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◇2024年度関西学生秋季リーグ順位決定戦1日目◇対聖泉大◇11月17日◇於・親里ホッケー場

[第1Q]関大0ー0聖泉大
[第2Q]関大0ー0聖泉大
[第3Q]関大0ー0聖泉大
[第4Q]関大1ー0聖泉大
[試合終了]関大1ー0聖泉大

負けると入れ替え戦への出場が確定してしまう順位決定戦1日目。序盤から豊富な運動量を見せ、ボールを追いかけ続けた。両者譲らない拮抗(きっこう)したゲームの均衡が崩れたのは第4クオーター(Q)。ペナルティーコーナー(PC)をFB和田陽向(人3)が決め切り先制。1点を守り切り1部残留を決めた。

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FB和田

関大のセンターパスで試合開始。試合開始直後からFB和田のスクープで相手ディフェンスの背後を狙う。同6分最初のチャンスが。FB村田蒼生(社2)がサイドからボールを運びサークル内へパス。しかし、相手の守備に阻まれてしまった。同12分には、FB和田からFW大塚皓介(文4)へスクープパス。パスは惜しくも通らなかったが、相手ディフェンスにプレッシャーを与えた。前半終了間際の同14分、相手選手を敵陣深くで囲み、ボールを奪取。そのままサークル内に侵入すると、相手はたまらずファール。先制のチャンスとなるPCを獲得した。このPCで先制したかった関大だが、FB和田がプッシュしたボールはわずかに枠の右へ。そのまま第1Qが終了した。

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△FW中川光(経3)

聖泉大のセンターパスで第2Qが開始。序盤は関大が押し込む時間が続くも、ゴールは奪えない展開が続く。同7分、森優吉主将(商4)がボールを運んで、サークル内にパスするも味方へつながらない。しかし、同11分、相手にサークル内への侵入を許してしまう。関大の反則をとられ、PCを与えてしまった。絶体絶命のピンチだったが、GK髙瀬悠貴(人1)が左手一本でスーパーセーブ。ピンチを脱した。難を逃れた関大はその後も攻め続けるがここで第2Q終了のホーン。0-0で前半を終えた。

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△GK髙瀬

迎えた第3Q。開始直後からピンチを迎える。同2分、自陣サークル内までドリブルで持ち運ばれ、シュート。だが、GK田中雄生斗(商4)のファインセーブで難を逃れた。しかし、ピンチは終わらない。直後の同3分、サイドからドリブルで持ち上がられサークル内に侵入を許す。そのまま相手選手を倒してしまいPCを献上。この大ピンチにも関大守備陣は落ち着いて対応する。意表をついてショートパスを選択した相手にプレッシャーをかけ前進を許さない。同11分にはFW吉田有我(法4)が相手の股を抜く技ありドリブルを披露。会場を沸かせて、チームに勢いをもたらす。同13分にはFW中川が前線からプレスをかけ、ボールを奪うと、そのままシュート。これは惜しくもGKに阻まれた。勢いに乗る関大だったが、ここで第3Qが終了。試合の行方は最終第4Qに委ねられた。

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△FB池田風雅(文3)

勝負が決まる第4Q。またしても試合開始直後から相手に襲いかかる。同1分、右サイドをFW吉田が駆け上がりサークル内へ侵入。相手に奪われゴールとはならなかったが、会場を盛り上げる。同7分、FW中川がドリブルで切り込んでサークル内に侵入。相手はたまらずFW中川を倒してしまい、PCを獲得した。このPCをFB和田が決め切り、関大が先制。難しいゲームを動かす貴重な1点を決めた。しかし、直後の相手の攻撃でこの日最大のピンチを迎える。センターパスから攻め込まれシュートまで持ち込まれ、ボールがゴールネットを揺らした。しかし、バックスティックの反則でゴール取り消し。何とか失点を回避するも冷や汗をかくシーンとなった。同10分、またもサークル内に相手の侵入を許し、そのままPCを献上。このピンチにもGK髙瀬が右足1本でセーブし危機を脱した。同13分にはFW吉田がグリーンカードを提示され2分間の退場処分を受ける。このタイミングで相手はGKを下げてパワープレーに。フィールドプレイヤーが2人少ない状態での戦いを強いられる。それでも関大は全員守備でこのピンチを乗り切り、試合終了。1部残留に向け絶対に負けられない戦いを見事勝利で飾った。

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△FB森主将

この勝利により1部リーグ残留を決めた関大。今季は難しいリーグでの戦いだったが、降格という最悪の事態は回避した。最終節の相手は宿敵・関学大だ。4年生の引退試合となる次節。宿敵に打ち勝ち、4年生の有終の美を飾ることに期待したい。【文:井原郷志/写真:櫻田真宙】

▼FB森主将
「(試合前に何を話していたか)リーグ戦で関学大に負けて辛い思いをして、 この1ヶ月間何ができるかを考えた時に、本当にもう駆け抜けるしかなくて。この日を目標に頑張ってきたので、今までやってきたことを出し切ろうと伝えました。(前半から走り込む場面が多く見られた)正直、走り負けたら終わりと思っていたので。とりあえず走ることは、疲れても絶対にしようと伝えてました。(先制した時の心境は)本当に今までやってきたことがすごく頭によぎりました。(勝利が決まった瞬間の気持ちは)嬉しいという言葉以外ないです。(次戦は4年生にとって最後の試合)次戦の関学大で雪辱を果たす舞台は整ったので、次戦に勝てたら、僕たちのやってきたことは花が咲くというか、実るような気持ちです。僕自身、小学校からホッケーをやってきたんですけれど、次の試合で本当に最後なので、今までやってきたことを出し切りたいです」
▼FB和田
「(第4Q、PCを打つ前の心境は)決まるだろうと思っていました。(決まった時の気持ちは)やっぱりうれしかったですね。0対0というのもあったし、自分がここで決めたら勝てるなという確信があったので、決められて良かったです。(最後は自身のスクープで試合が終了したが最後の心境は)僕が一番盛り上げ役なので、最後は僕で締めようと。僕が決めて、僕で締めることが一番いいのかなと思いました。(次戦は4年生とプレーする最後の試合)勝たせてあげようと思います」
▼GK髙瀬
「(第4Q先制直後にPCを止めた)PCは結構高校の時から経験してきているので自信はありました。また、PCは 4人で守るので。やっぱり他の守備陣がやってくれたからこそ止められたのかなと思います。(次戦に向けて)やっぱり最後は、4年生に花を添えてあげたいです。それで最後は勝利で終わらせてあげるために、僕が守護神でボールを止めて勝ちたいと思います」

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