僅差で敗戦し、西カレ3位終幕
◇第63回西日本学生選手権大会◇対中京大◇8月15日◇於・横大路体育館
[前半終了]関大15-18中京大
[後半終了]関大13ー12中京大
[試合終了]関大28ー30中京大
【結果】 3位
目標としている優勝まであと少し。準決勝は昨年、敗北を喫した中京大と相まみえた。前半は、松本一徳(かずのり=経1)のシュートで先制。相手が速攻を仕掛けた時には、小田航平(人3)が攻撃を止めるなどリードを許さない。だが、残り3分のところで2点ビハインドになった。後半は約8分間、関大の得点0。苦しい展開でのスタートとなった。だが、白井祐登(人4)が相手の速攻を止めると、後に自ら3得点。7点差を無くす。ディフェンスでも守り抜いたが、ラスト2分で2点を追加されてしまった。強豪相手に粘ったが惜しくも惜敗。西日本学生選手権大会(西カレ)は3位で終幕となった。
相手ボールで試合は開始したが、松本のパスカットから先制点。良いスタートを切った。しかし、東海学生リーグ春首位の相手は強いディフェンスで関大に攻撃を許さない。相手が速攻から試合の勢いをつかもうとした時には、小田がパスカット。相手に試合の流れを渡さない。その後、自ら連続3得点。続く白井のシュートで同点になった。GK若宮宏希(安全3)のセーブも光り、同点で試合を進める。7㍍スローを獲得すると、松本が相手GKが動けないほどのコースでシュートを決め切った。左サイドからの速攻で林航琉(経2)が得点すると、関大がリードする。しかし、相手もすぐさま得点。一進一退で試合は進んだ。鬼頭奏(安全2)がサイドから走り込み、ダブルポストでシュートするなどの多様な攻撃を見せたが、残り3分で2点ビハインドに。後半で巻き返しを狙った。
後半は、関大のディフェンスがはまり何度も相手の攻撃を止める。だが、相手の強いフィジカルが活かされたディフェンスで攻撃を止められてしまう。約8分間、関大は得点をすることができなかった。7点差を付けられ、苦しい展開に。ここでフリースローを獲得すると、松本が決め切る。小田のシュートフェイントから林がネットを揺らすなど、関大もゴールが。白井が相手の速攻を止め、林、松本が点を重ねる。中盤には、昨年の中京大戦でも試合に出場し、悔しい思いを味わった白井が攻守ともに好プレー。関大に勢いをもたらし、応援からは白井コールが。この勢いを物にし、小柳貴裕(たかひろ=人2)、小嶋啓太(情1)、松本、白井の得点で1点差まで詰め寄った。福島悠大主将(文4)のポストシュートで同点に追いつく。会場は歓声に包まれた。しかし、残り2分で相手が追加点。背中を追う展開になった。ラスト40秒でも得点されてしまう。関大はタイムアウトを要求し、最後まで攻めたが、惜しくも届かず。黒星となり、西カレは3位終幕となった。
予選リーグを快勝し、決勝リーグも連戦の中、観客を楽しませる試合を展開した関大男子ハンドボール部。西カレは3位となったが、春から確実に実力は上がっている。早いパス回しで相手を翻弄(ほんろう)する場面も多かった。福島男ハンは残すところ、秋リーグとインカレのみ。8月末から始まる秋リーグでは、磨きの掛かったプレーでさらに上を目指す。【文:村中望乃/写真:村中望乃、滝口結月】
▼福島主将
「(後半は厳しい展開だったがどうだったか)全員下は向かずに、次のプレーをどうするかなどを話し合っていました。(試合を振り返って)去年の中京大戦も少し試合に出させてもらって、今年は最上級生として試合に出させてもらいました。ポジションの変化からやりにくい部分もあったけど、ディフェンスを中心に貢献できるようにしました。残されたシーズンは得点率も上げていきたいです。(秋リーグに向けて)西カレのベスト4に関西学連のチームが関大含めて3つあるので、しっかり勝ち切れるように頑張っていきたいです」
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