(伊藤主将)。優勝候補の一角を前に、健闘を見せた。

074A5785-200x133 【フェンシング】全日本選手権1回戦敗退も、実りのある大会に
△椿
074A5607-200x133 【フェンシング】全日本選手権1回戦敗退も、実りのある大会に
△伊藤主将

男女ともに1部昇格を果たし、関カレでは男子エペ団体戦2位、男子フルーレ団体戦3位に。さらに約半世紀ぶりに全日本選手権大会出場を果たすなど、大躍進となった今年。来季は1部リーグからシーズンが始まる。今年の勢いのまま、さらなる飛躍を遂げるだろう。【文/写真:合田七虹】

▼伊藤主将
「(引退試合となった今日の試合を振り返って)9年間フェンシングをやってきました。今回の相手が現役の日本代表3人だったので、もう正直勝てないのはわかっていました。本当にやりきろうという気持ちで臨んで、自分ももうやり切れたと思うので、あとは寂しい気持ちです。(関大フェンシング部での4年間を振り返って)1年生、2年生、3年生の間も本当に勝てなくて。しんどい思いをしていたんですけど、今年になって関カレ3位、50年ぶりに全日本も出れて、本当に最後の最後に有終の美を飾れたんじゃないかなと思います。(4年間の中で一番印象に残っていること)今年の関カレ団体戦の3位だった試合です。本当に3年生までしんどい思いをしてきて、ずっと勝てずベスト8止まりだったところで、最後に勝つことができて。それが一番記憶にありますし、やってきたことが無駄じゃないかったですし、後輩もすごく頼もしかったので本当にそれが印象的ですね。(1年間主将としてチームを引っ張ってきて)主将らしいことを本当にしてこなかったのですが、後輩や同期のみんなが頑張ってくれたおかげなので。本当にそれだけですね。(来年後輩たちに期待すること)来年は1部昇格して1年目の年なので、今年関カレ3位に入っているのでしっかり上位を狙ってもらって。王座も出れたとしたら本当に何年ぶりかわからないですけど、王座頑張って行ってもらいたいです。関カレでも自分は銅メダルしか取れなかったので、金メダルを取ってもらいたいなと思います」

▼保知
「(今日の試合振り返って)今日は地元での開催というのもあって、出れたことがまずうれしかったです。試合は相手が優勝候補というか、今年の国体の優勝のメンバーとかすごく強敵だったんですけど、4年生の伊藤真吾先輩が最後というのもあって、やっぱり盛り上げていきたいなと思って。内容としては、1試合目は1点も取れずにすごく悔いが残る感じで終わってしまって、2試合目は割と体も動き始めて、悪くはなかったかなと思います。(今日の試合で得た収穫や見つかった課題)強い相手となると、足が止まったり、ひよったりする部分がやっぱりいつもの関西の試合とかと違って、足がいつも以上に動かないというのがすごく実感して。でも自分の得意な剣をしならせる技は決まったので、強い相手にも自分なりにまだ通用できるんじゃないかなという自信と、やっぱり直さないといけない部分はあるなと思います。(4年生の存在)1年生の時はインカレすら個人で出れなくて。団体で出ても全然得点を取れないみたいな選手だったのに、今年自分を個人でも団体でも押し上げてくれたのは、ほとんど真吾先輩(=伊藤主将)のおかげなのでめちゃめちゃ感謝しています。真吾さんがいなかったら絶対伸びていないし、考え方とかが変わったので本当に感謝です。(来年の意気込み)フルーレはもう自分と上村が引っ張っていかないといけないので。上村がエースで、エースが常に調子が良いとは限らないので、そこでちゃんと自分は2番手として支えていきたいなと思います」

▼上村
「(今日の試合を振り返って)今年1部昇格してすごく勢いがある状況の中で、関カレ、インカレと勝ち上がってきて今回の全日本の舞台に出れたので。それに対してはすごくうれしい部分で、その反面、やっぱり真吾さん(=伊藤主将)が引退される試合だったので、それに関してはやっぱりすごい悲しい、寂しい思いです。1回戦で負けてしまって、相手との実力の差はあってそこに関してはしょうがない部分もあるんですけど、申し訳ない気持ちです。来年真吾さんが抜けてから自分たちが引っ張っていかないといけない、頑張らなきゃいけないなと思える試合でした。(今日の試合で得た収穫や見つかった課題)まずフィジカル面や技術面とかも、全部において劣っているなとすごく実感して。その中でもやっぱり自分の強みだったりとかはすごく通用する部分があったと思ったので、そこを伸ばしつつ、自分が苦手な部分や、その人たちと自分の違いをしっかり比べて、そこで自分がやらなきゃいけないことをこれから見つけられるんじゃないかなと思います。(4年生の存在)自分自身は真吾さんが関大にいるからという理由で関大にきたのもあって、憧れだったりとか、尊敬している部分っていうのもあったので。すごくチームを引っ張ってくれる存在が多い代だと思って、チームをまとめてくれたりだったりとか、普段の練習から盛り上げてくれたり、安心感がすごくある先輩方だったので。それが抜けてしまうというのはやっぱり来年から寂しい部分もありますし、自分たちが逆に引っ張っていかないといけないなという思いがすごく今出てきていています。(来年の意気込み)関カレで3位が取れたというのはすごく大きな収穫だったと思っていて、1部に上がって戦っても、自分たちなら上位を狙えるという自信にすごくつながったので。その思いをそのままぶつけて、1部昇格した1年目にフルーレリーグを優勝するというのが目標です」

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