◇2024年度全日本学生スポーツ選手権大会第71回男子総合第37回女子総合◇10月17~20日◇能勢町ライフル射撃場
<本選>
[10㍍エアライフル男子立射60発競技(AR60M)]
6位 松浦悠斗(法3) 618.6→ファイナル進出
12位 古田純大(情4) 616.6
16位 山田崇太(文2) 612.6
47位 木村優世(シス理4) 602.5
74位 水上雄太(経4) 596.0
113位 前田一希(法4) 579.9
127位 山口慶大(法4) 566.3
[10㍍エアライフル女子立射60発競技(AR60W)]
8位 旭夏希(経3) 620.3→ファイナル進出
32位 井上杏珠(文3) 611.1
39位 平野佳那(人1) 609.5
43位 後藤真依(法4) 607.4
68位 阿部実莉(化生4) 599.6
72位 田中那海(法4) 598.4
[10㍍エアピストル男子立射60発競技(AP60M)]
13位 上田剛(社4) 529
[10㍍エアピストル女子立射60発競技(AP60W)]
12位 林保ゆら(社1) 513
17位 井水志穂(経3) 447
[50㍍ライフル男子三姿勢60発競技(R3PM)]
5位 松浦 565→ファイナル進出
32位 山田 546
49位 木村 520
[50㍍ライフル女子三姿勢60発競技(R3PW)]
22位 平野 554
30位 後藤 549
40位 旭 537
[50㍍ライフル男女伏射60発競技(RPRM)]
24位 松浦 599.4
25位 山田 599.1
64位 後藤 587.9
66位 旭 586.9
82位 木村 577.3
85位 平野 574.9
[10㍍ビームピストル男子60発競技(BP60M)]
10位 上田剛(社4) 527
20位 宮村峻希(社1) 502
30位 山本大耀(法1) 492
40位 中野瑛太(環都1) 477
[10㍍ビームピストル女子60発競技(BP60W)]
3位 林保 517→ファイナル進出
9位 松本唯(社3) 494
14位 牧野帆華(法1) 490
21位 貞本万由子(法1) 480
24位 井水 476
34位 高松美実(文1) 426
37位 栗葉実莉(文1) 374
<団体戦>
[AR60M]
5位 松浦、山田、木村 1833.7
[AR60W]
7位 旭、平野、後藤 1837.2
[R3PM]
6位 松浦、山田、木村 1631
[R3PW]
9位 平野、後藤、旭 1640
[BP60M]
4位 上田、宮村、中野 1506
[BP60W]
3位 林保、松本、井水 1487
<ファイナル>
[AR60M]
4位 松浦 204.2
[AR60W]
7位 旭 142.9
[BP60W]
4位 林保 170.0
[R3PM]
8位 松浦 382.3
[男子総合]
5位 3464.7
[女子総合]
8位 3477.2
4年生の引退試合となる今大会。関西の枠を越え、ハイレベルな戦いが大阪で行われた。特に男子では、関東のつわものたちがファイナリストを独占する勢いを見せ圧倒される。そんな中、関大のエース・松浦がAR60Mにて、唯一のファイナル出場を果たすも、表彰台には届かなかった。思うような結果を出すことは叶わず、男子は総合5位、女子は総合8位でインカレが終幕。
初日は、AR60W、R3PM、RPRMW、BP60M、BP60Wに14名の選手が出場した。
AR60Wでは、旭が躍動。全シリーズで100点を軽く越え、620.3点を叩き出し、見事ファイナル進出を決めた。また、井上も活躍を見せる。旭と同じく、全シリーズで100点を超える安定さを見せ、611.1点を記録。高得点を出したが、全国の壁は高く、32位で競技を終えた。後藤、平野は、多くのシリーズで100点以上を記録し、600点を超える。田中は惜しくも600点には届かなかった。
R3PMには、木村、松浦、山田の関大の得点源となる3人が出場。全国でも松浦は強さを示す。565点を出し、5位でファイナル進出を決めた。続いて山田は546点、木村が520点を射貫く。
BP60Mには、1年生2人が出場。宮村は1年生ながらに全シリーズで80点以上を記録する。中野も70点台後半から80点台を常に射貫き、477点とした。
そして、BP60Wも同じく1年生たちが活躍を見せる。牧野は4つのシリーズで80点台を軽々と越え、14位に。栗葉はなかなか射撃が安定しなかったが、それでも80点以上の高得点も射貫いた。そして、林保は90点台の高得点も記録し、517点で3位となる。見事ファイナリストに選出された。

RPRMWには旭が出場。90点台から100点を撃ち抜いていくが、周りのレベルが高く、順位を66位で終えた。
続く2日目も14名と多くの選手が銃を構えファイナルを狙う。
AR60Mには、6名選手が出場。ここでも松浦は関西を代表するほどの実力を見せる。全シリーズで100点台を撃ち抜き、6位でファイナルへ。続いて古田、山田も100点以上を出し続けたが、あと数点足りず。惜しくもファイナルには届かなかった。木村は多くのシリーズで100点以上を出し600点を記録。水上主将は596.0点、前田は579.9点と600点には届かなかったが、健闘ぶりを見せた。

R3PWには、女子の得点源である後藤、旭、平野が銃を構える。しかし、なかなか得点が伸びず、3名ともファイナルを逃してしまった。
RPRWには後藤が出場。90点や100点を出していき、587.9点で競技を終える。
BP60Wには、井水、松本、貞本が出場。着々と実力を付けていく松本は、70点台後半から80点台を撃ち抜き、9位にランクイン。惜しくもファイナルには届かなかった。貞本も70点台や80点台を記録する。井水は80点台後半など高得点もたたき出したが、射撃が安定せず、順位を落としてしまった。
BP60Mには、上田が出場。80点台後半から90点台を撃ち抜き好調だったが、10位で競技を終えた。
インカレは折り返しを迎えた。3日目最初の競技はAR60M。山口が挑む。9点台が多く、点数が伸び切らず苦戦。2シリーズ目に90点台後半をマークしてからは90点台前半の点数を推移。しかし、終盤は少しずつ点数を安定させる。5、6シリーズ目は95点台でまとめ、トータル566.3点で競技を終えた。
AP60Wには林保、井水が出場。井水は1シリーズ目は80点台をマークするも、その後は70点台を前後し、447点に止まった。林保は5シリーズ目を除き、80点台後半を記録する安定した射撃を見せる。合計513点で競技を終えた。
50㍍ライフル男子三姿勢には、松浦が出場。全国の強豪たちに立ち向かった。ファイナルは膝射、伏射を15発ずつ、立射を10発、計40発で得点を競い、45発終了時に下位2選手は脱落、残った選手が1発ずつうち、順位が決定していくルールになっている。練習時は10点を射抜けず、点数が安定していなかった松浦。練習が終了し、本番、最初の5発のうち、1回しか10点以上をたたき出せずに7位からのスタートに。しかし、必死に声をかける選手の思いを受けると、続く5発は点数を上げ、4位に浮上する。その後も膝射終了時には4位をキープした。続く伏射では最初の5発の合計は50点を超え、順位を落とさない。だが、続く5発が48点と8位まで落とす形に。立射で挽回を図るも追い上げることはできず。悔しくも8位での敗退となったが、奮闘する姿を見せた。
BP10Wには高松が挑む。序盤は70点台を記録していた。しかし、3シリーズ目から60点台に低迷し、少しずつ点数が下がってしまう。合計426点で競技を終えた。
AP60Mには上田が出場。1シリーズ目から87点と高い点数をたたき出した。その後も点数は低迷することなく、後半2シリーズは90点台に到達。合計529点で競技を終えるも、ファイナル出場には届かなかった。
3日目最後の種目、BP60Mには1年生の山本が挑む。序盤は70点台後半~80点で競技を進めた。5、6シリーズ目は80点台後半に点数を伸ばす。500点には届かなかったものの、492点と奮闘した。
インカレもとうとう最終日。4日目も3日目と同様に本戦とファイナルが行われた。
AR60Wには阿部が出場。100点台を多く記録し、奮闘するも、600点まであと0・4点足りず。599.6点で競技を終えた。

RPRMWには山田、松浦、木村、平野が出場する。松浦は、なかなか100点台を射貫いていくことができず、599.4点と600点にあと少し手が届かなかった。そして、連続して山田が松浦の後を追うように、599.1点を記録する。木村は、前半に100点台を出すことができず、577.3点で競技を終えた。平野は、前半に100点台を記録するも、なかなか点数を伸ばせず、574.9で競技を終える。
そして、AR60Mのファイナルには関西唯一のファイナリスト松浦が出場。5ショットシリーズの1回目では、10.5点と好スタートを切る。そのまま正確さを保ち、同率2位で1ショットシリーズに入った。1ショットシリーズに入ると周りのハイレベルな選手たちは常に高得点を射貫いていく中でなかなか射撃が安定しない。4位まで脱落を免れたが、あと一歩表彰台には届かなかった。

AR60Wのファイナルには旭が出場。安定した射撃を見せるが、高得点を出す選手たちに引き離される形に。奮闘叶わず、7位でファイナルを終えた。

BP60Wには、林保が出場する。一時は7位になり、早々に脱落が危ぶまれたが、少しずつ調子を上げていく。しかし、上位との点差は大きく、4位まで順位を上げたが、そこからメダル獲得は叶わなかった。
「目指していた順位はうまいこと取れなかった」(水上主将)。総合順位としてはうまく上位に食い込むことはできなかったが、メキメキと実力を伸ばしていく選手たちの成長がうかがえた試合となった。今大会にて4年生は引退。「今までの先輩に恥じないように部活のみんなを率いて行けたらと思います」と次期主将を務める松浦は今後を見据える。新たな体制となり動き出していく射撃部の活躍は今に全国に名轟かすだろう。【文:滝口結月、木村遥太/写真:岩口奎心、稲垣寛太】
▼松浦
「(本日の調子は)RPRMWは思うようにいかなくて、試合中に調整をしきれなくて。あまりうまくいかなくて悔しいので、練習をしっかりしようと思っています。ARに関しては、緊張が大きく影響したかなと思うので、メダルは狙えたと思うので、結構悔しい気持ちです。(全体の結果に対しての感想は)自分だけではなくて周りもそんなにレベルが高いというわけではなかったので、優勝も狙える場所にいたとは思うんですけど、自分も含めあまり調子がよくないというか。緊張したりとか、そういう面で気圧されてしまったので、納得のいく結果ではないです。(関西と全国規模の大会の違いは)関西だと男子は選手層がそんなに厚くはないので。関東は結構うまい男子が多いので、レベルは結構高くなると思います。(4年生への気持ちは)一番長い時間、一緒にいた先輩なので、すごくお世話になったし、しっかり感謝を伝えたいと思います。(最高学年としてどんな存在になっていきたいか)次、僕が主将を務めるので。今まで先輩がちゃんと作ってきてくれた部活なので、しっかりそれを崩さないように、今までの先輩に恥じないように部活のみんなを率いて行けたらと思います」
▼水上主将
「(結果を振り返って)団体では、目指していた順位はうまく取れなかったと思うので、そこは全体の練習とかを見直して次の代で頑張ってほしいなと思います。自己新記録を出している子たちもいたので、その子たちには、もっと上を目指してほしいと思います。(個人に関しては)良くもなく悪くもなくという感じだったけど、最後楽しく打てたので良かったかなと思います。(4年間で一番印象に残っていることは)主将として任命されたとき。次期主将だよって前主将から言われたときが一番思い出かな。良くも悪くも主将という肩書きが一番思い出に残っているかなと思っているので、その瞬間だと思います。(主将として部を引っ張ってこられたか)完璧にみんなをまとめられたかと言われたら、あまりそこまでできなかったんですけど、いい雰囲気にはできたかなと思っています。(同期へ)一緒にやりきれたことは、助け合いがなかったらできていなかったと思うので、感謝です。(後輩に託したいことは)次期主将の松浦が、成績でも性格でも、いい感じで引っ張っていってくれると思うので、みんなで仲良く頑張ってほしいなと思います」
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