◇ 2024年度関西学生女子秋季リーグ第5節◇対大国大◇10月6日◇於・同志社大学グラウンド
【前半】関大0-0同大
【後半】関大3-0同大
【試合終了】関大3-0同大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF 植田、徳弘、岩川、瀧沢
MF 藤田、𠮷尾、吉田り、前田柊
FW 木田、冨田
開幕連勝スタートで迎えた第5節は、同大との対戦。春季では引き分けとなり、決して油断のできない相手だ。前半は互いにチャンスがありながら決めきれない、拮抗(きっこう)した展開となる。しかし、後半は打って変わって関大のペースに。FW冨田歩花(政策4)の先制点を皮切りに、一挙3得点。秋季リーグ初の無失点で快勝し、勝ち点3をつかんだ。
![MG_2632-200x133 [なでしこ]秋季初の無失点で快勝し、3連勝!](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/10/MG_2632-200x133.jpeg)
10月上旬ながら真夏のような日差しが照りつけるグラウンド。相手のキックオフで試合が始まった。開始早々、相手ゴールを脅かす。前半2分にMF前田柊(政策1)が今試合初のシュートを放つと、その1分後にはコーナーキック(CK)を獲得。相手DFにクリアされ再びCKのチャンスを得るが、ゴールまでつなげることはできなかった。その後も、MF𠮷尾香音主将(社4)とMF前田柊の連携で左サイドを起点に攻撃の軸を作る。しかし同13分、パスミスから相手のカウンター。そのままゴール前で混戦となるも、最後はGK勢古亜実(人3)がしっかりキャッチ。ピンチをしのいだ。
その後は、互いに主導権を譲らない試合展開となる。決定機を生み出そうと、FW木田陽花(経1)とMF藤田祐穂(法1)がプレッシャーをかけ、高い位置でマイボールに。そのままFW木田がシュートを放つも、相手DFに弾かれ先制点とはならない。同21分には、MF前田柊のアーリークロスから相手ゴール前で混戦となる。浮き球にFW冨田がオーバーヘッドキックを決めるが、相手GKの正面に収まった。
クーリングブレイク後は、徐々に相手が勢いに乗り始める。前半終了間際は攻め込まれる苦しい時間が続くが、DF徳弘海羽(人3)とDF岩川雛(政策1)が献身的な守備で対応。なんとか耐えしのぎ、スコアレスで試合を折り返した。
じりじりと体力を削るような暑さが続いている。メンバー交代なしで迎えた後半、先手を打ったのは相手だった。いきなり自陣へボールを持ち込まれるが、秋季リーグでも変わらずスターティングメンバーとしてチームを支え続けるDF瀧沢美冬(人3)が、体を張った守備で対応。そして同8分、待望の瞬間が訪れる。中央から抜け出したMF𠮷尾主将が相手DFを交わし、相手GKと1対1に。極限まで寄せ付け、左サイドをあがっていたFW冨田にラストパス。確実に流し込み、先制点を獲得する。最上回生として指揮をとる2人が、圧巻のコンビネーションでチームに勢いをもたらした。
![MG_2785-200x133 [なでしこ]秋季初の無失点で快勝し、3連勝!](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/10/MG_2785-200x133.jpeg)
試合再開のホイッスルと同時に、「もう1点いこう」のかけ声が響く。先制点が追い風となり、同16分、再び決定機を得る。MF𠮷尾主将が1対1の場面を生み出し、そのままシュート。惜しくもポストに当たるが、こぼれ球をそのまま押し込んだのは、MF前田柊。前節に引き続き得点し、貴重な追加点をもらたした。
![MG_2735-200x133 [なでしこ]秋季初の無失点で快勝し、3連勝!](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/10/MG_2735-200x133.jpeg)
クーリングブレイク後は、途中出場のDF山田志穂(人3)とDF植田真央(情1)の連携で右サイドを崩す場面が増加。2点リードでも攻撃の手を緩めず、同31分にはCKを獲得する。1度はクリアされるも、セカンドボールをDF植田が冷静にシュート。ゴールネットを豪快に揺らし、ダメ押しの3点目を獲得した。
![MG_2701-200x133 [なでしこ]秋季初の無失点で快勝し、3連勝!](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/10/MG_2701-200x133.jpeg)
その後は相手ペースに傾くが、徹底した守備で自陣にボールを持ち込ませない。しっかり最後まで守り切り、ゲーム終了のホイッスル。秋季リーグ初の無失点で勝利し、連勝記録を3とした。
![MG_2917-200x133 [なでしこ]秋季初の無失点で快勝し、3連勝!](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/10/MG_2917-200x133.jpeg)
前半は課題が残る内容だったが、すぐに修正し後半で一挙3得点。春季で涙をのんだ悔しさを胸に、成長を遂げた姿を。2季で逃した「全勝優勝で1部昇格」を実現するのは、この秋季でしかあり得ない。【文:合田七虹/写真:水井陽菜】
▼FW冨田
「(試合を振り返って)春同様、前半すごく苦戦して、攻め急ぐ場面が多々あってリズムが悪かったが、後半しっかり立て直して自分たちのリズムでサッカーできたかなと思う。(自身の先制点を振り返って)フリーにさせてくれたので、決められて良かった。(3試合全得点に関しての手応え)みんなが(ボールを)運んでくれて自分の前に出してくれるから決められているだけで、みんながすごい。(次節の京教大戦に向けて)本節も結構課題が見えたので、しっかり改善してまた来週勝てるようにしたいと思う。まだけが人や体調不良者が多かったり授業があったりで、時間が限られる中で、一人ひとり練習の取り組み姿勢も考えてやりたいと思う」
▼MF前田
「(試合を振り返って)前半から攻めてはいたんですけど、決めれるシーンも多かったし、そういうところで決めきれなかったという点では練習していかないといけないなと思う。後半1点入ってから流れで2、3点決めれて無失点に抑えられたというところは、今季2試合失点していたので、無失点で終えられて良かった。(自身のゴールを振り返って)香音さん(=MF𠮷尾主将)の抜け出しがすごく良くて。そのこぼれ球を決めたという感じなんですけど、横ラインで走っていたから触れたというところは、そこまで走れたというところは良かったと思う。でもその前の崩しがすごく良かったので、自分はいただけと感じではあるが、ちゃんとそこで当てれて決め切れたのは良かった。(2試合連続ゴールの活躍だが、春季リーグ後、重点的に練習した点は)やっぱりシュートは多めに練習をした。合間をぬって自主練を増やしたというのと、走る量とかも徐々に増えてきてはいるなとは思う。あとはまだまだ上げるところはいっぱいあるなっていう感じではある。(次節の京教大戦に向けて)前期も大量得点で勝てている相手ではあるので、気を抜かずに、チャンスがあればちゃんと決めきるところは決めきるという点で、チームでも個人でも上げていければいいなと思う」
▼GK勢古
「(試合を振り返って)前半は押し込まれる場面もあったので、難しい展開だった。やっぱりハーフタイムでしっかり修正して後半挑めて、得点大量得点できたのは良かったと思う。(GKという立場でみんなに声をかけたこと)うまくいかない時間帯は沈みがちなところはあるので、しっかり前向きな声かけをするというのは常に意識していて。チーム全体に前向きな声かけをできる立場でもあるので、自分も落ち込みすぎないように、個人だけじゃなくてチームを鼓舞するかけ声は常に意識している。(秋季リーグ初の無失点での勝利)前半シュートを打たれることもあって、ヒヤヒヤする場面もあったんですけど、無失点というところは毎試合掲げている目標でもあるので、達成できたのはすごくチームとしても良かったと思う。個人としてもすごくうれしいので、これを継続できるように次節からやっていきたいなと思う。(次節の京教大戦に向けて)押し込む形にはなると思うので、自分の出番というのはあんまりないと思う。その中でも1試合通して集中して、チームを大量得点できるような声かけであったり、後ろからのサポートというのは続けて、ここから全部勝てるようしたい」
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