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健闘むなしく大敗し、3位で西カレ終幕

健闘むなしく大敗し、3位で西カレ終幕

◇第54回西日本学生選手権大会◇8月15日◇対大体大◇於・横大路体育館

[前半]関4-21大体大
[後半]関大12―22同大
[試合終了]関大16―43同大

10年ぶりの西カレベスト4入りを果たした関大。準決勝の相手は、春リーグ無敗の王者の大体大だ。春リーグでの雪辱を果たすべく、試合に挑む。開始直後から、矢野真尋(人1)が先制点を獲得するものの、怒濤(どとう)の10連取を許してしまい、点差は離れるばかり。前半を4-21で終え、後半戦を迎える。前半よりも得点を得ることに成功したが、相手の攻撃について行くことができず、16-43と大敗。西カレは、びわこ大との同立3位で幕を閉じた。

関大ボールで試合が開始。予選リーグ最終日に続き、矢野が先制点を獲得する。しかし、すぐさま6連続失点。矢野、小嶋彩華(商3)の連携プレーで追加点を狙うが、ゴールを奪うことはできない。流れを断ち切るべく、前半8分の早い段階で関大がタイムアウトを要求した。

△矢野

再開後、コートプレイヤーを7人とし、攻撃力強化を図る。目指すはゴールのみ。しかし、その作戦があだとなり、相手にエンプティゴールを決められてしまった。果敢に攻めるも、そこからさらに4連取を許し、計10連続で相手に得点を献上する。

相手の背中を追いかけ続ける関大。まずは1点取り返すべく、石坪彩瑛主将(社4)がミドルシュートを決める。小田真子(法3)の好守備や、石坪主将、矢野の追加点により勢いを少しずつ取り戻していった。池田真心都(人)の好セーブも光り、会場は盛り上がりを見せる。しかし、点差は縮まることはなかった。前半終了時には、21-4と17点差をつけられてしまい、後半戦へ。

△池田

後半2分、石坪主将が小田にパスを出し、シュート。1点、取り返していく。さらに、石坪主将がサイドシュートにより追加点。その勢いのまま、矢野が相手のディフェンスを1人振り切り、シュートを放つ。ゴールの右上にボールは突き刺さり、今試合初の連続得点となった。その後も果敢にシュートを放つが、阻まれてしまう。追加点を得られないまま5分が経ち、関大はタイムアウトを要求した。

△石坪主将

再開後は、矢野がパスカットされ地面に落ちたボールを拾い、相手の隙をつくプレーから小田がシュートを決める。また、上川華奈(法3)のバウンドシュートを皮切りに3連取。終盤にかけて勢いが加速する。しかし、相手の攻撃も鋭く、止めることができない。春リーグ王者の実力を見せるかのように、圧倒的な差を突きつけられ16-43で試合終了。西カレは3位で幕を閉じた。

△上川

「私が4年間いる中でも、初めてベスト4に進めたので、本当にうれしいなと思います」と石坪主将は試合後に語る。大体大に春リーグの雪辱を晴らすことは叶わなかったが、当初の目標である、インカレ出場、そして西カレベスト4入りを果たした。今大会の結果により、11月に行われるインカレでは、シード権を獲得した状態からのスタートとなる。次こそは、さらに上へ。関大ハンドボール部女子の成長は止まらない。【文:滝口結月/写真:村中望乃、吉野日菜多】

△礼をする

▼石坪主将
「(率直な感想は)相手が強いと分かっていたんですけど、前半は、自分たちもちょっと固いというか。挑戦できるところがなくて、やられる形になってしまいました。後半は、みんなちょっとほぐれてきて、行かないといけないところとか、自分のやらないといけないことをしっかりやっていたかなと思うので良かったです。(入りの苦手意識はあるか)あります。(前半を振り返って)オフェンスの面で、自分たちが持って行きたいところまで持って行けなくて、逆速攻でバンバン点数を入れられてしまいました。(後半を振り返って)自分たちが通用するところが一つもないわけではないと思ったので、それをしっかり意識してシュートまでいけたのが良かったです。(自身のプレーを振り返って)私が最初にミスをしてしまったところから、点数をボンボン入れられてしまって。主将という役割と、センターという役割をしているのにも関わらず、少し安易なプレーをしてしまいました。秋リーグはそういう雑なプレーをなくして、チームにもっと貢献できるように頑張りたいです。(西カレで一番印象に残っていること)同大に負けていたけど、粘って勝てたことが一番印象深いです。(西カレで見つけた課題点)ディフェンスは、通用するところは通用していたんですけど、まだまだ甘い部分があったので、相手に合わせて動きを変えること。オフェンスはいいときはいいし、悪いときは悪い。波がすごく激しいので、ノーマークシュートを確実に決め切るというところが大体大との差だと思ったので、シュートを決めきるところを意識したいです。(目標を達成できたことについて)昨年はインカレに出ることができませんでした。なので、個人的に私の中では一番大きい目標だったので、すごく良かったです。私が4年間いる中でも、初めてベスト4に進めたので、本当にうれしいなと思います。(秋リーグに向けての意気込み)関西リーグのチームは西カレでも結構勝っていて、強いなという印象がありました。油断することなく、一戦一戦目の前の試合に集中して勝っていきたいなと思います」

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