◇2024年度全関西大学女子リーグ戦第6戦◇対親和大◇9月28日◇流通科学大学
[第1Q]関大14-16親和大
[第2Q]関大11-13親和大
[第3Q]関大22-15親和大
[第4Q]関大20-16親和大
[試合終了]○関大67-60親和大
リーグ戦も折り返しの6戦目。相手は、昨秋2位の天理大を破っている親和大だ。試合前半は互いに点を取り合う拮抗(きっこう)した展開が続く。しかし、4点ビハインドで迎えた第3クオーター(Q)で逆転に成功。そのまま1度も逆転されることなくリードを守り抜き、リーグ5勝目を手にした。
第1Qは相手ボールでスタート。開始後は互いに攻撃を仕掛けるも、シュートが入らない時間が続く。しかし、2分が経過した頃に相手のジャンプシュートがイン。先に点を奪われてしまったが、その直後には福井響(政策4)がレイアップを沈めた。さらに日高さくら(人3)、塩澤小夏主将(文4)の連続シュートで差をさらに引き離す。リードを保ち続けたいところだったが、相手のスリーポイントシュートが決まると一気に攻め込まれる展開に。終盤には連続失点してしまい、2点ビハインドで最初のQを終える。
関大側から始まった第2Q。開始直後に川崎真子(人2)のスリーポイントシュートが決まり、最高のスタートを切る。しかし相手にフリースローを許すと、2本とも決められ再び追いかける立場に。関大が得点すれば相手も得点を決める、一進一退の攻防が続いた。点差こそ開かせないものの、相手の強度の高いディフェンスから攻め切ることができない。25ー29と少し差を広げられて試合前半が終了した。
勝利のために何としても逆転したい第3Q。相手ボールで始まったが、日高がリバウンドを制すると、川崎が再びスリーポイントシュートでネットを揺らす。これで1点差に迫ったが、相手が関大のディフェンスに対応し始める。ここですかさずタイムアウト。再開後は、一気に関大のペースに引き込む。西梨花(政策1)がジャンプシュートを決めると、続いて新島怜侑(りょう=社3)の突き刺さるようなスリーポイントシュートがネットにイン。1点差にまで迫った場面で、西がフリースローを獲得する。緊迫した空気が流れる中、冷静に2本ともリングに収めた。これで逆転に成功。さらに、川崎のジャンプシュートなどで点差を広げていく。ディフェンスでもうまくシュートをカットし、リードした中試合は第4Qへ。
このQも得点は関大から。日高がシュートを沈めると、福井のスリーポイントシュートシュートも決まる。リバウンドもしっかりと取って攻撃へのリズムを作り、試合の流れは完全に関大に。相手が2回のタイムアウトで流れを断ち切ろうとするが、再開後も集中力を切らさず攻め続ける。やや相手に点差を詰められはしたものの、リードを守り抜いて7点差の接戦を勝ち切った。
明日は6連勝中でリーグ単独首位の京都先端大と対戦。ここを乗り越えれば一気に優勝へ近づくことができる。簡単に勝てる相手ではないが、リーグ戦を経てチームも成長を続けてきた。今日の試合後には、「絶対に勝とう」と口々にし、明日を見つめる姿も。勝利へのぶれない思いを胸にコートを駆け、勝利を手繰り寄せてみせる。【文/写真:中吉由奈】
▼塩澤主将
「(試合前の声かけ)相手はすごくリバウンドがガツガツ来るチームで1対1とリバウンドのところが大事になってきたので、そこは大国大戦の反省を生かして絶対に自分たちが勝ち切ろうという話をしていました。(前半を振り返って)自分たちがシュートパスで思いやりのあるパスができていなくて、そこでいいタイミングでシュートを打てなかったのがビハインドの原因だったと思います。ディフェンスで粘って点差を広げられなかったところは大国大の時の反省が生かせたと思います。(後半を振り返って)後半の方がシュートを決められたというのと、途中からシュートパスをきれいに出して、自分たちの強みであるスリーポイントが決まり出してからは結構楽な展開にできたと思います。(リーグを通してのチームの成長)相手より自分たちの方が力があったのはあると思うんですけど、気の緩みみたいなのがあって。ディフェンスの詰めが甘かったんですけど、大国大に負けてからチームディフェンスを意識して、相手に得点を入れさせないという気持ちを全員で統一して、うまく流れを持っていけたかなと思います。(明日への意気込み)今までの反省を生かして、ちゃんと自分たちが前半から流れを持っていけるような、圧倒できるような試合にしたいなと思います。絶対に勝ちます!」
▼川崎
「(試合前の意気込み)チームとしても1つ負けていてここから全部勝たないといけないということもあるし、個人的にもリーグを通してあんまり状態が上がっていなかったんですけど、ここで絶対上げていこうと思っていました。(個人で見直してきたこと)自分が何の役割なのかというのをもう1回見直して、そこでチームに貢献できるようにというのもあります。結構先輩とか後輩、同期みんなが結構声をかけてくれたので、自分も貢献しないといけないなと思って役割をちゃんと果たそうと思って来ました。(今日のプレーを振り返って)最初の方からリングに向かって攻めることはできたと思うんですけど、決定率とかパスの精度とかまだまだ足りてないと思うので、そこはこれから修正したいと思います。(明日への意気込み)最初の方から競ってシーソーゲームになるかもしれないんですけど、しっかりディフェンスから粘ってオフェンスに流れを持っていって絶対に勝ちたいです」
▼北野学生コーチ
「(リーグも折り返し、4~6戦目を振り返って)やっぱり負けた後の試合が大事だと思うので、自分たちはオフェンスの1対1がないから、その1対1から変えてこうというところをやってきました。練習の中からそれできたから試合でも自分たちの攻めができるようになったというのと、その分自分たちのディフェンスの強度も上がったかなと思うので、そこが成果として出てきたかなって思います。(自身の学生コーチとしての成長は)だいぶあります。負けた試合で後半に負け出して点数を離されてからの指示が一切できなくて。頭の中を整理して簡潔に伝えることができなくて、負けてしまったのも自分の要因があるかなと思ったし、すごく悔しかったです。やっぱり自分が積極的にいいところも悪いところも言って、それを分かった状態で選手もやった方がやりやすくなるなと思って。前までは大事なところしか行ってなかったけど、タイムアウトも早めに取って簡潔に伝えるようになりました。責任感とか役割も再確認されたし、気を引き締めてゲーム展開を考えた上で試合に挑むように変えました。(明日への意気込み)今日勝てたという嬉しいところもあるけど、ちゃんと出だしから集中して、自分もちゃんと集中して指示を出して、絶対勝てるようにします」
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