◇第102回関西学生リーグ後期第4節◇対大院大◇10月6日◇於・ヤンマーフィールド長居
【前半】関大1-0大院大
【後半】関大0-1大院大
【試合終了】関大1-1大院大
スターティングメンバー
GK山田和
DF川島、大西、木邨、吉村瑠
MF村井、和田、三木仁、真田
FW堀、吉永
後期リーグ2連勝で迎えた第4節の大院大戦。前半は互いにチャンスを作りながらもシュートを決めきれず、こう着した状態で試合が進む。しかし、前半40分にペナルティーエリア(PA)内でDF吉村瑠晟(経3)が倒され、ペナルティーキック(PK)を獲得。MF真田蓮司(法2)が冷静に決めて、関大が先制点を挙げた。しかし、後半13分に相手のコーナーキック(CK)からヘディングシュートを決められ、同点に追いつかれる。その後もチャンスは作るが、シュートを決め切ることができない。1-1の引き分けで試合が終了した。
前節累積警告で出場停止だったDF木邨優人主将(政策4)が、スタメンに復帰して挑む今節。相手は前期に逆転勝利を飾った大院大だ。試合は関大ボールでキックオフ。序盤はボールが落ち着かない展開が続く。前半11分、相手がフリーキック(FK)を獲得。しかし、GK山田和季(社3)がパンチングで弾き、難を逃れた。同14分、MF真田がファールをもらい関大もFKを得る。だが、これは相手GKに直接キャッチされた。ここから試合は関大ペースに。同21分、DF木邨主将の縦パスがMF真田に通る。MF真田が浮き玉のパスをワンタッチでFW堀颯汰(人1)に供給。そのままFW堀がドリブルで運びシュートをするが、相手GKにキャッチされた。同24分にも、DF川島功奨(こうすけ=社4)からのパスを受けたMF真田が、浮き玉で前線に送る。MF村井天(経2)がシュートを打つも枠外に。だが、同32分一転してピンチに陥り、相手のシュートがクロスバーを直撃する。しかし、DF陣が体を張って守り、ゴールラインを割らせない。
ピンチを脱し、流れが徐々に関大に戻りつつある中迎えた同40分。遂に待望の瞬間が訪れた。DF木邨主将からのロングパスがDF吉村瑠につながる。DF吉村瑠がドリブルを開始した直後、PA内で相手に倒されPKを獲得。これをMF真田がゴール右上に冷静に沈め、先制点を挙げた。そのまま前半が終了。1-0で関大がリードをして試合を折り返す。
選手交代無しで後半が開始。後半序盤は大院大ペースで試合が進む。同7、9分とそれぞれゴール付近でのスローイン、CKとチャンスを作られる。その後も何度かゴール付近でチャンスを作られるが、鉄壁のDF陣でゴールを許さない。しかし、同13分にCKから頭で合わせられ失点し、同点に追いつかれた。わずかな隙を突かれて同点ゴールを許してしまった関大。その直後にFW吉永陸人(商4)に代えて、FW梅野雄大(商2)を投入して攻撃の活性化を図る。しかし、大院大の攻撃を止めることが出来ない。同19分、相手のシュートをGK山田和がパンチングで止める。さらに同20分には、相手に強烈なシュートを放たれるが、DF木邨主将がスライディングでブロック。中々チャンスを作ることが出来ず、自陣で耐え凌ぐ時間帯が続いた。同23分にはFW堀に代えてFW兎澤玲大(法1)、MF村井に代えてMF北村圭司朗(法2)をピッチに送り出す。交代後、徐々に流れが関大に傾く。同36分、FW兎澤がノーファールでボールを奪うと、そこからドリブルを開始。FW梅野にパスを出すが、FW梅野のシュートは惜しくも枠外に外れた。直後の同37、39分にも相手ゴールに迫り、それぞれMF真田、FW兎澤がシュートを放つも相手のディフェンスに阻まれ決める事が出来ない。アディショナルタイムに入ると、徐々に相手の足が止まっていく。何度もゴール前でシュートを放つが、決め切ることが出来ず。無情にも試合終了を告げるホイッスルが鳴った。
後半、同点に追いつかれた後も果敢にゴールを狙ったが、最後まで得点を挙げることができなかった。「チャンスは多いが、決め切らなければならない」(DF木邨主将)。その言葉通り、今シーズンが始まってからの課題が露呈した試合となった。次節は中2日という過密日程での立命大戦。厳しい日程だが、チーム全員でこの連戦を乗り越える。後期リーグ残り7試合、負けも引き分けも要らない。必要なのは勝利、ただそれだけだ。【文:市場薫/写真:岩口奎心】
▼DF木邨主将
「(前半、MF真田がPKを決めて1-0で折り返した。前半を振り返って)自分たちが先制点を取ることができて、守備のところでもチャンスは作られてしまったが、要所要所で自分たちの狙いの守備ができていた。もう1点出来れば取りたかったが、1-0で折り返せたのは良かった。(自身もボールを持ち運び積極的に攻撃参加するシーンが目立っていた)自分の特徴はロングキックなので、そういう所は色々な試合で発揮出来れば良いという風に考えていた。なので、今日の試合もそこを意識してやっていた。(ハーフタイムでの監督の指示)守備を継続して行う所と、前半はチャンスが多かったので、後半に複数得点を取って勝とうという話があった。(後半はチャンスは多かったが決め切れず。相手に相手に一瞬の隙をつかれてCKで失点。同点で試合が終わった)チャンスは多かったし、そこで決め切らないといけない。そこは今年シーズン始まってからずっと課題としてある。チームとしてずっと言い続けているが、そこを決め切らなくてはいけない。失点の所も1人1人が責任を持って、トップチームとして戦っているという責任も背負って守備などをしなければならない。そうでなければ、あのような失点も出てきてしまう。そういう所は水曜日に少しでも改善できるようにしたい。(最後、アディショナルタイムのチャンスの場面でDF陣から「中、中!」という声があがっていた)試合途中で入ってきた選手が、もっと試合状況を見て、最後の所だとクロスを上げれるシーンがたくさんあったのに、やり直すシーンが見られた。そこでどんどんクロスを上げても良いと思う。また、中に人数が欠けている中でクロスを上げなかったらカウンターのリスクも大きくなる。そういう所も含めて後ろや外の選手からの中、という声は多かったように思う。(次節は中2日という過密日程での立命大戦)自分たちは勝つしか無い。リーグ優勝に向けて水曜日の立命大戦は絶対に勝って次の試合につなげられるように頑張りたい」
コメントを送信