◇2024年度ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第6節◇対同大◇11月24日◇天理親里ラグビー場
[前半]関大17-19同大
[後半]関大12-12同大
[試合終了]関大29-31同大
1勝5敗で迎えた6戦目の相手は同大。ここで負けると、入れ替え戦がすぐ目の前に見えてくる。関大にとってはここが大一番だ。先制に成功し好発進するも、前半終了時点でのスコアは17-19。後半で逆転を狙ったもののわずかに及ばず、2点差をつけられ敗北を喫した。
相手のキックで幕を開けた今試合。序盤からパスがつながり、大きく前進する。試合開始わずか1分で、FL中村将人(経2)からのボールを、WTB遠藤亮真(経3)が左サイドを駆け上がって着実にトライ。先制点を獲得し、好スタートを切る。このまま関大ペースで試合が進むかと思われた。しかし、相手に猛攻を仕掛けられ、2連続でトライを献上。それでも、同19分にSH宮内幹大(人2)が正面から一気に押し込んでトライを決める。さらに、自陣深くで奪ったボールをパスとキックを巧みに用いて前進すると、PR宮内慶大(人4)が強靭なディフェンスたちをかわしながらトライ。SO立石和馬(人4)のコンバージョンキックも決まり逆転に成功する。しかしその後、左サイドから攻め込まれ、トライを決められてしまい、2点を追いかける展開で前半を終えた。
逆転のチャンスを伺う関大だが、後半6分、今度は右サイドからトライを決められる。それでも、後半は関大が攻撃権を握る時間が増えた。パスをつなぎ、徐々に相手陣へと攻め込む。ゴールライン残りわずかまで迫ると、CTB石川海翔主将(経4)からWTB遠藤への素早いパスが通った。だが、反則を取られトライとはならず。
諦めずに粘り続け、ラインアウト後に組んだモールでじわじわと前進。トライとその後のコンバージョンキックを決め、またも2点差まで詰め寄った。もう1本トライを獲得したいところだが、相手の闘志もまだまだ燃えている。同37分に相手にトライを決められ、点差を広げられてしまった。だが、必死に食らいつき、残り時間およそ2分。SO立石がラインギリギリに投げたボールは、WTB松下英太郎(政策3)の腕の中へ。そのままインゴールへと駆け込んでトライ。ここで決めれば同点となるコンバージョンキックを任されたのはSO立石。力強く蹴ったボールはポールの外を通り成功とはならず。相手に渡った攻撃権を奪い返すことはできぬまま、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
最終結果は29-31。悔しくも2点の差を埋めることはできなかった。次週はいよいよ最終戦。相手は現在2勝5敗の立命大だ。勝って笑顔で今季リーグを終えるために。関大スタイルを貫いて、必ず勝利をつかみに行く。【文:早川莉央/写真:村中望乃】
▼PR宮内慶
「(試合を振り返って)やっぱり、自分たちの関大スタイルを体現しようと。この試合に負けてしまったら、入れ替え戦ということでしっかりと勝ちにいこうとしました。でも、同志社さんの圧力の中で、あまり自分たちの形を作れずに負けてしまいました。(意識していたこと)チームで意識していたことは、フォワード同士の対決になると思っていたので、その部分のセットプレーを中心とした攻撃で試合を組み立てること。そして、強みであるディフェンスでは、自分たちのスタイルを崩さずにしっかりと相手をロースコアで抑えることを意識していました。(次戦への意気込み)個人的には、関西大学でプレーする試合も残り1試合、多くて2試合となりました。自分の持っているすべての力を出し切って、勝って部員のみんなで喜びを分かち合いたいと思います」
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