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地力の差見せつけ初戦快勝!

地力の差見せつけ初戦快勝!

◇2024秋季関西学生リーグDiv.1第1節◇対神大◇9月2日◇於・MK TAXI FIELD EXPO◇

【第1Q】関大7-0神大
【第2Q】関大9-3神大
【第3Q】関大0-0神大
【第4Q】関大12-0神大
【試合終了】関大28-3神大

13年ぶりの関西制覇から1年。喜びと抽選の結果、甲子園ボウル進出を果たせなかった悔しさの双方を味わったKAISERSのシーズンが幕を開けた。先制点をあげたのは関大。RB前川礼男(経2)の力強いランでタッチダウン(TD)を奪うと、その後も着実に得点をあげ、計4TDを集めた。ディフェンス陣はフィールドゴールによる失点のみに留める。攻守に隙を見せず、リーグ好発進を決めた。

RB前川(左)とQB須田主将

関大のレシーブから始まった試合。QB須田啓太主将(文4)からWR瀬川大貴(商3)、TE凪亮佑(経4)へのショートパスが決まりゲインする。反則による罰退があった中でもRB山嵜紀之(経3)のランプレーなどでファーストダウン。ゴール前数㍎まで攻め込むと、最後はRB前川のTDで幸先良く先制点をあげた。K中井慎之祐 (法3)のトライ・フォー・ポイントも決まり7点のリードを得る。直後の相手オフェンスは一度もファーストダウン更新を許さずに、下級生が多いディフェンス陣がチームに勢いをもたらした。

△K中井

第2クオーター(Q)、最初に見せ場を作ったのはDL生悦住勝也(文3)。力強く相手QBに迫るとサックが決まり会場を沸かせた。これで流れをつかんだ関大。パスを次々と成功させ、相手陣内に侵入する。エンドゾーン付近まで迫ると、QB須田主将からTE桃木大治郎(商2)へのスクリーンパスが通り追加点。若き期待のホープが躍動した。

TE桃木のTD後喜ぶ選手たち

主導権を握ったまま迎えた第3Q。オフェンス陣が相手の研究つくしたブリッツに苦しむ中、ディフェンスが踏ん張る。まずはDL津田悠空(環都2)が強烈なQBサックで相手陣内に後退させると、続くプレーではDB寺田了(文4)がロングパスをインターセプト。直接得点とはならなかったものの、仕上がりの良さを見せ、今後に期待感を抱かせた。

DB寺田

得点変わらぬまま試合は最終第4Qへ。相手のアジャスト力を前に第1Q以降、思うような展開が作れていないオフェンス陣。苦しい状況の中、RB阪下航哉(社4)、WR岡本圭介(文4)がゲインを獲得する。「しんどい局面で助けられた」とQB須田主将も語るなど、結果に見えない部分での4年生の活躍が光った。終盤にはRB前川がこの日3本目のTDで試合に終止符。難しいリーグ初戦を安定した戦いぶりで勝利した。

△DL生悦住(左)とLB武野公太郎(安全3)

『CLIMB』今年度KAISERSが掲げるチームスローガンだ。「全国制覇という日本一高い山に登る」。そんな意味が込められている。開幕戦の白星はここからの険しい道のりの第一歩。ふもとから駆け上がっていくまで、まだまだ道半ばだ。試合終わりの選手にも浮かれた表情はなかった。足元を見つめ、目の前の一戦一戦に全力を尽くす。それこそが日本一への最適な道のりとなるだろう。【文/写真:稲垣寛太】

▼QB須田主将
「(試合を振り返って)勝てたことはまずほっとしています。ただ内容は自分たちが思うようなものではなかったので、しっかり整えて次戦挑みたいなと思います。(試合前描いていた理想とは)最初の入りのファーストドライブのような感じでいくことが僕たちの理想なので、その理想を追い求めて限りなく理想まで近づけたいなと思います。(中盤、思うようにいかなかった要因は)神戸大学さんのアジャストに僕らのオフェンス陣が対応しきれず慌てた部分があったので、厳しい部分はありましたけど、周りが最後までプレーし切ってくれたことが良かったかなと思います。(QBとしての自身のプレーについて)全然評価はしていないです。決めれるパスを決めきれなかったところもありますし、偶然決まっているパスもあるので、自分でコントロールできる部分は限りなく自分でコントロールできるように成長したいなと思います。(3TDをあげたRB前川について)彼は僕が本当に信頼をおいているプレーヤーです。練習もウエートトレーニングもコツコツ積み上げてくれる後輩なので信頼して一緒にプレーしています。体も気持ちも強いので、安心して任せています。(後半の厳しい場面でもWR岡本やRB阪下が結果に見えない部分でチームを支えた)圭介(=WR岡本)が成長してくれたというのは僕自身すごく助かっていますし、チームとしても大きいです。しんどい局面でビックプレーを起こせる選手になってくれたのは僕自身もうれしいです。阪下に関してはマルチに才能を発揮できるので、きょうは彼自身納得のいくプレーができていないと思いますけど、僕としてはすごく助かっています。(次節、近大戦に向けて)1週間スパンで公式戦があるというのは初めての経験なので、もちろん簡単にはいかないと思いますけど、個人的にはこの緊張感のまますぐもう一度試合ができるというのは楽しみな気持ちが大きいです。しっかりと研究して、きょうできたこと、できなかったこと整理して挑みたいです」

▼RB前川
「(自らの3TDで勝利をもたらした)率直にうれしい気持ちが大きいです。自分はやることをやっただけなので、次の試合にこの気持ちを持っていかずに、また新しく一歩踏み出したいと思います。(同じポジションにRB阪下、RB山嵜らタレントぞろいの中、結果で示した)先輩たちは自分にないものを持っているので、その部分を今後自分も身につけれたらなと思っています。(TDをあげるためにはOLの力が不可欠)普段の練習からOLにはお世話になっているので(笑)自分はしっかりボールをキープしてTDすることだけ意識してやっています。(春シーズン、夏合宿を経て、一段と体の強さも増した)夏合宿明けて試合までの期間が短かったのもあって、最近はトレーニングの時間も短くなっていたんですけど、隙間時間でトレーニングして、体のケアも含めて頑張りました。(TD後、QB須田主将から声をかけられる場面も)『ナイス』って言われたのと、『お前よう頑張ってる』と声をかけてもらいました。4年生からのそういう言葉は本当に自分に響きました。(次節、近大戦に向けて)自分のランで勝たせられるように頑張ります」

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