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◇第102回関西学生リーグ後期第3節◇対甲南大◇9月29日◇於・万博記念競技場

【前半】関大1-0甲南大
【後半】関大1-1甲南大
【試合終了】関大2-1甲南大

スターティングメンバー
GK山田和
DF川島、大西、髙橋、吉村瑠
MF村井、和田、三木仁、真田
FW堀、淺田

前節2カ月ぶりの公式戦勝利を飾った関大。第3節は甲南大と対戦した。前期最終節で敗戦して以来の対戦。2度目の敗戦は許されない。前半は、両者が様子をうかがいながら試合が進む。試合が動いたのは前半36分。ロングパスに反応したMF村井天(経2)がゴールを決め、均衡を破った。直後、相手は退場者を出し、さらに関大に追い風が吹く。後半に突入し、10人となった相手に優位な試合を展開したい関大だったが、厳しいディフェンスに手を焼き追加点を奪えない。そして後半19分、自陣深くでボールを奪われ失点。前期最終節の展開が頭をよぎったが、試合終了間際にDF大西志有太(文3)がヘディング弾を叩き込み勝ち越しに成功。難しいゲームを粘り強く戦い抜き、勝ち点3を手にした。

累積警告による出場停止処分により、木邨優人主将(政4)を欠いた布陣となった今節。前期の対戦で敗北し、優勝を逃した因縁の相手・甲南大と対戦した。試合開始前の円陣では、木邨主将に代わってキャプテンマークを巻くDF川島功奨(こうすけ=社4)が「同じ相手に負けるのは絶対になし」と一喝。昇格組ながら中位につけ、勢いのある甲南大。リーグ優勝に向け、1点たりとも勝ち点を落とせない試合が始まる。

甲南大のキックオフで試合開始。開始早々関大が相手ゴールを脅かす。前半3分、右サイドでボールを持ったDF川島が中央に侵入し、チャンスを作る。MF和田健士朗(人2)からMF真田蓮司(法2)へとつなぎ最後はFW堀颯汰(人1)がシュート。しかしボールはキーパー正面へ。直後の同4分、右サイドからボールを運んだ甲南大は見事なサイドチェンジを見せる。反応が遅れた関大ディフェンスのギャップにパスを通し、GKと1対1の場面を作る。シュートはゴール左へと外れ、何とかピンチをまぬがれた。徐々に関大がボールを支配し始めた同14分、MF村井が右サイドからクロス。ゴール前にFW堀とFW淺田彗潤(はうる=人3)が飛び込むも届かず。このチャンスで得たCKにDF大西志有太(文3)がヘディングで合わせたが惜しくも枠の外。ゴールこそないものの、試合の流れは完全に関大へ傾きだす。同36分、ついに試合が動いた。右に大きく開いてボールを受けたDF川島がディフェンスラインの裏へスルーパスを供給。これに反応したMF村井が抜け出し冷静にシュートを沈め、待ちに待った先制点が生まれた。

ACBA8E56-0F22-430E-B265-2E06380D17B4IMG_9019-200x133 【サッカー】劇的勝ち越し弾で勝ち点3を死守
△DF川島
BA0001B9-47F5-46F2-AFFF-1C87FFB97F61IMG_9174-200x133 【サッカー】劇的勝ち越し弾で勝ち点3を死守
△MF村井

先制したのもつかの間、すぐに試合が大きく動く。ドリブルでバイタルエリアに進入したMF淺田が勢いのあまり相手選手を倒し、ファールの判定。このプレーに逆上した相手がMF淺田に蹴りを入れ、1発退場。前半のうちに甲南大は10人での戦いを強いられることに。10人となった相手に攻撃を畳み掛けたい関大だったが、そのまま前半が終了。勝負は後半へと進む。

迎えた後半。関大はFW淺田に変えてFW梅野雄大(商2)を投入する。スタンドの大声援を背に関大ボールで後半がキックオフ。追加点を奪いに行きたい関大だったが、10人の相手をなかなか崩せない。逆に、前がかりになったディフェンスラインの裏を狙ったパスを通されピンチを招く。同9分、相手DFから放たれたロングパスが繋がり大ピンチとなるも、DF大西が追いつきブロック。同13分にはつなぎのミスから相手にビッグチャンスを与えるも、GK山田和季(社3)が体を張ってセーブする。嫌な流れを断ち切りたい関大だったが、負の連鎖は止まらない。自陣深くでボールをキープしていたDF髙橋哲也(文2)がボールを奪われそのまま失点。10人の相手に追いつかれる苦しい展開に。リーグ優勝のためには勝ち点3が絶対条件の関大。何とか得点を狙うも、引いた相手をなかなか打開できない。同26分、FW堀のドリブルからMF真田へと繋ぎシュート。しかしボールは惜しくもクロスバーを叩く。

何とか現状打開を図りたい関大は、MF北村圭司朗(法2)とFW兎澤玲大(法1)を投入。疲弊した攻撃陣を入れ替え、勝ち越し点を目指す。同32分代わって入ったFW兎澤が右サイドからクロス。中でFW梅野が合わせるもうまくミートせず勝ち越しとはならない。さらに関大は、MF宮川大輝(文1)とDF和泉圭保 (社1)を投入。フレッシュな選手達が相手ゴールへと襲いかかる。試合終了の笛が近づく同45分、ジュビロ磐田内定のDF吉村瑠晟(経済3)が左サイドを駆け上がりクロス。これにMF北村が合わせるとボールは相手に当たってCKを獲得。DF和泉から放たれたボールは放物線を描いてゴール前へ。1度は弾き返されるももう1度クロス。そこに走り込んできたDF大西が相手に競り勝ちヘディングシュート。ボールはクロスバーをかすめてゴールへと吸い込まれた。劇的な勝ち越し弾を決め、そのまま試合は終了。苦しみながらも勝ち点3を手にした。

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△DF大西
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△得点後喜ぶ選手たち

第3節終了時点で2位につける関大。首位との差はわずか得失点差6点。今節のような苦しいゲームもしっかりと勝ち点を取りこぼさない強者のサッカーを見せることは、リーグ優勝する上で必要不可欠だ。この先も負けられない戦いが続く。次節の相手は大院大。圧倒的な試合展開で勝利し後期3連勝を飾ることを期待したい。【文:井原郷志/写真:岩口奎心】

▽DF大西
「(試合前の心境について)前期で自分たちのミスから負けてしまって今回は絶対に負けられないという気持ちで試合に入った。(試合展開について)はじめから圧倒して勝とうと言っていたが11対10になったことでより絶対に圧倒して勝たなければいけないという気持ちになった。(後半相手が10人になってからの試合展開について)自分たちがふがいない試合をしてしまい、得点を取り切れない時間が続いてしまった。(ゴールの瞬間を振り返って)とりあえず試合の最後に勝ち越し点を決められて本当に良かった。(今後のリーグについて)ここからも負けられない試合が続くので練習から全員で取り組んで、リーグ優勝できるように頑張っていきたい。」

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