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◇ 2024年度関西学生男子リーグ戦順位決定戦第2戦 ◇対大院大◇10月27日◇京都産業大学

[第1Q]関大29―10大院大
[第2Q]関大16―19大院大
[第3Q]関大22―11大院大
[第4Q]関大19―19大院大
[試合終了]〇関大86—59大院大

この日のための努力と思いを全てぶつけた試合となった。関大と大院大、勝ったチームが先にインカレ出場を決めるという大一番の日。第1クオーター(Q)から19点差をつけることに成功すると、その後も関大がリードを保ったまま試合が進んだ。そして、ベンチ入りしているメンバー全員が試合出場を果たし、チーム一丸となって勝利をつかむ。15年以来、9年ぶりのインカレ出場を決めた。

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△集合写真で最高の笑顔を見せる

ジャンプボールを制したのは関大。最初の攻撃で、いきなり佐藤涼真主将(人4)がジャンプシュートを沈める。直後、相手に3点を返されるも、竹内綾哉(政策4)と佐藤主将が続けてスリーポイントシュートを決めた。岩本悠太(経3)のシュートブロックもさく裂し、ベンチは大きく盛り上がる。その後も点を重ね、スコアが13―3になったところで相手はたまらずタイムアウトを要求した。再開後も関大の勢いは止まらない。北岡雄斗(人2)がスリーポイントシュートのバスケットカウントを受ける4点プレーで、選手の笑顔が弾けた。倉ノ下大吉(人3)の連続得点でさらに点差を引き離し、山本晴大(安全1)がブザービートでスリーポイントシュートを沈める。29―10とリードを広げ、第1Qを終えた。

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△山本(手前)と玉造

第2Qも玉造大誠(人4)のミドルシュートで先制点を奪う。佐藤主将のスリーポイントシュート、竹内のフリースローが決まり、このQも関大の勢いで進むと思われた。しかし、相手のディープスリーが多く決まり、得点を重ねられる。第2Q残り4分で、41―20と11点差にまで縮められてしまった。それでも西村宗大(経2)がガッツのあるプレーで点を取り返す。このQの得点は16―19だが、関大が16点のリードを保ったまま前半を折り返した。

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△竹内

相手ボールで始まった第3Q。西山登馬(商4)のスリーポイントシュートが決まるも、すぐに5得点を奪われる。さらに、24秒オーバータイムを取られてしまった。しかし、佐藤主将を筆頭に、着実に点を重ねていく関大。トラベリングなどの相手のミスを誘うディフェンスでオフェンスにつなげ、北岡のスリーポイントシュートや、岩本のゴール下シュートなど、一挙7連続得点を獲得した。最後には西村が独走状態でレイアップを沈める。失点を11点に抑え、さらにリードを大きく広げることに成功。最終Qへとつないだ。

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△ハイタッチをする選手たち

第4Qも、開始早々西村の独壇場になる。「自分がしんどきときに先輩に助けてもらっていたから、今度は自分が助けたい」という言葉通り、このQだけで、西村は7得点の大活躍。さらに、岩本のカットインや西山のアシストから北岡がアリウープを決める。佐藤主将や倉ノ下がスリーポイントシュートを沈め、気持ちの強さが表れる関大男バス。そして残り1分になると、ベンチ入りしているメンバーである太原空良(人4)、奥村将吾(安全1)、福間啓人(社3)、澤井耀晟(環都2)、顧鴻博(環都1)の全員がコートに立つ。最後まで戦い抜き、試合終了のブザーが鳴り響いた。86―59と相手を圧倒し、見事勝利。努力が実を結んだ瞬間、目には涙をにじませる。

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△勝利した瞬間の(左から)竹内、佐藤主将、玉造、川崎天音主務(商4)

夢が叶った瞬間だった。「ありがとう。本当にありがとう」と抱き合い、感謝を伝え合う。ここまでの道のりは苦難の連続だった。全関西では5位終幕、西カレでは2回戦敗退と結果は振るわず。何度も悔し涙をのんできた。血のにじむような努力を積み重ね、やっとつかんだインカレへの切符。選手を始め、チーム関係者全員の目にはうれし涙があふれていた。しかし、まだ1戦が残っている。「大産大に勝ってリーグが始まったから、大産大に勝ってリーグを終える」と西村。順位決定戦で3戦3勝し、インカレに向けて最高のスタートが切れるように。必ず勝利をつかんでみせる。【文/写真:藤井海】

▼太原
「(今の率直な気持ち)大院大に勝って、インカレ出場が決まってめちゃくちゃうれしい気持ちでいっぱいです。(インカレが決まる大一番の試合に懸けていた思い)自分たちの関大らしいバスケットを40分間通して出すことができれば、絶対に勝てると話していました。流れが悪くなったときでも、自分たちで声を出して盛り上げて、40分間やり遂げようという気持ちでした。それが試合でも全部出すことができたので、勝利につながったのかなと思います。(最終学年として、この1年間を振り返って)最初は自分も試合に絡むつもりでめちゃくちゃ頑張っていたんですけど、いざリーグ戦が始まったらあまり試合に出られないという立場だということを自分も分かってきて。その中で自分ができることを精一杯やろうと思っていました。今の4年生が作ってくれたチームカルチャーを、ちゃんと3年生、2年生、1年生と後輩たちがつないでくれて、いいチームができたと思います。(3戦3勝でインカレに行くために、大産大への意気込み)ここまで来たら全部勝って、いいチームの流れでインカレに行きたいと思います」

▼西村
「(今の率直な気持ち)まじでうれしいです。本当にインカレを目指して今までやってきたので。リーグの最初は勝って勢いに乗れるかなと思っていたけど、ぽろっとまた試合を落としてしまって、チームの雰囲気が下がりそうというのを繰り返していました。その中で、やっぱりチームのみんなが仲いいので、1つになって、折れずにもう1回頑張ろうというふうに、長いリーグでしたが頑張ってこれました。またいい流れで試合ができるようになったので、本当にチームメートに感謝です。(順位決定戦では今まで以上に気持ちの強いプレーが見られたが、自身を振り返って)最初の方はいい感じでプレーできていたんですけど、リーグ中盤辺りから自分の納得のいくプレーができていなくて。チームに迷惑をかけていました。やっぱり、4年生とか上回生とかがいつも助けてくれているので、自分もいつも助けてもらっている分、上回生を引っ張るくらいの気持ちで今度は自分が助けようと思っていました。自分にできることをしっかりとやって、目の前のことに集中してやったらいいプレーができたので本当に良かったです。(3戦3勝でインカレに行くために、大産大への意気込み)まじで勝ちます。リーグ初戦に大産大に勝って始まって、最後負けたら後味悪いので。この雰囲気のまましっかりみんなで勝ちきって、いい流れでインカレにつなげられるようにこの1週間準備して頑張っていきます」

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