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◇令和6年度関西学生秋季リーグ戦第3節◇対同大1回戦◇9月21日◇南港中央野球場

関 大 000 000 000 1=1
同 大 000 000 000 0=0

(関)足立、荒谷、金丸ー越川
(同)高木、清川、阪上陸、財原ー辻井

1(右)藤原太
2(二)森内
3(三)下井田
4(一)久保田
5(遊)山田
6(左)久保
7(捕)越川
8(中)渡邊
9(投)足立

近大、立命大から立て続けに勝ち点を落とした関大。春からの悔しさを晴らし、意地を見せるべく同大と激突した。1回戦、これまで同様投手陣が踏ん張り、スコアボードに0を刻み続ける。関大打線も7回途中まで無安打に封じ込められ、投手戦が繰り広げられた。両者譲らず延長戦に突入すると、均衡が破れたのは10回。関大は2死から好機を作ると、越川海翔(人4)の決勝打で勝ち越しに成功する。裏の同大の猛攻をしのぎ1ー0で今季3勝目を手にした。

MG_6402-200x133 投手戦制し今季3勝目!

1回、関大の先発マウンドにはここまでリーグ2勝の足立幸(人3)。いきなり2本の安打を浴びピンチを招くも、力強い真っすぐで適時打は許さない。最初のピンチを脱すると、2回以降は安定感ある投球を見せる。二塁手・森内大奈(情2)、左翼手・久保慶太郎(商1)の好守にも助けられながら、2回から3イニング連続で三者凡退に打ち取る。

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△足立

奮闘が続く足立をなんとか援護したい打線だったが6回まで、渡邊貫太(経2)の死球による出塁のみに抑えられる。相手の好守やクイックを駆使する相手投手の巧みさに好機を見出せない。

早いテンポで試合が進む中、重苦しい雰囲気を跳ね返したのは関大の3番・下井田悠人(経3)。7回、1死から打席に立つと、左中間を破る二塁打で出塁する。その後2死となり、打席には山田悠平(商3)。力強く振り抜いた打球は三塁手の頭を越え左翼手の前に弾む。下井田は一気に生還を狙ったが、相手の中継プレーが上回り本塁封殺。スコアを動かすことができない。

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△下井田
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△山田

直後の同大の攻撃。ここまで好投の足立だったが、2死から連打を浴びピンチを迎える。真価が問われる中、ここでも力強く腕を振り抜き空三振に。前の試合、悔しさを味わった右腕は、一回り大きくなって存在感を示した。

スコア変わらぬまま0ー0で迎えた9回。ここまで好投の足立に変え、代打・中村莞爾(かんじ=安全2)を起用する。難しい球をしぶとく転がすと内野安打となり出塁。その後2死二塁と、一打勝ち越しの好機を作るがここでもあと一本が出ず。試合は延長戦に突入した。

春から1点を争う試合でことごとく悔し涙を流してきた関大。10回、その思いを晴らす時が来た。2死から途中出場の余河航太(法2)が中前へ運ぶ。盗塁を決め二塁へ進むと、打席には越川。食らいついた打球は広く開いた左中間を破り適時打。何百球と気迫のこもった投手陣の球を受けてきた扇の要が、バットで1点をもぎ取った。

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△越川

その裏、満を持して金丸夢斗(文4)が登板。先頭に三塁打を許すが顔色一つ変わらなかった。三振と内野ゴロで2死までこぎつけると、最後は一直に抑え試合終了。1点差ゲームを制したナインには笑顔が溢れた。

3節目にして今季初となる1回戦の勝利。苦しいゲーム展開だったが執念で勝ち星を拾った。この勢いのまま連勝で勝ち点獲得へ。あすも勝利の『応援歌』を奏でるのは関大スタンドだ。【文:稲垣寛太/写真:金佐康佑】

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