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◇2024年度全関西大学女子秋季トーナメント大会◇決勝◇対流科大◇11月24日◇関西外国語大学

[第1Q]関大16-19流科大
[第2Q]関大26-17流科大
[第3Q]関大12-17流科大
[第4Q]関大23-15流科大
[試合終了]○関大77-68流科大

新チーム最初の大会で、9年ぶりの頂点をつかんだ。20点差の快勝で準決勝を突破し、決勝に進んだ関大女バス。対するは、昨年のこの大会初戦に1点差で敗北した流科大だ。序盤は相手のペースで試合が進むが、少しずつ流れを手繰り寄せる。拮抗(きっこう)した展開の中、第3クオーター(Q)残り1分に日高さくら(人3)のジャンプシュートでリードを手にした。そのまま勢いに乗ると、第4Qでは試合終了まで1度もリードを渡さず。松木りん主将(人3)率いる女バスとして最初の目標の「秋季トーナメント優勝」を達成し、1部昇格へ向けて最高のスタートを切った。

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△閉会式後の集合写真

ついにたどり着いた決勝の舞台。関西の頂点へ向け、負けられない戦いが始まった。先制点を挙げたいところだったが、第1Q最初の得点は相手に。いきなりスリーポイントシュート、ジャンプシュートと立て続けに得点されてしまった。日高のレイアップが決まるが、そこからうまくパスがつながらない場面も。思うように攻撃を展開できないまま、第1Qは残り5分となる。ここで関大がタイムアウトを要求した。「変な力が入っている。思い切っていつも通りやろう」と房本浩希監督。気持ちを切り替えて試合に挑んだ直後、日高がバスケットカウントを受け、さらに新島怜侑(りょう=社3)のスリーポイントシュートが決まる。これで一気に逆転。しかし、第1Q終了直前に連続シュートを許し、3点ビハインドで最初の10分を終えた。

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△日高

第2Qは相手ボールでスタート。小刻みにパスをつながれ、先制点は献上してしまった。しかし、ここから関大が真骨頂を発揮する。川崎真子(人2)のレイアップを皮切りに、4連続得点でまたたく間に逆転。さらに24秒オーバータイムも取り、流れを完全に引き寄せる。相手もタイムアウトを取って立て直しを図るが、簡単には差を縮めさせない。リバウンドやルーズボールを積極的に取りに行って攻撃の芽を摘む。逆転してからは1度もリードを許さずに試合を折り返した。

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△川崎

第3Q開始直後は立て続けに失点し、2点差に迫られる。さらにバスケットカウントを与えてしまい、守備で流れに乗ることができない。フリースローをほぼ全て決められ、再びビハインドの展開になってしまった。しかし、ここで巻き返すのが関大の強さ。西梨花(政策1)のゴール下シュートですぐに追いつくと、日高のシュートも決まった。1度は逆転されたものの、日高の連続シュートでリードを奪い返す。54-53と1点リードして運命の最終Qへとつないだ。

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△西

「絶対勝ちましょう!」と円陣で気合を入れて挑んだ第4Q。関大ボールで始まると、今試合初めて先制点を決めた。続けて新島や西のスリーポイントシュートもイン。一気に点差を突き放し、ベンチからも大歓声が巻き起こった。刻一刻とタイマーが進み、関大の勝利も目前に迫る。そんな中でも最後までゴールを目指して駆ける選手たち。そしてリードを守り抜き、待望の瞬間が訪れる。試合終了を告げるブザーが会場中に響き渡り、コートは関大女バスの喜びで満ちあふれた。

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△優勝を決め、カメラにピースする

9年ぶりの優勝を果たし、表情をほころばせる選手たち。9人と少ない人数で戦い抜いた中で栄冠をつかんだことは大きな自信となったはずだ。しかし、新チームとしての旅路は始まったばかり。「2部優勝、1部復帰」という揺るがない目標へ、すでに選手たちは先を見据えている。これから先のどんな困難も、全員で力を合わせて乗り越えて。希望に満ちた未来へ、関大女バスはさらに羽ばたく。【文:中吉由奈/写真:市場薫、中吉由奈】

▼松木主将
「(新チームの目標だった優勝を果たした)率直にうれしいです。(人数が少ない中で戦ってきての優勝)やっぱり応援の量で負けていたり、 少ない人数で40分間戦うのは結構しんどい展開の時もありました。でも人数が少ないから無理とか負けるというのはやめようというのを房本さん(=房本浩希監督)からも話があったりして。少ないながらも全員で声を出して盛り上げて40分間やり続けるというのは秋季全体を通してできたと思います。(一番鍵になった試合は)園女大戦かなと思います。一番競った試合やし、一番負けている展開が長かった試合なので、あの試合で勝ち切れたことが優勝につながったと思います。これまで競った試合で勝ち切れないというのが多かったので、 あの試合展開で勝ち切れたというのは自分たちの力やと思うし、自信もつきました。(決勝の試合を振り返って)試合前に試合最初とか各Qごとに先制点を取ろうという話をしました。第4Q以外は全部先制点を取られてしまったんですけど、試合の最初も負けている展開の中からちゃんとそのQ内で追いついてというのができて、リードした展開を作れたので良かったです。(今のチームの雰囲気)雰囲気は本当にいいと思います。さらに良くなったのかなというのは思っていて、試合中でもベンチに帰ってきて、房本さんが何か喋らなくても自分たちの中でここもっとこうしようというのを上回生だけじゃなくて1、2年生もできるというのはすごく強い点だなっていうのは、この秋季を通して感じて。そういう雰囲気もやし、練習中とか試合の中でも声を出して盛り上げてくれる人がいっぱいいるので、人数が少ない中でも明るい雰囲気、いい雰囲気でやれてるのかなと思います。(来年に向けてどんなチームを作りたいか)応援してもらえるチームを作りたいです。さっきの集合でも話があったんですけど、関大のファンを増やしたいし、増やせるようにチーム作りをしていきたいです。(個人として来年に向けて)やっぱりキャプテンとして言うだけじゃなくて、しっかり自分が行動する姿を見せるというのは大事にしたくて。最初からずっと言ってると思うんですけど、何か思ったことがあればどんどん伝えていったり、いいプレーも『オッケー』、『ナイスプレー』って伝えたり、全体を見て声かけしていくというのは意識して、 頼もしいキャプテンになれるようにしたいです」

▼日高
(今の率直な気持ち)やっと結果がついてきたということでうれしいです。(自身のプレーを振り返って)40分通してしっかり点を取ることとリバウンドを取ることが私の役割かなと思っていて、みんなそれぞれ自分の役割を全うしてくれてたので、私もそれをしっかり全うしようと思っていました。(今大会では最優秀選手賞など3冠に輝いた)先々週くらいに足をけがしてしまって練習を抜けたりとか、治療に行ったりとかすることが多くて。みんなにちょっと心配とかかけてしまったと思うんですけど、ATルームの方とかS&Cの方にもすごく助けてもらって、そのおかげでこういう個人賞をいただけたと思うので、自分1人じゃないんだなということをすごく実感できてうれしかったです。(人数が少ない中で優勝できた)人数少ないからこそ全員が全員としっかりコミュニケーションが取れたりとか、お互いの良さを全員が理解しているので、 それをすごく引き出し合えるチームになれたかなと思っていて。人数は少ないですけど、逆にそれがいい点でしっかり戦えたから結果がついてきたと思うので、人数少ないからこそのいい部分をしっかり生かせたと思います。(来年に向けて)絶対に1部に昇格するので、応援よろしくお願いします」

▼西
「(今の率直な気持ち)最高です!(自身のプレーを振り返って)中のシュートを武器にしているので。自分がきっちり中でシュートを決めていくと、チームも安定したプレーができると思うので、確率の高い中から攻めることを意識してやっていました。(優秀選手賞を受賞した)取れると思っていなかったですし、こういう賞をもらえてすごくうれしいです。ここで満足しないで、これからもまた頑張っていきたいです。(来年に向けて)もちろん1部昇格を目標に頑張っていきたいですし、リーグ戦の結果をずっと頭に置いて、この秋季トーナメントで満足せずに、これからもどんどん上に上がっていきたいと思います」

新島
「(今の率直な気持ち)幸せです!(全試合を通して長時間出場した)優勝するという気合だけでやっていたから疲労がたまらなかったというか。優勝するというのがモチベーションで頑張りました。(来年に向けて)1部昇格します!」

上田花綾(法3)
「(今の率直な気持ち)人数が少ない中でこうやって勝ち切れたことはうれしいです。(ベンチで心掛けていたこと)みんなの表情とか調子をアップの時から見て、声を出す部分は出したかなと思います。(来年に向けて)来年は本部と部活の両立を頑張って、自分もプレーでいっぱい返していけるようにするのと、みんなで絶対に1部昇格します!」

石井花那(文2)
「(今の率直な気持ち)目標にしてたところだったので、すごくうれしいし自信につながりました。(人数が少ない中でしんどい面は)やっぱり体力面が一番しんどかったなとは思います。(来年に向けて)自分はこの大会でいろいろ課題も見つかったので、そこを改善して絶対に1部昇格したいと思います!」

川崎
「(今の率直な気持ち)めっちゃうれしいです。(人数が少ない中で戦ってきた)人数が少ない中でもやっぱり自分たちは前に走って 速い展開で攻めるというプレースタイルでやってきたので、そこで走り負けないようにというのは意識してやっていました。(来年に向けて)今結構いい雰囲気でここまでやってこられたと思うので、それは継続してやりたいです。あとインサイドでソウ(=西)とかカイさん(=日高)とかが頑張ってくれて、2人を中心に点を取れていると思うので、そこを対策されてきた時に外から攻めて助けられるように頑張ります」

東紗希(政策2)
「(今の率直な気持ち)うれしい気持ちが一番です。(ベンチで意識していたこと)チームの仕事としてメンバー登録とか事務的なことをミスしないようにすることを一番気を付けていました。 あとベンチではできるだけ明るく迎えてあげたり、自分が出ないからこそ、みんなを明るく保てるようにというのは意識してやっていました。(来年に向けて)この秋季で優勝できてチームとしてはすごくいいスタートだと思うんですけど、個人としてはずっと課題の残る試合が多かったです。チームの勝利に直接貢献できる場面が結構少なかったなと思うので、これからの大会ごとに個人的にもしっかり成長して、チームの勝ちに直接貢献できるように泥臭いところから練習でも頑張っていきたいと思います」

早川纏依(まとい=文1)
「(今の率直な気持ち)みんなすごく頑張っていて、新チームになってから練習を頑張ってきて良かったなと思いました。(ベンチで心掛けていたこと)やっぱり人数が少ないので声を出すのと、人数が少ないから調子が悪い人とかが目立ちやすいと思うんですけど、そういう人に声をかけたりしていました。(来年に向けて)今回は試合にあまり出られなかったので、自分のスキルをもっと上げて、試合に絡んでいけるようにしたいです。新入生も入ってくるので、自分をもっと奮い立たせて日々練習頑張りたいと思います」

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