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◇2024近畿フィギュアスケート選手権大会◇9月29日◇大阪府立臨海スポーツセンター

[シニア男子FS]
6位 片伊勢 115.98

[シニア女子FS]
3位 白岩 108.55
7位 木下 85.24
10位 鈴木 77.98
14位 久保 70.89
18位 滝野莉 62.50

[シニア男子]
6位 片伊勢 181.64

[シニア女子]
3位 白岩 161.40
8位 木下 129.85
10位 鈴木 116.97
12位 久保 111.83
18位 滝野莉 92.33

近畿選手権大会(近畿)3日目。シニアのフリースケーティング(FS)が行われた。昨年休養から復帰した白岩優奈(文4)が、「最後まで逃げずに挑戦できたのが良かった」と振り返る演技を披露。ショートプログラム(SP)4位から逆転し、3位で表彰台にあがった。

IMG_9083-200x133 【フィギュアスケート】近畿ブロック、白岩が3位で表彰台
△表彰状を手に笑顔を見せる白岩

この日最初に行われたのは、シニア男子FS。SP6位発進の片伊勢武アミン(法3)は、『Tree of Life Suite』を披露した。シンプルな衣装が片伊勢の華やかさを際立たせる。冒頭のダブルアクセルを美しく着氷させた。ジャンプでは回転不足や踏み切りによる減点が。しかし、最初の足替えコンビネーションスピンでは、レベル4を獲得。終盤の美しいイーグルでは拍手が起こる。FSも6位で、最終順位も6位となった。

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△片伊勢

続けて行われたシニア女子FS。滝野莉子(人4)はミュージカル『エリザベート』の名曲『I Belong to Me』に合わせ、スケーティングを始めた。最初の2本のジャンプでは転倒してしまう。しかし、その後のジャンプは着氷させる。ジャンプに苦戦する様子だったが、スパイラルやビールマンスピンを美しく決めた。

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△滝野莉

鈴木なつ(人3)は今までと少し違った大人の雰囲気が漂うシックな衣装で登場。ピアノの音を捉えながら、滑り出した。鈴木の持ち味でもある美しいスピン。SPではなかなかうまく決まらなかったが、FSではすべてレベル3以上を獲得した。フライング足替えコンビネーションスピンでは、レベル4を獲得。後半にかけて盛り上がる曲調に合わせたステップを披露した。

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△鈴木

久保智聖(人4)は、リンクサイドでコーチとほほ笑みあってからリンクイン。真紅の衣装に身を包み、『ロミオとジュリエット』を披露した。落ち着きのあるしっとりとした演技を見せた。ラストのジャンプで転倒があったものの、終盤のイーグルやスパイラルなどの要素では、しなやかに、そして可憐に舞った。

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△久保

木下咲良(人3)は『LA LA LAND』。青とピンクのグラデーションがきれいな衣装で登場。アップテンポからスローテンポが複雑に切り替わるプログラム。激しく切り替わるリズムに合わせ、さまざまなな表情を見せる。最後は手を広げ天を仰ぐと、会場からは拍手が沸き起こった。昨年よりも15点以上得点を伸ばし、また2つ上の順位に。1年間で大きな成長を見せた。

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△木下

最終グループで登場した白岩優奈(文4)。とびきりの笑顔でリンクに入る。2020年以来に、けががなく、痛むところもないほど身体の調子が良いという白岩。勢いのあるジャンプとスピード感のあるスケーティングで堂々とリンクを滑る。冒頭の3回転ルッツ+3回転トーループを着氷させると、観客から拍手が沸き起こった。休養を感じさせない演技を披露する。ラストの2本のジャンプでミスはあったが、「最後まで逃げずに挑戦できたのが良かったかなと思います。挑戦した結果が、後半の2つの失敗だと思います」と前向きなコメントを残した。FS3位で、最終結果は3位。逆転で表彰台にあがった。あと少しでプログラムが完成するところまで来ているという。西日本まで約1カ月。それまで滑り込み、「今大会より少しでも良いプログラムをみなさんにお届けしたいです」と誓った。

IMG_9014-133x200 【フィギュアスケート】近畿ブロック、白岩が3位で表彰台
△白岩

片伊勢、白岩、木下、鈴木、久保が西日本への切符をつかみ取った。西日本でも良い成績を残し、年末に行われる日本最高峰の大会、全日本に出場してみせる。【文:貴道ふみ/写真:市場薫、貴道ふみ】

▼白岩
「(今日の演技を振り返って)後半のジャンプでミスがあったのですが、それまで3回転ルッツ+3回転トーループ、アクセル、アクセルを組み込んだコンビネーションジャンプなど。最後まで逃げずに挑戦できたのが良かったかなと思います。挑戦した結果が、後半の2つの失敗だと思うので、まだこれから、あとちょっとで完成するかなというところまで来ています。SP同様に、3回転の連続ジャンプの構成になっているので、そこは絶対に何があっても挑戦し続けたいという思いがあります。(どういう意識を持ってプログラムを作ったか)特にFSは鈴木明子さんに振り付けをしていただいていて、明子先生のような柔らかくダイナミックで美しい表現をしたいと意識しています。音楽がすごく壮大なので、縮こまらずに、不安な思いをごまかして、身体が小さい分、少しでも訴えかけるような演技をしたいです。(今大会の収穫と反省点)収穫は、主にエレメンツです。失敗もありましたが、やってきた練習はいつか本番で出し切ることができたので、今回成功できたことは今後も自信にしていきたいです。反省点は、練習では普通にできているので、(本番の)質と確率をどうやって高めていくかというところです。高めていけるように練習していかなければならないということがいい反省点になったかなと思います。(西日本に向けて)去年などに比べると、すごく身体の状態が良くなってきていますし、身体のキレもどんどん良くなってきているので、本当にあと少しでプログラムが完成できると思います。ラスト1カ月滑り込んで、西日本では今回の大会よりも、少しでも良いプログラムをみなさんにお届けしたいです。(鈴木明子さんについて)鈴木さんが演じていらっしゃるところを見ると、心が浄化するような表現力を持っていらっしゃいます。私はあまり表現力が得意ではないのですが、振り付けいただいたように、少しでも頑張りたいなという気持ちはすごくあります。(鈴木明子さんからアドバイスはあったか)私は1つのターンをする時に、必要以上に手を使ってバランスを取ってしまうので。それはプログラムに必要ないので、使わずにきれいなポジションに置いたままターンしてねという風に、アドバイスをくださりました。いつも心がけて練習しています。(課題について)私の課題は練習でできている以上のことが本番にはできないことです。とにかく練習で120%で練習、滑り込めるようにしなければ私は本番ではできないと思います。今大会でも実感したというか、普通にはできるのですが、そこから無意識下の中で成功させるところまではまだできていないので、練習あるのみかなと思います。(身体の状態について)けががなく、痛むところがどこもないです。練習したい時にすることができるので、それを続けていくことで、どんどん身体も良くなってきているかなと思います。(今のように身体の状態が良かったのは)休養する2年前くらいです。2020年以来だと思います。(試合前に家族からかけられた言葉について)私が幸せそうに、楽しんでスケートしている姿を両親は見にきてくれていると思いますし、そのように声をかけてくれました。まずは私が心の底からこの試合を楽しんで、演技してねというふうに声をかけてもらいました」

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