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◇2024秋季関西学生リーグDiv.1第3節◇対桃学大◇9月21日◇於・MK TAXI FIELD EXPO◇

【第1Q】関大21-0桃学大
【第2Q】関大11-0桃学大
【第3Q】関大7-0桃学大
【第4Q】関大7-0桃学大
【試合終了】関大46-0桃学大

前節、近大相手に力負けを喫し、全国トーナメントに向け後がない関大。立て直しを求められる中、前半から桃学大を圧倒する。第1クオーター(Q)から3タッチダウン(TD)の猛攻を仕掛けると、その後も攻撃の手を緩めない。全Qで得点を挙げる活躍を見せると、ディフェンス陣も最後まで集中力を切らすことなく無失点。快勝で次節・阪大戦に向けて弾みをつけた。

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△奮闘したOL陣

関大のキックで始まった第1Q。相手のファーストドライブを1回で断ち切り、パントを蹴らせることに成功する。そのキックをWR岡本圭介(文4)がロングリターン。相手陣からの攻撃権を手にする。RB大野木陸人(人4)のランプレーでゲインを進めると、最後はRB前川礼男(経2)が3試合連続となるTDで先制点を挙げた。

なおも攻撃の手を緩めない関大は直後のキックリターンを再びWR岡本がキャッチ。一度は弾いたものの、左サイドを駆け上がると、味方のブロックを使いながらそのままエンドゾーンへ。怒涛の攻撃で一気に主導権を握る。その後も、この日リーグ初スタメンとなったQB高井法平(人2)からWR溝口駿斗(商4)へのTDパスが通り追加点。第1Qだけで3TDと幸先の良いスタートを切る。

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△WR岡本

躍動したのはオフェンス陣だけではない。DB石井慶汰(経3)のインターセプト、P金森陽太朗(社4)の精度の高いパントキックなど、おのおのが役割を果たし優位に試合を進める。すると第2Q残り3分を切ったところで再び試合が動く。相手陣25㍎付近からQB高井がWR金田啓佑(商3)へパス。OL小西翔太(人3)のナイスブロックもありうれしい公式戦初TDを挙げた。その後のポイント・アフター・タッチダウンでもホルダーを務めるWR髙橋琉(法3)がスペシャルプレーを決め2点を追加。選手たちからは笑顔がこぼれた。

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△WR金田

大量29点のリードを保ち迎えた第3Q。DL芦川真央(法4)のパスカット、DB吉田優太(文2)のロングリターンなど随所に見せ場を作る。リズムを生み出すと、QB高井からWR町井勇希(法2)へのTDパスが成功。同学年同士の得点でさらに突き放す。

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△QB高井

第4Qは互いにランプレーを駆使し時間も進めながら攻撃を組み立てる展開が続く。関大はRB前川、RB大野木がサードダウンショートを随所で決め攻撃権を維持。第3Q終盤から第4Q中盤にかけて5度にわたるファーストダウンを更新すると、最後はRB大野木が走り切りTDに成功した。関大オフェンスの時間が大半を占める中、ディフェンス陣も最後まで集中は切らさず。6TD、無失点で試合を締めくくり、今季2勝目を手にした。

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△RB前川

攻守に見せた充実の内容。それでも選手たちから浮かれた表情は一つもなかった。前節の近大戦、どこかに出た隙を突かれ喫した黒星。日本一どころか、上位3校が出場できる全日本トーナメント進出も一気に危ぶまれた。そこから2週間、互いに厳しく声をかけ合い立て直したKAISERS。試合後には「ここからリーグ勝ち上がって甲子園行って、日本一なったらほんまにすごいぞ。それ実現するためにまた次準備しよう」とQB須田啓太主将(文4)は言葉を投げた。その青写真を現実の物語に。挑戦者としての歩みを再び始めた選手たちは、もう前しか見えていない。【文:稲垣寛太/写真:市場薫】

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