◇第71回関西学生リーグ戦決勝リーグ◇対関学大◇11月3日◇関西大学たかつきアイスアリーナ
[第1P]関大1―0関学大
[第2P]関大0―0関学大
[第3P]関大2―2関学大
[試合終了]〇関大3―2関学大
ここまでのリーグ8戦を全勝で戦ってきたFW山根早加主将(社4)率いるアイスホッケー部。最終戦で迎え撃つは宿敵・関学大。決勝リーグで2連勝を収めた同士の戦いで、この試合を制した方がリーグ優勝となる。
序盤、相手の早いパス回しと強いチェックに翻弄(ほんろう)されながらも、ゴールを狙う。パスを取って取られての展開で、互いになかなかシュートにつなげられない。開始6分、相手の反則によりパワープレー(数的有利な状況)となるが、その間にゴールは決められなかった。9分を経過した時、相手のシュートをGK山北光稀(情2)がセーブするが、このプレー中の反則でキルプレー(数的不利な状況)に。しかし、次のプレー開始で相手も反則を行ったため、4対4で試合が再開された。開始12分、FW山根早加主将(社4)のパスからDF熊谷天智(情4)がバックドアを決め、関大が先制。その後も攻めの手を緩めなかったが、なかなかネットを揺らすことはできず。残り3分でキルプレーになるが、相手に点を許さず関大のリードで第1ピリオド(P)を終えた。
第2P開始のフェースオフでパックを奪うと、関大は序盤から攻める。ベンチ前からDF久田晴貴(社3)がロングシュートを放つなど、徹底してゴールを狙う姿勢を見せた。開始1分にはFW相馬嵩士(しゅうと=社2)が自陣からパックを持ち出し、冷静にゴールへと近づく。FW黒須誠眞(情4)にパスが渡り、チャンスとなったが得点とはならなかった。その後もFW山根主将やFW神山太一(人4)を筆頭に攻め込むが決定打を放てず、もどかしい時間が続く。10分にはパワープレーとなったが、逆に猛攻を受けピンチを迎えた。それでもGK山北やFW岸上樂(情3)が体を張った守りで失点を阻止。同点とはさせなかった。15分にもパワープレー終了直後にプレーヤーが手薄だった自陣を狙われたが、DF熊谷が乱れた相手のパスを見逃さずにパックを奪い、事なきを得る。両チーム得点が生まれないまま、関大は1点のリードを死守し第2Pが終了した。
第3P開始1分たたずで、久々のゴールが生まれる。FW神山が相手を振り切り一気に敵陣へ攻め込み、シュートを放った。これは阻まれたものの、リバウンドをFW髙秀が押し込みゴール。2点目を挙げた。2分にもFW山根主将が相手が空振りした隙を見逃さずパックを奪うと、敵陣ゴール横からフリーの状態のFW髙秀稜(社4)にパス。鋭いシュートでゴールネットを揺らし、2点のリードを手にした。しかし10分、キルプレーの間に、味方の足にパックが当たり、不運な形で失点。残り1分にも6人態勢での攻撃を仕掛けられ、2点目を献上したが、逆転は許さず。リードを死守し、全勝優勝を成し遂げた。
3年連続の全勝優勝で17連覇を達成し、今年も伝統を紡いだ。これから先の全日本予選、全日本、インカレはすべてトーナメント方式。シーズンも残りわずかとなり、絶対に負けられない戦いが続いていく。昨年のインカレベスト4を超える成績を残し、また新たな歴史を作りたい。【文/写真:島田采奈・中山桜希】
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