令和3年度関西六大学連盟春季リーグ第1節◇対立命大2回戦◇3月19日◇わかさスタジアム京都◇
立命000 000 000=0
関大002 100 00X=3
(関) 山下―谷村
(立) 中村拓―吉村
1(右)吉田
2(中)山田
3(三)今井
4(一)福山
5(指)西本
6(遊)東條
7(捕)谷村
8(左)諸木
9(二)小玉
前日は1-4で敗れ、今リーグを黒星でスタートした。リーグ制覇に向け、2連敗は許されない。先発したのはリーグ戦初登板となる山下晧司(化生1)。序盤は得意のストレートで三振の山を築き、後半は打たせるピッチングで相手を完封。打線も相手のミスにつけこみ得点を重ね、チームは今季初勝利を挙げた。

初回、山下は先頭打者に四球を出す。その後、盗塁を決められ、得点圏にランナーを進められる。しかし、その後は高めのストレートで押し切り2奪三振。初回を無失点で切り抜けた。

1回裏は先頭の吉田凌馬(人2)が初球をレフト前ヒット。その後、盗塁を決め先制のチャンスを作るも、後続が倒れ無得点に終わる。

2回以降も山下の奪三振ショーは続き、3回までに5奪三振の圧巻の投球を披露した。

迎えた3回裏。先頭の諸木大高(社2)が相手のエラーで出塁し、小玉一輝(商2)が送る。続く吉田がレフトに犠牲フライを放ち、関大が先制。その後も相手のエラーにより追加点を奪い、スコアは2-0となる。



4回裏は先頭の西本有希(情2)がライト前ヒットで出塁する。しかし、後続が倒れ2アウト二塁となり、迎えるバッターは8番の諸木。初球を完璧に捉えた打球はセンターのフェンスに直撃するタイムリーツーベースとなる。相手を突き放す適時打で、スコアは3-0と試合を優位に進める。

5回表は好投を続ける山下にピンチが訪れる。先頭に与えた死球や、味方の失策などで2アウト二塁の場面。相手打者にライト前に運ばれるが、吉田の好返球でランナーをホームで刺殺。味方の好プレーでピンチを切り抜けた。

その後は、山下が早いカウントから打たせる省エネピッチングを見せる。6回以降は三塁を踏ませない安定したピッチングで109球、7奪三振、被安打3で完封。衝撃デビューを飾った。
開幕戦は敗れたものの第2試合で取り返し、1勝1敗に。来週は2連勝中の同大と対戦する。今日の勝利でチームは大きく活気づいた。関大は初勝利の勢いのままに突き進んでいく。 【文:荒川拓輝/写真:宮本晃希・小西菜夕】
▼山下
「(マウンドに上がるときの心境は?)昨日負けていて、今日は絶対に負けられないので、最初はやっぱり緊張しました。でもブルペンでの球は良かったので緊張半分、楽しみ半分で挑めました。(良かった球種は)真っ直ぐが自分の持ち味で、今日は真っ直ぐで押せたのでよかったと思いました。(緊張はしたか)緊張はしました。最初にフォアボールを出したときはやばいなと思いました。(バックの盛り立てについて)初登板なので野手の人も凄く盛り上げてくれて、それはすごく助かりました。そのおかげでいいピッチングができたと思います。(今日の勝利について)今日勝てて1勝1敗にできたのは大きいと思うので、次の同志社との試合で2連勝できるように頑張ります。(今後に向けて)相手も自分の球を研究してくると思うので次の節までに今回良くなかった変化球を決めて勝ちたいと思います」
▼東條主将
「今日の勝ちは山下のおかげですね(笑)。昨日の負けはみんなしっかり切り替えてやってくれた。入りからこっちの押せ押せムードでできたので、これを毎試合続けたら絶対勝てると思う。山下もだけど、諸木とか、チャンスの場面で活躍している下級生に僕ら新4年生は頼り切りなので、すごくありがたい。(自身のプレーについて)守備は1個珍しいプレーができたんですけど、今は自分と山田しか新4年生が出てない中で、他のメンバーの分までプレーができるのはこの二人だけ。そういう面では他の4年生の分までという思いを持ってこのリーグ戦を戦う。エラーが1回あったけど、そこを無失点で抑えられた。誰かがミスしてもそれをカバーできるのが強いチームだと思うのでそこがよかったと思う。(次戦へ向けて)ここから3日間練習があるんで、しっかり気を引き締めて、次の同志社戦を全力で戦っていく」
▼諸木
「(試合を終えて)昨日負けてしまって、悪い流れを断ち切るという意味で今日は勝たないといけない。その中で、下級生の山下がいいピッチングしていて、どうしても助けたいというのがあったので早めに点が取れて良かったと思います。(フェンス直撃のツーベースの感触は?)打った時は超えると思いました。あそこで追加点を取れたのはチームとしても大きい一打になったと思います。(守備面では)チームに迷惑をかけないことを心がけています。山下がいいピッチングをしていて、守備で迷惑をかけるわけにはいかなかったので、アウトが取れてよかったです。(今後に向けて)まだ1節目も始まったばっかりで 、1勝1敗で優勝も狙える中で、2位以上でないと3回生が引退してしまうので、2回生ものし上がって優勝を取れるように頑張ろうと思います」
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