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◇令和6年度関西学生秋季リーグ戦第6節◇対関学大2回戦◇10月13日◇南港中央野球場

関 大 000 000 000=0
関学大 202 001 05X=10

(関)足立、山下、坂本、羽藤ー越川、笠井
(学)坂本、溝口ー永谷、木村公

1(左)中村莞
2(二)森内
3(三)下井田
4(一)久保田
5(遊)山田
6(右)藤原太
7(捕)越川
8(中)渡邊
9(投)足立

前夜の1回戦、劇的な逆転勝利で優勝戦線に食い下がった関大。ストレートで勝ち点を奪い、最終節を残す関学大にプレッシャーを与えたいところだったが、2回戦は宿敵の意地を見せつけられる形となった。序盤からリードを奪われ主導権を握られると、中盤、終盤にも効果的に得点を重ねられる。打線も好機こそ見出すものの、あと1本を出せず、藤原世代最後の関関戦は3回戦までもつれ込まれた。

1回戦に続き、先制点を奪ったのは関学大だ。関大先発・足立幸(人3)は先頭打者こそ内野ゴロに打ち取るも、後続に2本の安打を許しピンチを背負う。2死までこじつけるも、満塁とされ最後は相手6番に左前に運ばれ失点。1回戦に続き、追いかける展開を強いられる。

早い回に1点でも返しておきたい打線、この日初めての好機は3回。7番・越川海翔(人4)が中前に弾き返すと、死球、犠打で1死ながら二、三塁の好機を迎える。しかし捉えながらも相手野手の前を突くなどスコアを動かせず、流れを手繰り寄せられない。

IMG_6462-200x133 【野球】秋の関関戦第2ラウンドは関学大に軍配
△越川

次の得点が試合の行方を大きく左右する中、3回裏、ゲームが動いた。粘りを見せていた足立は無死から連打を浴びる。見逃し三振を奪うなど2死まで迫ったが、最後は真ん中に入った真っすぐを運ばれ2点適時打。リードを4点に広げられる。

反撃に出たい打線はその裏、無死から下井田悠人(経3)が安打、6回には森内大奈(情2)の四球などから得点を狙ったが後が続かず。打線のつながりを生み出すことができない。

それでも3回途中からマウンドに上がった山下健信(政策3)、6回から3番手として後を受けた坂本雅治(人4)。強力関学大打線を中盤4イニング、1失点にとどめダメ押し点は許さない。

IMG_6556-200x133 【野球】秋の関関戦第2ラウンドは関学大に軍配
△山下

その粘りに応えるべく、打線は7回。この試合2度目の絶好機を迎える。先頭の4番・久保田翔太(人4)が四球で出塁すると、2死後、代打・笠井康生(社2)がバットを折りながら安打。渡邊貫太(経2)が四球で続き満塁とすると、この場面でけがから復帰した代打・富山雄正(情4)を起用する。この1年、どんな時も関大の4番を背負い続けた副将。スタンドの仲間も適時打を信じ期待を膨らませる。しかし低めの変化球を打たされ三者残塁。点差を詰め寄ることはできない。

IMG_6725-200x133 【野球】秋の関関戦第2ラウンドは関学大に軍配
△笠井

8回にも2死から下井田、久保田の連打でみたび好機を作った関大。しかし、ここでも相手投手の前にあと1本が出せず。この日の残塁は9にまで上った。終盤にも1イニング5失点を許すなど猛攻を浴び、計10失点。秋の関関戦はこれで1勝1敗となり、勝ち点の行方は3回戦へと委ねられた。

IMG_6687-200x133 【野球】秋の関関戦第2ラウンドは関学大に軍配
△久保田

0-10と点差だけ見れば力負けと言わざるを得ない結果に終わった2回戦。表れた差は好機での1本を出せるか否か、四死球、失策などのミスの数の他にない。それでも惨敗を喫したナインに失望の表情はなかった。試合後のダッグアウトでも気合の入った声が飛び交うなど、沈んだ空気はない。泣いても笑っても藤原世代、リーグ戦はあすが最終戦。悔しさも挫折も味わい、心が折れた瞬間も何時とあった。それでも2節連続、勝ち点を落としてから這い上がり、ここまで優勝の可能性をつなぎ止めてきた関大。最終戦も勝ってもう一度奇跡を。藤原世代の秋、終わりを告げるサイレンはあすではない。優勝への希望を見出す勝利の『応援歌』が鳴り響く。【文:稲垣寛太/写真:中吉由奈】

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