◇第102回関西学生リーグ後期第9節◇対大経大◇11月3日◇J-GREEN堺S1
【前半】関大1-0大経大
【後半】関大0-0大経大
【試合終了】関大1-0大経大
スターティングメンバー
GK 安田
DF 桑原、大西、木邨、吉村瑠
MF 村井、宮川、和田、真田
FW 堀、前田龍
首位争いの渦中で、秋季リーグもあと3試合。春の全国王者・阪南大に大敗を喫してから1週間が経ち、大経大と対峙(たいじ)した。序盤から攻守の入れ替わりが激しい中、前半17分にDF吉村瑠晟(経3)がコースを切り開き先制点を獲得。しかし、1点リードで迎えた後半、チャンスを作り出すも、得点を重ねることはできず。1点を守り切り、勝ち点3を掴みとった。
風が吹き付けるグラウンドで、関大ボールで試合開始。開始早々、DF木邨優人主将(政策4)を起点として相手を崩していく。右サイドにいたDF桑原航太(社2)がFW前田龍大(人4)にラストパスを出し、合わせにいくも、相手DFにクリアされた。こぼれ球を再びFW前田龍が触ったが、相手GKにキャッチされ、先制点とはならない。その後も、直接フリーキックやロングスローからチャンスを作り出すも、ボールは枠に収まらず。
攻守の入れ替わりが激しい展開が続いたが、前半17分に試合が動いた。GK安田翔悟(シス理4)が高い位置にいたDF吉村瑠に自陣からパスを出す。相手に拾われてしまったが、相手のミスからDF吉村瑠の足下に収まり、ゴールへと突き進んだ。「ボールを受けた時に堀颯(=FW堀)と龍大君(FW前田龍)が中に走っていて、最初はクロスを上げようと思ったが、相手の守備陣の戻りが速かった」と冷静にフィールドの状況を把握するDF吉村瑠。フリーの状態でゴール前まで持ち運び、流し込んで先制点を獲得した。
今季3戦3勝している相手であり、さらに得点を重ねていきたいところ。しかし、積極的に高い位置までボールを運んだり、セットプレーからゴールを狙うが、決定機とはならない。前半も残り10分に差し掛かる時、DF桑原が自陣から高い位置にいたFW前田龍へと大きく縦にパスを出し、ドリブルでゴールを目指す。シュートまで持ち込んだが、ボールはサイドネットに突き刺さり、惜しくも追加点とはならなかった。また、中央でMF真田蓮司(法2)がFW堀颯汰(人1)にパスを出し、ゴールを目指すも、放ったシュートは大きく枠上へ。得点を重ねることはなく、1点リードで試合を折り返した。
相手を引き離したい気持ちで迎えた後半。風の影響もあり、なかなかゴールに迫ることができず、20分近く苦しい時間が続いた。左サイドのFW堀がゴール前のFW前田龍にクロスをあげチャンスを演出。しかし、うまく合わせることができず。シュートまで持っていくことができなかった。相手に攻められる展開が続き、流れを変えるべく、交代カードを切っていく関大。その後も、交代で入ったMF北村圭司朗(法2)からMF宮川大輝(文1)、そしてMF宮川からのクロスにMF真田が滑り込むも、タイミングが合わず。先制点以降、試合が動かないまま終了が近づいていった。終了間際には、自陣のゴール前で混戦が起こり、失点のピンチを迎えたが、ゴールを守り切り試合終了。勝ち点3を掴んだ。
大経大からの勝ち点3奪取、そして他大学の勝敗により、関大は再び首位へ。同時に、インカレの出場が決定した。「勝ち点3を絶対に取りにいく姿勢を見せて戦う」(DF吉村瑠)。闘志溢れる紫紺の戦士たちが栄冠を掴むまで、あと2試合。リーグ優勝はもう目前に迫っている。【文:滝口結月、岩口奎心/写真:岩口奎心】
▼DF吉村瑠
「(前節から今節までの1週間)チームとして前節が終わった後、どうやって切り替えて残り3節を戦っていくかというところを全員で確認して、練習もいい雰囲気でできていた。リーグ優勝を目指すためには全部勝たないといけない。僕自身も練習では強度を一つ上げた。前節の0-6の大敗から引きずることは特になく、練習も個人、チームとして全員がしっかり切り替えられていたと思う。(ご自身のゴールについて)ボールを受けた時に堀颯(=FW堀)と龍大君(FW前田龍)が中に走っていて、最初はクロスを上げようと思ったが、相手の守備陣の戻りが速かった。僕のところで一つフリーで持ち運べると思って持ち運んだ時に、自分でいこうと思ってそのままカットインから振り切った。(試合全体を振り返って)先制できたことも良かったし、後半は風下になって自分たち自身で抜け出せないという状況は想定していた。あまり前進できない中、後ろを0で抑えてどうやって点を取るのかというところを、ハーフタイムで全員で確認することができた。後半は攻められる時間も多かったが、0で抑えられたところは自分たちのいい成長だと思う。ポジティブに捉えて、あと2節を連勝してリーグ優勝を目指してやっていきたい。(次節への意気込み)チームとしては勝ち点3を絶対に取りにいく姿勢を見せて戦う。その中で自分も今回の試合みたいに点を取ったり、アシストという結果の部分を求めつつ、チームとしても勝ちを目指してやっていきたい」
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