◇第51回全日本大学ローイング選手権大会◇9月4~8日◇於:戸田ボートコース
[女子クォドルプル]
S:細野
3:村上
2:太田
B:宮前
〈1日目〉
予選2組 4着 8:02.89
〈2日目〉
敗者復活3組 4着 7:45.85
[男子舵手つきフォア]
S:松田
3:松山
2:村上
B:落合
C:森合
〈1日目〉
予選3組 4着8:04.72
〈2日目〉
敗者復活3組 5着8:07.03
[男子ダブルスカル]
S:吉岡
B:島田
〈1日目〉
予選4組 3着 7:28.87
〈2日目〉
敗者復活1組 2着 7:28.78
〈3日目〉
準々決勝3組 3着 7:16.02
〈4日目〉
C決勝 3着 7:08.38
[男子フォア]
S:川口
3:池内
2:札埜
B:若松
〈1日目〉
予選4組 4着7:18.02
〈2日目〉
敗者復活1組 1着 7:05.15
〈4日目〉
準決勝1組 4着 6:59.88
〈5日目〉
B決勝 4着 6:57.28
A決勝進出を目標に、101代のラストとなる大会が幕を上げた。関大は4種目に出場。女子クォドルプル、男子舵手付きフォアは敗者復活戦で戦いを終える。男子ダブルはC決勝進出、男子フォアはB決勝まで進んだ。しかし、惜しくも入賞とはならず。「繋ぐ」をスローガンに進んできた1年間。目標であったA決勝進出はかなわず。だが、間違いなく繋がっているレースを見せたと、満足のいくラストレースで4年生は引退となった。
女子クォドルプルは漕手の4年生2人を含むメンバーで出場。お互いで言い合える関係性を構築し、リラックスしてレースに臨んだ。予選では、1500㍍で他の艇と差が開き組4着に。敗者復活戦に進む。敗者復活戦では、前の艇と約3秒差で残り500㍍に。「戸田で練習している大学が強かった」と全力を尽くすも、組最下位でのゴールとなった。
男子舵手付きフォアは、予選の1000㍍で組4番目。前を進む艇に10秒差を付けられると、持ち直すことができず。差が広がってしまい、2日目は敗者復活戦に進んだ。敗者復活戦では、スタート直後から組最終に。そのままゴール。「スタミナ不足が原因」とCOX森合一樹(安全3)は分析する。3年生が中心となった艇に課題が残る結果になった。
男子ダブルスカルは同高出身ペアで約半年ぶりにコンビを組み、出場。予選では、前の艇をあとわずかでさすことができそうだったが、できず。3着でゴールした。敗者復活戦は3着以上が準々決勝に進むことができる。関大は最初から組2着を保つ。3着以下の艇には大きく差を付けフィニッシュ。準々決勝進出を決めた。準々決勝では、2着以上はB決勝に進むことができ、入賞が狙える。2着以上を目指し、レースに挑んだ。1000㍍地点で前を行く艇に差を付けられてしまい3着。巻き返しを狙うも差は広がっていった。3着でゴールとなり、最終日はC決勝の進出に。C決勝では、インカレのレースの中で最も早いペースで500㍍地点を通過。前の艇とは3秒差でレースは進む。「レースを重ねるごとにどんどんいい漕ぎができるようになった」と吉岡昴祐(人4)。順位は上げることができなかったが、吉岡の言葉通り、C決勝では予選から20秒早いタイムでフィニッシュする。最後は2人ではハイタッチをし、お互いをたたえ合った。吉岡は「島田(島田亮汰=法2)はもともといいポテンシャルを持っていて、いい力は引き出せたかなと思う。清風で学んだことを生かして、監督や先生にいい結果報告できるように頑張ってほしい」と、高校の後輩にはエールを送った。
未経験クルーの4年生で構成された男子フォア。予選では、後半にかけてペースを上げる戦法で挑んだ。しかし、同組の他艇は最初からレートを上げる戦法。大きく差が開き、組最下位でのゴールに。敗者復活戦に進んだ。2着以上で準決勝に進むことができる敗者復活戦。必ず2着以上になるという強い気持ちで挑む。スタート直後から組1位。予選から13秒タイムを縮めてのフィニッシュになり、準決勝に駒を進めた。3着以上で、チームの目標であるインカレA決勝進出。関大の歴史を動かすことができる。1000㍍を通過した時点では、前の艇と2秒差。しかし、その後5秒以上の後ろになる展開に。「自分たちの力と差を感じた。それでも立ち向かうことはできたから、自身にもつながった」と川口祐輝(文4)。追い越すことはできなかったが、自信を持ちB決勝へ進んだ。大会最終日に行われたB決勝。1着で昨年の関大の記録を更新することができる。チームから応援される中、レースに臨んだ。500㍍では、組2着。入賞の範囲内だったが、その後に抜かされてしまう。巻き返すことはできずに組4着。予選よりも1分近くタイムを縮める熱いレースを展開したが、入賞とはならなかった。
予選から徐々にタイムを上げ、最後のレースを終えた101代。悔しさから涙を流す選手も。「ボートが好きな気持ちをみんなが持って4年生はラストイヤーを過ごしていた」と池内聡介主将(法4)。ボートへの愛を持ち、最後は笑顔で引退を迎えた。ここから102代の幕開けだ。3大会連続でB決勝進出。目指すはそれ以上になる。厳しい練習を乗り越え、次世代はどのようなローイングを見せるのか。関大漕艇部は新たな1歩を歩みだす。【文:写真/村中望乃】
▼村上弥優(社4)
「(最後のレースはどうだったか)練習通り、想像通りでした。(細野は唯一の同期漕手。どのような存在だったか)経験がない分、メニューであったりで支えてもらった。言いたいことも言い合える存在で4年間一緒にやれて良かった」
▼細野花歩(安全4)
「(こみ上げてきた思いはあるか)自分の中ではやり切ったという思いはありました。それと同時に、もっといいい順位を取って後輩に来年繋げたかったという気持ちもあって。その面では申し訳なさを感じました。(今年はずっと同じ艇だった村上。どのような存在だったか)5月まで体調不良で練習もできない状態でした。それでも信じて一緒に乗りたいと言ってくれたのはうれしかったです。自分のことを信じてくれていると思ってうれしかったです。(女子ローに託す思いは)練習でメリハリがあって、先輩、後輩関係なくなんでも言い合える雰囲気はとても大事かなと思うからこれからもそのままでいてほしいと思います。今回の結果は良くなかったから、結果を残してくれることを期待しています」
▼落合善(経4)
「(特に印象に残っているのは)去年のインカレが一番印象に残っています。自分が得意な種目で何とか強豪に食らいついていけたのはいい経験だったと思います。(今回のレースはどうだったか)強豪の強さを見せつけられたなという感じでした。できることはすべてやったかなという感じだったので、完敗でした。(入部のきっかけとなった札埜はどのような存在だったか)ずっと一緒で安心感はずっとあった。辞めずに続けられた存在でもあります。(後輩に向けて)悔しい経験を胸に、しっかりと競争をするという気持ちをもってやっていってほしいなと思います」
▼吉岡
「(島田とのコンビ力は)いい方向だったけど、もっと上があったかなっという感じかな。(インカレのレースはどうだったか)C決勝が一番いいレースだった。最善の漕ぎ方を見つかるのに時間がかかったかなという感じ。漕ぎ方は変えていないけど、イメージを変えていった。(どのようなイメージか)後ろ後ろで、丁寧に進めていこうという意識をした。(過程より結果と言っていたが、大学はどのような結果だったか)去年ちょうど創部100年で、初めて入賞したからそれが一番の結果かな。良かったと思う。(後輩に託したい部分は)去年、一昨年、B決勝で。A決勝ないしはメダルを視野に入れて、関西は普通に勝てるチームになっていってほしい」
▼池内主将
「(対校として出場した)責任感もありましたし、その思いで練習を頑張ってきました。夏の頑張りが出たかなと思います。(特にどの部分に注力したか)キャッチをそろえることや体の向きであったり、全員の動きをそろえることを意識していました。(B決勝が決まった時の気持ち)A決勝になりたかった気持ちもあるけど、切り替えて、B決勝で1位を目指そうという気持ちでした。(後輩に向けて)1回1回を大切に。結果を残せる強いチームになれるように頑張っていってほしい」
▼川口
「(後輩に向けて)自分は技術はないので、その面でいえることはないけど、強豪に比べて体が小さいからご飯をたくさん食べて、エルゴの記録をのばしていってください」
▼札埜力丸(政策4)
「((落合の存在は)親友のような存在で。居たから頑張れた部分もありました。(後輩に向けて)最終学年はあっという間に終わりました。やるなら上の成績を目指してほしいから全力でやってインカレで笑って終わってほしいです」
▼若松慧士(人4)
「(予選の反省を生かした部分は)レース前に練習を行うんですが、予選でできなかった部分である500㍍を重点的に練習をしました。(最終レースを振り返って)自分たちで決めた相手の背中を見るレースを意識したが、そこができなくて抜かされてしまった。ただ、一番いい試合ができたので自分としては後悔はなく終えました(後輩へ向けて)関大に比べ、関東はレベルが高い面が多い。自分たちでレベルを上げることを意識して今年の記録を超えてほしい」
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