Loading Now
×

◇第102回関西学生リーグ後期第8節◇対阪南大◇10月27日◇関西大学高槻キャンパス第1グラウンド

【前半】関大0-3阪南大
【後半】関大0-3阪南大
【試合終了】関大0-6阪南大

スターティングメンバー
GK山田和
DF桑原、大西、木邨、吉村瑠
MF村井、宮川、松名、真田
FW堀、吉永

前節の京産大戦に勝利したことから、約3カ月ぶりの首位に返り咲いた関大。続く後期第8節も首位攻防戦となり、夏の全国王者・阪南大と対峙(たいじ)した。試合は前半7分に先制点を許し、序盤から追いかける展開に。その後も失点が重なり、前半だけで3失点を献上した。まずは1点を返したい関大は、後半開始直後からゴールを襲うシーンが見られるが得点には至らない。相手の勢いは後半に入っても止めることができず。0-6と今季最多失点で大敗を喫し、首位の座を譲り渡すこととなった。

ECADD71C-9CA0-435C-8799-854F4F661907IMG_9864-200x133 【サッカー】0-6と大敗喫し首位陥落
△応援に駆けつけた部員にあいさつをするDF木邨優人主将(政策4)

後期リーグ2度目のホーム・高槻での開催。2週連続の首位攻防戦に、多くの部員が応援に駆けつけた。大きな声援が鳴り響く中、阪南大ボールでキックオフ。関大は序盤からピンチが続く。前半4分、相手のビルドアップから崩され、自陣への侵入を許すと一気にゴール前へ。クロスに対してDF大西志有太(文3)が体を張り、DF木邨主将のクリアで難を逃れる。直後には、相手陣内でインターセプトされると、すぐさま背後へと抜け出されカウンターのピンチに。しかし、シュートは大きく枠を外れ、ピンチを脱した。

悪い流れを断ち切ることができず、迎えた同7分。自陣でのビルドアップのミスから、ショートカウンターをくらい先制点を献上した。序盤から追いかける形となった関大。MF真田蓮司(法2)、MF宮川大輝(文1)を中心に、攻撃を組み立てていく。同18分、相手のパスをインターセプトしたMF真田。ドリブルで駆け上がり、ボールは前線から落ちてきたFW吉永陸人(商4)へ。DF桑原航太(社2)の背後への抜け出しに合わせ、スルーパスを供給。一気にゴール前へと迫り、右足を振り抜く。しかし、相手GKのセーブにより、同点弾とはならなかった。直後のコーナーキックでは、1度クリアされたボールを拾い、クロスを供給。MF松名大輝(法3)が頭で合わせたが、ここも相手GKに阻まれた。

77419896-A0A2-4B86-A932-9361C51FBAE3IMG_9986-200x133 【サッカー】0-6と大敗喫し首位陥落
△DF桑原

同25分、MF宮川がボールを奪いDF吉村瑠晟(経3)へ展開する。自慢のスピードを生かしたドリブルで相手陣内に進入すると、相手もすかさずファールで対応。フリーキックを獲得した。しかし、中に走り込んできた選手には合わず、得点には至らない。関大のミスが目立つ中、相手は攻撃のリズムつかみ始め、迎えた同37分のことだった。関大のビルドアップに対して、前半終盤に差しかかってもハイプレスを掛け続ける阪南大。クリアを余儀なくされ、そのままボールを回収される。バイタルエリアをワンツーで抜け出され、追加点を献上した。その後もピンチは続き、アディショナルタイムに突入した同45+1分。左サイドからゴール前に上げられたクロスをGK山田和季(社3)が弾くも、こぼれ球を押し込まれ3失点目を喫する。前半だけで3点を奪われ、試合を折り返した。

D71F019C-FF9B-438A-8EEB-2DE7D5173646IMG_9909-200x133 【サッカー】0-6と大敗喫し首位陥落
△DF吉村瑠

ハーフタイムにFW吉永とMF松名に代え、FW前田龍大(人4)とMF北村圭司朗(法2)を投入。後半1分、パスを受けたFW前田龍がMF宮川へと落とし、右サイドのDF桑原へ。そのままドリブルで運ぶと、ゴール前にグラウンダーのクロスを供給。FW堀颯汰(人1)とMF北村が走り込んできたが、惜しくも合わせることができない。直後には自陣でのミスも重なり、立て続けにシュートを被弾するなど、ピンチの場面も目立つ。

1F2A2C0E-A0F5-4C60-83DB-28D9C586ECF2IMG_0061-200x133 【サッカー】0-6と大敗喫し首位陥落
△FW堀

同9分、セカンドボールを回収した関大は、右サイドに展開。DF桑原からFW堀へと渡り、再びペナルティエリア内でDF桑原が受ける。ゴール前への素早いクロスは相手GKに弾かれ、こぼれ球をFW堀が詰めるもネットを揺らすことができない。後半に入ってからもミスから攻め込まれる場面や、カウンターを受けるシーンが目立つ。そこでは、GK山田和のセーブとDF陣の体を張った守備で、これ以上の失点は許さない。

996FECEC-D222-4D0D-98FA-5527B8D1915BIMG_9919-200x133 【サッカー】0-6と大敗喫し首位陥落
△GK山田和

前半に比べゴールに襲いかかる場面が見られるが、1点が遠く刻一刻と時計の針が進む。同35分までは、後半の失点を0に抑えていた関大。しかし、相手の勢いは止められず。間延びした中盤のスペースを突かれ、痛い4失点目を喫した。同45分には、チャンスの中でボールを失い、一気に背後のスペースを突かれ5失点目。また同45+4分には、自陣でのパスミスから、6失点目を献上した。反撃の狼煙のかけらも上げられず。0-6と大敗し、わずか1週間で首位の座を譲り渡した。

今節の敗北で首位陥落となった関大。だが、まだ首位との勝ち点差は2。他力本願となってしまったが、優勝が消滅したわけではない。後期リーグも残すところ3試合となった今。求められるのは残す3試合を全勝で終え、インカレ出場とリーグ優勝につなぐこと。ただそれだけだ。【文/写真:岩口奎心】

▼前田雅文監督
「(前節から今節に至るまでのチームの雰囲気)チームの雰囲気はそんなに悪くなかったが、怪我人とか病人とかが増えてきている中、難しいゲームになった。1年間でそういう時期もあると思う。しっかり粘り強く勝ちたかったが、そうできずに大敗してしまって、非常に苦しいゲームになった。(阪南大に対して警戒していたところ)カウンターと素早い攻撃のところは気をつけようと言ったが、なかなかそれができなかった。選手たちも難しかったということを言っていて、ピッチの外から見てても難しかったかなと思う。(試合を終えた今感じること)リーグを約20試合ぐらいしてきて、その失点数の半分ぐらいを今日入れられてしまった。今自分たちにはそういう守備のところを誇れるというところはなくなったし、消されてしまった。自信を持てなかったりする部分もある。攻撃のところもなかなか点が取れない。映像を見て振り返ってみないといけないが、やられ方的には選手たちに伝えていたやられ方だった。事前に準備してきたことや分析のところは間違ってはないけれど、チーム全体で実行できたかといったら実行できていない。トレーニングでの落とし込みが良くなかったのかなと思う。(昨年と同じ思いをしないために今必要なこと)自分たちが勝つということと、優勝争いを繰り返していく中で、どうすればいいのかということをもがきながら模索して、 自分たちで発見していくしかない。盤石には優勝させてくれないということは間違いないし、ちょっと苦しくはあるがもがきながら模索していきたいと思う」

▼DF木邨主将
「(前節から今節に至るまでのチームの雰囲気)勝ったということもあって、結構いい雰囲気でこの1週間は練習とかもできた。(阪南大に対して警戒していたところ)相手の攻撃力が高いというところ。自分たちは守備に自信を持ってやってきた。でも、前線での簡単なミスやボールロストしてからのカウンターは、今日は試合を通してとても多かった。そこでのリスク管理は、間に合う部分もあるが、間に合わない部分もある。簡単なミスをするかしないかというところが、勝負の分け目だったのかなと個人的には思う。(ハーフタイムで話し合ったこと)3点取られた、これはもう過ぎたことで仕方がない。そこから自分たちが4点入れて勝つということを、ハーフタイムで話し合った。(試合を終えた今感じること)今日の試合は逆に言えば、6失点で済んだというのが自分たちの感想。もっと点を取られてもおかしくないシーンはあったが、後ろの自分たちを含め体を張って守れたシーンもあった。6失点してしまったが、その中でも体を張る部分は90分間を通して続けられたという自負はある。6点取られたけれど、0-1で負けようが0-6で負けようが、そこはもう一緒。そこまで気落ちせずに次の試合は失点0で、前線が1点取れば勝てるような試合を目指したい。(昨年と同じ思いをしないために今必要なこと)本当に自分も含めて関大のために、チームのためにやるというのが一番大事。今年のチームで言えば、 4年生が少ないということもあって、関大やチームのためにという思いは、例年に比べると少ない部分はあるとは思う。でも、そのままでは絶対いけないと思うし、下級生の子たちもいずれは4年生になって関大を背負っていく立場になる。それを個人個人の学年の状況からチームのためにやれば、 その子たちが4年生になった時にいい方向にいくと思う。関大やチームのためにやるという強い気持ちを持ってやれば、自ずと結果にもつながってくる。そういうところも含めて、去年足りなかったあと一歩のところを詰めていきたい。(残り3節の意気込み)優勝するには3連勝するしかない。他力にはなったが、3連勝して他の結果を待つしかない。3連勝すればインカレには絶対に出れるから、インカレにつながるような試合をしていきたい」

コメントを送信