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山口がインカレ女子シングルス優勝の快挙!

山口がインカレ女子シングルス優勝の快挙!

◇2024年全日本学生選手権大会◇本戦7日目◇8月18日◇四日市テニスセンター

【女子シングルス決勝】
○ 山口2(6-2,6-2)0中島(慶大)

インカレ最終日。山口花音(経3)が、日本一の座をかけて女子シングルス決勝に出場した。ここまでストレート勝ちで駒を進めてきたが、決勝の舞台でもその強さを見せつける。試合の主導権を完全に握り、圧勝。関大女子としては13年大会の藤原悠里以来、2人目の優勝を果たした。

△表彰式

決勝の舞台、相対するは第12シードの中島(慶大)。過去に2回対戦成績があり、1勝1敗の相手だ。相手のサーブから始まった試合。点の取り合いとなるも、2度目のデュースでアドバンテージを獲得。ラリーの末に相手がアウトし、第1ゲームをブレイクすることに成功した。幸先の良いスタートを切ったが、「気が抜けてしまった」と山口。続く第2ゲームをブレイクで返され、リードが帳消しに。しかし、直後の第3ゲーム。「気持ちで立て直した」とその言葉通り、攻めのテニスで相手のミスを誘発する。再びブレイクに成功し、続く第4ゲームもしっかりキープ。相手にもプレッシャーがかかり、ミスが多く目立つように。ゲームカウント4-2で迎えた第7ゲームでは、山口が一気に3連続ポイント。最後は甘い球を見逃さずスマッシュが決まる。駆けつけた応援から、「ナイスブレイク」の声が飛んだ。すでに試合の主導権は、完全に山口の手中に。続く第8ゲームを危なげなくキープ。ゲームカウント6-2で第1セットを先取した。

△山口

続く第2セットも、山口の勢いはとどまることを知らない。第1ゲームのブレイクこそ阻止されたものの、続く第2ゲームをきっちりキープ。そして直後の第3ゲームでは、相手のサーブミスも相まって、ストレートでブレイクに成功する。さらに、ゲームカウント3-1で迎えた第5ゲーム。ここもストレートでブレイクし、もはや山口の独壇場に。第6ゲームも着実に得点を重ねていく。左右に振られるも食らいつき、最後は相手のネットミスでキープに成功。ゲームカウントは5-1となり、優勝に王手をかけた。続く第7ゲームで勝負を決め切ることはできず、ゲームカウントは5-2に。そして迎えた第8ゲーム。1度はリードされるが、執念でデュースまで持ち込んだ。2度目のデュースでアドバンテージを奪い、会場の熱が増す。「最後はしっかり攻めてネットプレイができた」。積極的に前へ出たことが功を奏し、相手の返球がベースラインを超える。ここまでストレートで勝ち進んできた山口が、決勝の舞台でも見せた快進撃。3年目の挑戦でつかんだ日本一の称号に、こぼれるような笑顔が弾けた。

△優勝の瞬間

関西規模はもちろんのこと、これまで数多くの大会で存在感を示してきた山口。今大会で、その実力は紛れもなく本物であることを証明した。インカレを制覇し、日本一の女王としてさらなる挑戦が始まる。【文/写真:合田七虹】

▼山口
「(優勝しての気持ち)率直に実感がないですが、とてもうれしく思います。(誰に感謝の気持ちを伝えたいか)コーチや監督はもちろん、関大の部員のみんなが今日も応援に来てくれて、本当に感謝を伝えたいです。(どのような意識で決勝に臨んだか)決勝だからと特別に何か考える訳ではなく、いつも通り自分のテニスをしようと思って考えながら挑みました。(第1セットを振り返って)最初にブレイクして気が抜けてしまってすぐブレイクされてしまいました。そこから気持ちを立て直して、先にまたブレイクできて、そのリードを守り抜こうという強い気持ちで、相手も結構ミスも増えてきてくれたので楽に取ることができたかなと思います。(第2セットを振り返って)ポイントが結構離れて30ー0や40ー0になるシーンが多くて、そこから40-30とかになったんですけど、そこでもしっかり取りきれてゲームカウント5−1まですることができました。そこからちょっと優勝を考えて少し弱気になってしまったところもあるんですけど、最後は攻めてネットプレーに出ていってしっかり獲得できたので良かったと思います。(応援もたくさん駆けつけていたが)1ポイントごとにみんなが声をかけてくれて、得点が入って振り向いたら目が合って頷いてくれて、それだけで心の支えになっていました。(日本一になっての今後の目標)個人戦では優勝できたので、もともと大学に入っての一番の目標は王座で団体戦で優勝することなので、しっかりそれに貢献できるように、プレー面だけでなくもっとチームを支えられるよう頑張りたいと思います」

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