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◇令和6年度関西学生秋季リーグ戦第6節◇対関学大1回戦◇10月12日◇南港中央野球場

関学大  300 010 200=6
関 大  006 001 00X=7

(学)百合、大林、登尾、古川ー永谷
(関)岩井、山下、坂本、荒谷、金丸ー越川

1(左)中村莞
2(二)森内
3(三)下井田
4(一)久保田
5(遊)山田
6(右)藤原太
7(捕)越川
8(中)渡邊
9(投)岩井

秋季リーグも佳境を迎え、優勝の可能性を残しているのは関大と関学大のみ。その両校による直接対決第1ラウンドは序盤から打ち合いとなった。初回、先攻の関学大が3点を奪い勢いに乗る。それでも今節、勝ち点を落とせばV逸が確定する関大は3回。5安打6得点と打者一巡の猛攻で逆転に成功すると、5人のリレーでリードを守り切る。大事な関関戦1回戦を制し、奇跡の逆転優勝に向けてまた一歩前進した。

関大先発のマウンドには岩井将吾(商4)。リーグ終盤にかけて調子を上げてきた右腕だったが、この日は苦手な立ち上がりを攻め立てられる。四球と失策も絡み3失点。劣勢を強いられる。

IMG_5258-200x133 【野球】執念の逆転勝ちで優勝に望みつなぐ!
△岩井

それでも「最高の応援団と明るい雰囲気があったから、跳ね返せる自信はあった」と藤原太郎主将(法4)。2回まで無安打に封じられていた打線は3回、息を吹き返す。越川海翔(人4)、渡邊貫太(経2)の連打で好機を作ると、代打・花谷敦史(商4)が打席へ。初球で犠打を決めると、相手のミスを誘い1点を返す。さらに死球を挟み、無死満塁の好機を作ると、森内大奈(情2)、下井田悠人(経3)の連続適時打で一気に逆転。山田悠平(商3)にも適時打が飛び出し、この回一挙6得点の猛攻を見せた。

IMG_5896-1-200x133 【野球】執念の逆転勝ちで優勝に望みつなぐ!
△下井田

リード受けた投手陣は4回から山下健信(政策3)へ継投。2番からの好打順を物ともせず、3人で切り抜け、流れをもたらした。しかし続く5回、山下は2死までこじつけるも、長打を浴び失点。じわじわと詰め寄られる。

2点リードで折り返した試合、6回からは3番手・坂本雅治(人4)にマウンドを託す。1番からの関学大打線に真っ向勝負で挑むと、最後は空三振に斬って取った坂本。「大学で野球を辞める自分にとってもしかしたら最後のマウンド。これまでの思いをぶつけたら、最高の結果になりました」と笑顔でマウンドを振り返った。

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△坂本

粘りを見せる投手陣に追加点をプレゼントしたい打線はその裏。1死から8番・渡邊がしぶとく安打で出塁すると、代打・小谷太誠(社3)も安打で続く。2死となるも打席には森内。「春から勝負強い打撃を求めてきた」と語る通り、ここぞの場面で中安を放つ。2塁走者・渡邊も激走を見せスコアボードに1を刻んだ。

IMG_6056-200x133 【野球】執念の逆転勝ちで優勝に望みつなぐ!
△森内

拮抗(きっこう)きた展開の中迎えた7回。途中出場、余河航太(法2)のファインプレーなどでアウトを積み重ねるも、相手主将に2点本塁打を許し、1点差に詰め寄られた。

1つのミスが命取りとなる中、8回、満を持して金丸夢斗(文4)がマウンドへ。1死から四球で出塁こそ許すものの、後続を冷静に打ち取り0封。9回にも先頭に安打を許したものの、最後は併殺打で27個目のアウトを奪い取った。

「仲間への思いと、このチームで日本一になりたい思いは試合を重ねるごとに強まっている」と金丸が話す通り、ベンチ、スタンドを含めた一体感を示した関大。投打ともに1人1人が勝利のために全力を尽くしたプレーの積み重ねが大きな1勝となった。一度は諦めた秋季リーグ4連覇の夢。失った自信を取り戻し、日本一の応援団とともに築き上げた関大野球にもう敗者の雰囲気はない。2連勝で宿敵・関学大撃破へ。奇跡の逆転優勝へのラストスパートはあすさらなる加速を見せる。【文:稲垣寛太/写真:湯浅あやか】

IMG_5724-200x133 【野球】執念の逆転勝ちで優勝に望みつなぐ!
△藤原主将

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