◇2024年全日本学生選手権大会◇本戦4日目◇8月15日◇四日市テニスセンター
【男子シングルス4回戦】
○ 岩本2(7-5,4-6,14-12)1髙妻(筑波大)
● 堀川0(3-6,4-6)2小林(立大)
●薦田0(3-6,2-6)2石垣(日大)
【女子シングルス4回戦】
○山口2(6-2,6-3)0小髙(早大)
【男子ダブルス3回戦】
● 堤・岩本組 0(5-7,1-6)2 石垣・手嶋組(日大)
【女子ダブルス3回戦】
● 中西・中川組 1(6-1,5-7,5-10)2 中川原・長谷川組(山学大)
● 山口・山本組 1(0-6,7-5,7-10)2 沼野・児山組(亜大)
日本一が決まるインカレ・本戦4日目は男女シングルス4回戦、男女ダブルス3回戦が行われた。シングルスは岩本晋之介(商3)、山口花音(経3)が準々決勝進出を決めた。
15番コートには、岩本が出場。2、3回戦ともにフルセットの激戦を制し、4回戦で相対するは髙妻(筑波大)だ。第1セットから、互いのキープゲームが続く。試合が動いたのは、ゲームカウント5-5で迎えた第11ゲーム。何度もデュースになった接戦を制しブレイクに成功すると、続く第12ゲームもきっちりとキープする。第1セットをゲームカウント7-5で先取した。続く第2セットは、相手にブレイクを許す苦しい立ち上がり。相手のサーブがさえ、岩本に吹いていた追い風が一転、相手の逆襲となる。ゲームカウント4-6で第2セットを献上し、試合は振り出しに戻った。
運命の10ポイントタイブレーク。岩本のネットミスが重なり、序盤から差を開かれる。なんとか食らいつくが、ゲームポイントは6-9となり、マッチポイントを献上してしまった。しかし、ここから岩本が関西王者の意地を発揮。一挙3得点でデュースに持ち込む。その後互いにアドバンテージを譲らない展開が続き、ゲームポイントは12-12に。相手サーブのリターンから積極的に前へ出ると、立て続けにボレーで攻め続けアドバンテージを獲得。最後は相手のネットで勝負あり。約3時間の激闘を制し、昨年に続く準々決勝進出を決めた。
13番コートに登場したのは、薦田直哉(商2)。2回戦、3回戦で堤隆貴(社3)、井戸垣一志主将(人4)との関大対決を制し、ここまで駒を進めてきた。相手のサーブから始まった試合は、第2ゲームをブレイクされる苦しい展開に。その後もミスが重なり、ゲームカウント1-4まで差を開かれる。その後2ゲームを連取するが、序盤の差を詰め切ることができずゲームカウント3-6で第1セットを落とした。第2セットは切り替えたいところだったが、流れに乗った相手の勢いを止めることができない。一挙5ゲームを献上し、ゲームカウントは0-5に。窮地に追い込まれたが、なんとか2ゲームを取り返す。しかし追い上げはここまで。ゲームカウント2-6で第2セットも落とし、悔しいストレート負けを喫した。

堀川莞世(文4)の相手は、今大会第1シードの強敵・田中(筑波大)を破って勝ち進んできた小林(立大)だ。第1セットを奪い流れをつかみたいところだったが、試合の主導権を握ったのは相手。ゲームカウント3-6で第1セットを落としてしまった。続く第2セットは、キープとブレイクに成功し、ゲームカウントは2-0。幸先の良いスタートを切る。しかし直後に連続でブレイクを返され、逆転を許してしまった。再び相手の猛攻となり、ゲームカウント4-6で第2セットを献上。今大会勢いのある相手を前に、白星をあげることはできなかった。

ここまで危なげなく全てストレート勝ちで駒を進めてきた山口。4回戦でも、安定したプレーで得点を量産する内容に。山口のサーブ権から始まった第1ゲームをしっかりキープすると、続く第2ゲームをブレイクした。その後も球速の緩急ある攻撃で相手を翻弄(ほんろう)する。ゲームカウント6-2で、第1セットを難なく先取した。続く第2セットも、山口の勢いは止まらない。ゲームカウント2-1で迎えた第4ゲームのブレイクを皮切りに、一気に畳み掛ける。第1セット同様、ゲームカウント6-2というスコアで第2セットも奪取。余裕勝ちで、準々決勝進出を決めた。
3廻り目に岩本・堤組が登場。互いにキープを譲らない、白熱した試合展開に。ゲームカウントは5-5と拮抗(きっこう)する。第11ゲームでブレイクすることができず、ゲームカウントは5-6に。続く堤がサーブ権の第12ゲームを落としてしまい、第1セットを接戦の末献上した。巻き返しを狙いたい第2セットだったが、勢いに乗った相手の猛攻を止めることができない。ゲームカウント1-2で迎えた第4ゲームをブレイクされ、ここから連続でゲームを奪われる。ゲームカウントは1-5となり、窮地に追い込まれた。第7ゲームは相手のサーブに翻弄(ほんろう)され、思うようにゲームメイクできず。ゲームカウント1-6で第2セットも落とし、悔しい3回戦敗退となった。

2回戦で第2シードの強敵を破った中西夢乃(経4)・中川桃(商4)組は、12番コートに登場。2回戦の勢いそのままに、第1セットでは相手を圧倒する。たった1ゲームしか献上せず、ゲームカウント6-1で第1セットを先取した。続く第2セットも中西・中川組のブレイクから始まる幸先の良いスタートを切るが、ここから相手の反撃が始まる。直後にブレイクで返されると、その後は取っては取られての状態が続き、ゲームカウントは5-5に。第11ゲームが相手のキープで5-6となると、続く第12ゲームをブレイクされてしまう。接戦の末第2セットを落とした。運命の10ポイントタイブレークは、中川・中西組の2連取から始まる。しかし直後に取り返され、ここから相手が勢いに乗った。一気に4連続でポイントを与えてしまい、差を開かれる。相手の流れを止めることができず、ゲームポイント5-10で惜しくも黒星となった。

山口・山本未来(文2)組は、最終廻りの14番コートに登場。相手サーブから始まった試合は、終始相手に主導権を握られる形に。2度のブレイクを許し、ゲームカウントは0-5となった。山本がサーブ権の第6ゲームは、点の取り合いに。コートを大きく使った打ち合いとなるが、最後は前衛にスマッシュを決められ、ストレートで第1セットを落とした。
完全に流れは相手に傾いたかと思われたが、第2セットから山口・山本組の逆襲が始まる。連続で3ゲームを取られるが、一気に3ゲームを返上して振り出しに戻した。ここからゲームの取り合いとなるが、ゲームカウント5-5となってから2人が真価を発揮。執念で2ゲームを奪い、第2セットを獲得した。
勝敗が決まる10ポイントタイブレークは、序盤は点の取り合いに。しかし、ゲームポイント2−2となった場面で相手が一挙3連続得点。山口・山本組もすぐさま1点取り返すが、またもや4連続得点を献上してしまう。ゲームポイントは3−9となり、絶体絶命に。だが、ここから2人の息のあったプレーで再び巻き返す。ゲームポイントは7−9となり、逆転の兆しが見えた。しかし反撃もここまで、最後は相手のスマッシュが決まりゲームセット。勝利が見えていただけに、悔しい敗北となった。

明日からいよいよ準々決勝。徐々に狭くなる門をくぐり抜け、日本一の座を目指す。【文/写真:合田七虹】
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