◇HELIOS POWER’24〜太陽が昇る夜〜◇12月20日◇吹田メイシアター
応援団バトン・チアリーダー部の集大成、HELIOS POWERが開催された。46人のチアリーダーが試行錯誤しながら作り上げたステージは圧巻のものに。多くの観客に感謝を届けた。
HELIOS POWER’24総監督・近菫花(政策4)を中心に、こだわり抜いて作り上げたステージ。さらに4年生がおのおのでステージを担当し、より良いものにするため工夫を凝らす。本番前日には、保護者を中心とした関係者を前に公開ゲネプロが行われた。公開ゲネプロ後、そして本番直前まで何度も動きを確認し、一切の妥協を許さない団員たち。全員のHELIOS POWERに懸ける思いの強さがあふれ出ていた。
いよいよ迎えた本番。満員の会場は、大歓声と共に幕が開ける。第1部、『OPENING STAGE』では、一人一人の持ち味を存分に発揮。スタンツ、タンブリング、バトン、ガード、リボンと多種多様な演技で魅了する。HELIOSの魅力が存分に詰まったステージが繰り広げられた。続く『KAISERS STAGE』は、体育会の仲間たちがゲストで登場。多種多様なKAISERSのユニフォームが舞台上で輝く。応援団からも、これまで共に演舞演奏を作り上げてきたリーダー部が参戦した。続けて吹奏楽部の演奏も加わり、野球、アメリカンフットボールでおなじみの演舞曲を披露。紫紺の戦士たちを後押しした『最強の関大スタンド』が再現される。最後は『応援歌』で第1部は締めくくられた。
第2部は『MUSICAL CHAPTER』から始まる。普段のHELIOSとは異なり、ミュージカルを披露。『HIGH SCHOOL MUSICAL』を題材として思いを届ける。無限の可能性を信じ挑戦を続ける物語は、まさにHELIOSそのものを表現。さらにキレのある踊りがミュージカルを彩る。作品の途中では、上田優和与部長(人4)の見事なタンブリングも決まり、ミュージカルの中にもチアリーディングらしさを組み込んだ。
次の『OG STAGE』は、HELIOSの卒業生がステージに立つ。OGがHELIOS POWERに花を添えた。『STUNTS STAGE』では団員たちが黒色のユニフォームで登場し、特別感を高める。応援活動だけでなく競技チアでも磨いてきたスキルを発揮。幾度となく高難度のスタンツを決め、会場からは拍手が巻き起こる。最後は大型の3層スタンツを見事に決め切り、賞賛の声が飛び交った。
最後となる第3部。まずは、さまざまな局面で笑顔を届けてきた『HALF TIME SHOW FLASH』を披露する。数々のスタンツや平場で魅了。全身全霊で行われたパフォーマンスは紛れもなく今年一番のFLASHとなった。
FLASHを終えて、刻一刻とHELIOS POWERも終わりが近づく。そんな中、続いては『卒回生』紹介。ここまでチームを引っ張ってきた10人の4年生の名前が呼ばれていく。紹介を終えると、上田部長から挨拶が。部方針である『INFINITY』を先頭に立って体現し、チームを引っ張った部長の言葉に、会場は感動で包まれた。そしていよいよ『ENDING STAGE』へ。団員を呼ぶ声や応援の声が響き渡る中、弾ける笑顔で応える46人のチアリーダー。終盤には4年生だけでひとつのスタンツを作り上げ、感謝を伝えた。幕が下りると客席からはすぐさまアンコールの声が飛ぶ。歓声に応え再び登場すると、会場はより一体感を増してフィナーレへ。各学年がステージを作り、盛り上がりを見せる。幕が閉じる直前には晴れやかなチアリーダーたちの表情が。その中には、目に涙を浮かべながら客席に手を振る4年生の姿も。全てを懸けて見せた集大成は、忘れられない2時間になった。
KAISERSと共に戦った日々や、競技と向き合った日々。応援団として、HELIOSとして駆け抜けたこの1年間、常に中心にあったのは4年生の姿だった。無限の可能性を示し、チアリーディングの楽しさを伝え続けた4年生。これからはその姿を見てきた下級生にバトンが渡される。『INFINITY』の先にどんな景色が見えるのか。まだ見ぬ未来へ新たなHELIOSが進み出す。【文:櫻田真宙/写真:早川莉央、櫻田真宙】
コメントを送信