令和3年度関西六大学連盟春季リーグ第1節◇対立命大1回戦◇3月18日◇わかさスタジアム京都◇
関大010 000 000=1
立命020 020 00Ⅹ=4
(関)内川、西尾―谷村
(立)奥田、卜部―吉村
1(右)吉田
2(中)山田
3(指)西本
4(一)福山
5(三)今井
6(遊)東條
7(捕)谷村
8(左)諸木
9(二)小玉
ついに迎えた開幕戦。昨年の秋季リーグとは異なり、有観客での開催。制限はかかっているものの、応援団も駆けつけ、活気ある会場となった。応援を力に変え、初戦を勝利で飾りたかったが、相手投手に苦戦。悔しい黒星発進となった。
関大の先発は内川大輔(文3)。初回に2度のヒットを許すも、山田樹生(社3)の好送球もあり、無失点で抑えた。1回の関大打線は三者凡退となるが、2回に、福山誠太(経2)が死球、今井怜央(人2)が内野安打で無死一、二塁とする。そして、東條光希主将(安全3)と谷村駿也(人2)がつなぎ、先制点を獲得。チームに勢いが乗ったかと思われたが、その裏に2度の四球から2失点。リードを奪われてしまった。









逆転の糸口をつかめず、迎えた5回。先頭打者にヒットを許すと、フィルダースチョイスと盗塁で無死二、三塁のピンチが訪れる。何としてでも抑えたい関大だったが、続く打者に走者一掃の2点適時打を浴び、3点差で前半を終えた。
迎えた7回では、得点機を生かせず、点差は縮まらない。これ以上の失点は許されない場面で、マウンドに向かったのは、リーグ初登板の西尾龍人(情2)だ。序盤は、制球が定まらず、最初の打者に四球を与えてしまう。苦しい立ち上がりとなったが、「バックの人に声をかけてもらって、自分のピッチングができた」。仲間の力を借り、続く打者を併殺に打ち取る。3人目も三ゴロに仕留め、見事無失点で乗り切った。


西尾の投球に応えたい関大打線。代打で出場した林風太(商1)と西本有希(情2)が連続でヒットを放つも後が続かず。最終回も攻撃は振るわず、逆転はかなわなかった。


勝利で終えたかった開幕戦。理想のスタートを切ることはできなかったが、この悔しさは次戦以降の糧となる。「しっかり切り替えて明日勝って、全勝できるようにする」と東條主将。今春、栄光をつかむのは関大だ。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・荒川拓輝・小西菜夕】



▼東條主将
「序盤は先制して、良い感じで入れた。でもその後、相手はチャンスを生かして点を取って、自分たちはそのチャンスでミスが出た。相手のピッチャーに何もできなかったのが敗因だと思う。次の試合からはリーグ優勝できるように、一人一人が工夫していく。秋は5連勝してから5連敗。僕らは勢いに乗ったらそのまま行けるんですけど、それは負けた時も同じで、そのまま負けてしまうところがあった。そういうところを無くすために、部員に自分の役割は何かということを考えさせてきた。(昨秋から今春に向けて)リーグ戦が始まる前の練習試合と秋リーグを含めて、鈴木(=成大・安全3)とかは調子が悪かったので、調子が良かった西本を出したり、外野で結果を残してきた吉田を出したんですけど、練習試合とリーグ戦の違いは出てしまったのかなと。(明日に向けて)まだ1戦目なので、しっかり切り替えて明日勝って、全勝できるようにする」
▼内川
「開幕戦ということもあって、準備はしっかりできていたつもりだったんですけど、力みが出て、球が浮いてしまった。それを痛打されてしまったのが今日の反省点。自分たちの代なので、しっかり投げないといけないなと、気持ちの面では準備できていた。でも、そこに技術が追いついていなかった。自分はそこまでスピードがあるピッチャーではないので、低めに集めて勝負していかなければいけないのに、高めで打たれてしまった。投げる機会があれば、今日の反省を生かして、勝ちにつなげられるピッチングをして、9戦全勝する」
▼西尾
「(今日のピッチングを振り返って)初めてのリーグ戦だったので、最初は緊張してフラフラしていた。でも、バックの人に声をかけてもらって、自分のピッチングができた。そして、ゲッツーが取れたので良かった。(どんな気持ちでマウンドにあがりましたか?)3年生と戦える最後の試合なので勝ちたいと思って、負けてはいたが絶対に0で抑えて流れを持ってこようという意識でいった。(四球を出した際、野手の人にどのように声をかけられたか)キャプテンからは「なに力んでんねん。打たせたらいいから」と声をかけてもらいました。後ろに守ってもらってるんで、自分だけで野球するのではなく、打たせるのが自分のスタイルなので、それをやっていこうと思えた。(明日に向けて)ここから9連勝したら優勝できると思うので、しっかりチームのために投げて行きたい」
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