Loading Now
×

◇第98回関西学生後期リーグ第10節(延期分)◇対京産大◇12月13日◇

【前半】関大2-0京産大
【後半】関大2-3京産大
【試合終了】関大4-3京産大

しばらく勝利から遠ざかっている関大。全日本インカレの切符を逃し、迎えた今季最終節。「最後は笑って終われるように」と小山新主将(商4)は勝利を誓った。試合前の最終練習では、全員が背中にスローガンの「原動力」という文字が刻まれたシャツを着ていた。それは他のカテゴリの4年生が作ったという。TOPチームの選手たちは、関大サッカー部全体の思いを背負いピッチに上がった。

IMG_1060-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
aaaa-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
MG_9119-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。

関大のキックオフで試合開始。 MF松本歩夢(文4) 、MF草刈龍星(法3)がボールをキープし流れを作る。前節に復帰を果たしたMF青木真生都(商3)にパスが回ると、キレのあるシュートで積極的にゴールを狙った。相手の攻撃にはDF坂口貴哉(人4)が落ち着いた対応をみせる。FW福原涼太(経4)も前線の選手ながら、ディフェンスでの好プレーでチームを鼓舞した。MF松本歩はその感覚の良さで、相手を翻弄(ほんろう)し、攻撃の起点に。そして17分、MF松本歩の絶妙なパスを受けたDF坂口が右の深い位置からクロスを上げる。関大きってのストライカー・FW沼田駿也(政策3)がうまくゴールに収め、先制点を獲得した。

IMG_2238-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△MF草刈
IMG_1351-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△MF青木真
IMG_1578-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△FW沼田・得点シーン
IMG_1581-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△FW沼田・得点後

その後もFW陣中心に追加点を狙う。すると今度はフリーキックのチャンスが。MF青木真のコースのいいキックをDF長井一真(社4)がうまくトラップし、持ち前の足元のテクニックでボールをキープ。中央寄りにいたMF奥野圭亮(法4)にパスが渡ると、針に糸を通すような精度の高いキックでゴール前にボールが飛ぶ。最後はDF坂口が頭で合わせ、貴重な追加点を挙げた。

MG_9302-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△DF長井
MG_9387-scaled-e1608191626887-288x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△2点目アシスト・MF奥野
MG_9389-scaled-e1608191696418-300x182 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△DF坂口・得点シーン
MG_9398-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△DF坂口
MG_9403-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△DF坂口・得点後

得点後にも、MF奥野がミドルシュートを放つなど、攻撃の手を休めなかった関大。FW福原が攻守にわたり献身的なプレーを見せている。MF草刈は多彩なボールさばきで、相手を惑わせた。その中でも一際センスを光らせていたのはMF松本歩。ここしかないという、美しいパスをMF青木に渡す。MF青木のシュートは惜しくもGKに止められるが、関大にさらなる勢いをもたらした。ベンチからは学生コーチとしてベンチに入った矢野龍斗(法4)が「あと2本です」とコール。MF奥野、DF坂口、DF小山主将ら4年生を中心に果敢にゴールに迫るが、3点目には及ばない。京産大も反撃に出るが、相手の放ったシュートはクロスバーに弾き返される。運も味方につけ、2点リードで折り返した。

MG_9520-1-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△FW福原
MG_9771-1-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△MF松本歩
MG_9551-1-scaled-e1608192073685-300x198 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△DF小山主将

後半に入っても決して攻撃を緩めない。MF草刈がボールを幾度となく相手から奪い、MF青木真がキレのある動きからシュートを放つ。そんな草刈と青木に代わり投入されたのは、副将のMF松井修二(人4)とコンスタントにリーグ戦に出場し続けてきたMF植田聡太(法4)。4年生のふたりはベンチから暖かな激励を受け、ピッチに上がった。直後の22分には一瞬の隙を突かれ失点を喫すも、その3分後には、DF浅羽悠成(安全3)が巧みな動きで1対1を突破し、ゴール前にセンタリング。そして、FW福原がそのパスに応えた。好プレーを続けながらも、得点に結びつかず、苦しいシーズンを過ごした福原の待ちに待った一点に、ベンチも沸き立つ。再び点差を2に戻した。さらには後半31分、相手がGKに渡したボールをFW沼田が追いかけ、追いつき、GKを抜く。冷静にボールを転がし、4点目を決めた。

IMG_2523-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△MF松井
IMG_2908-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△MF植田
MG_9239-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△DF浅羽
MG_9808-1-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△FW福原・得点シーン
MG_9836-1-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△FW福原・得点後
MG_9886-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△ベンチに駆け寄るFW福原

MF松本歩に代わり、FW木戸口蒼大(情4)がピッチに上がる。さらなるギアアップを図った関大だったが、京産大にとってもこれが今季最後の戦い。試合はこのままでは終わらなかった。33分、力強いシュートを決められると、その3分後にはあっけなく3点目を奪われてしまう。あっという間に点差はなくなり、厳しい展開に持ち込まれた。相手選手の勢いは大きく、逆転ムードが漂う。そんな中、ゴールを死守したのはGK光藤諒也(文3)。何度シュートを打たれても、体を張って弾き返した。終盤の相手の追い上げにも負けず、点差を守り切った関大は、最終節を白星で飾った。

IMG_2891-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△FW木戸口
IMG_2921-scaled-e1608206844862-300x196 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△MF梅津克貴(社3)
IMG_2942-scaled-e1608208490755-300x195 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△FW久乗聖亜(政策3)
IMG_1843-scaled-e1608208587661-300x193 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△GK光藤
IMG_3129-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
IMG_3050-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
IMG_3053-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
△試合終了(上3枚)

今シーズンは、波乱の1年だった。前期リーグは中止、昨年3位の成績を残した総理大臣杯もなくなった。自粛期間、サッカーができない日々もあった。まだ練習を再開することができないカテゴリもある中、始まった大阪選手権。部員の原動力となる物は「TOPの勝利」だと信じて走り続けた。後期リーグは無事開催できたものの、無観客。関大の応援を今年は聞くことが出来ない。他のカテゴリの試合を見ることもできない。今まで経験したことのない思い。辛いこともたくさんあった。それでもTOPの選手たちの心の中には常に支えてくれる仲間がいた。関大は「全員サッカー」の精神を忘れることはなかった。

4年生が見せ続けたの日本一へのひたむきな努力、仲間思いな熱い気持ちは、後輩たちの目に焼き付いているはずだ。「全員サッカーで日本一」。この夢の続きは下級生たちが紡いでいく。【文:勝部真穂・遠藤菜美香/写真:遠藤菜美香】

IMG_3230-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
MG_9846-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
MG_9432-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。
MG_9918-300x200 最終節は京産大に競り勝ち、笑顔で終える。

▼前田雅文監督
「試合はまず2点取れて、流れも関大の時間が長かったが、それは最後に4年生が勝ち点3取りに行こうという思いと、昨日の練習で今日試合に出ない4年生たちの後押しがあったこと、京産大が公式戦の間隔が空いたこと、いろいろな面があって、アドバンテージを前半取れたかなと思う。ただ後半に入って、体力的な面でも問題が出てきた。活動自粛している時間も長かったので、そういうところでうまく行かなかったところはある。最後勝てて終われて良かったと思う。(今シーズンを振り返って)こういう経験というのはスタッフ含めて人生初めての経験で、見えないものと戦ったり、なかなかトンネルの出口が見えないところでの活動だった。そんな中、4年生というのは時期がきたら引退というのがあって、難しいシーズンだったと思うが、その中でもできることをやってくれたかなと思う。(4年生は)うまく行ったり行かなかったり、いろんなことがたくさんあったが、最後に後輩に残せるものを残してくれたかなという風に思う。関大のサッカー部の伝統も引き継いでくれたし、宿題も残している。そこは来年の選手たちが引き継いで継承していくところと、頑張るところだと思う。またしっかり下の学年頑張ってもらいたい。来年はしっかり結果出せるように。そこは今年足りなかった。4年生の仲間思いなところ、しっかりと表現してくれたところがあったので、それプラス来年は結果も残せるように頑張っていきたい」

▼DF小山主将
「学生生活最後の公式戦だったので、特別な思いだったり感情があった。何としても勝ちたいという思いだった。昨日もTOPチーム最後の練習に4回生が応援に来てくれて、最高の雰囲気作って後押ししてくれた。応援してくれる仲間のためにも関大のためにも絶対勝ちたいという思いがあった。苦しい展開ではあったけど、結果、最後勝って終わることができて良かった。(福原選手の得点について)福原自身もなかなか今シーズン点数決めれなくて苦しんでいる姿を目にしてきたので、それでも前を向いて努力してきたことが、最後得点という形につながったので、同期としてうれしかった。最後、TOPチームだけじゃなくて関大サッカー部全員の思いが、4点という得点につながったと思う。(シーズンを振り返って)正直めちゃくちゃ苦しかったし、しんどかった。それでも前を向いて頑張れたのは、いろんな人の支えがあって、仲間もそうだしスタッフもそうだし、関大に関わる人すべて家族や友達も含めて、いろんな人に支えられながら主将をやってこれたなと思う。その人たちにすごく感謝してるし、感謝を日本一を取るっていう結果で恩返ししたいという思いはあったが、なかなかうまくいかなかったのは、勝てる組織を作ることができなかった自分の力不足だと思う。もちろん個人としてもチームを勝たせることができる選手になれなかったというのは、課題としてある。サッカーが続くかわからないけど、今後の人生にそういった経験をふまえて、何事にも前を向いて一生懸命取り組むというところは勉強になったので、生かしていきたい。(4年生の学年は)TOPチームのメンバーを見ても4回生全体を見ても、個性が豊かだなと思う。それぞれに特徴があって目指しているところがあって、でも最後に目指しているのは全員サッカーで日本一という同じ方向を向いていて。このコロナ禍でも前を向いて頑張ってこれたのは、同期の力があったからこそ。すごく頼りにしてる同期だったし、一緒にいて意識も高まるし、好きですね、大好きです。(主務やマネージャー、トレーナーに対して)今年、コロナの影響でフェーズが変わりながらの活動の中で、負担も大きかったと思うが、その中で常に選手ファーストで、僕たちがサッカーできる環境を整えてくれたことに感謝している。結果で恩返ししたいという思いがあったがそこは申し訳ない気持ちと、僕たちが4年間サッカーできたのは、マネトレや主務がいたからなので感謝の気持ちしかない。(4年間を振り返って)人と人とのつながりを4年間の中で感じた。いろんな人に支えられてここまで来たというのがある。仲間の存在であったり、今年のスローガン「原動力〜すべてをともに〜」を掲げている中で、隣にいる仲間が原動力になることもあったし、そういった意味で関大の良さは、つながりたと思う。昨日の応援に来てくれた姿も力になったし、そういうところが関大の良さの一つで、4年間ですごく感じたところ。(思い入れのある選手は)TOPチームや幹部7人は関わる時間が多かったので、そいつらと過ごした時間は特に思い出に残っている。あとは去年から同じポジションでやってきた長井。彼は一足先にプロが決まって、仲間としてもライバルとしても常に意識している選手ではあった。試合中はすごく頼りにしていたし、練習の中で絶対こいつには負けたくないという思いがあったので、(長井)一真の存在が自分自身の大きな成長につながったと思っている。そういった意味でも一真とかあとはTOPチームのメンバー全員、思い入れがある。(後輩たちへ)今年1年間TOPチームの主将として、関大の主将として活動してきた中ですごく感じたのは、TOPチームはより結果が求められるカテゴリであるということ。結果出すためにはサッカーの力だけではなくて、気持ちもそうですし、全てにおいて最高の状態で臨まないと勝てないということをこの1年間ですごく感じた。日頃の練習の中から常に高い意識を持ちながら、全員で求め合って、いい雰囲気を作りながら、緊張感のある雰囲気を作りながらやっていくことが、本当に日本一につながると思う。来年、次の新4回生中心に常にチームのためにという思いを忘れず、感謝の気持ちを忘れずに頑張ってほしいと思います」

▼主務・川野泰河(人4)
「(試合を振り返って)関大らしい戦いができたのではないかなと思う。何点取ろうが、次の1点を取りに行く姿、体を張ってボールを奪取したり、ゴールを死守する姿、ベンチからのコーチングと最後の最後まで準備を怠らない姿、それぞれが自分の役割を全うしていた。(シーズンを振り返って)組織としても、自分としても、様々な発見に出会えて良かったと思う。例年とは異なる状況の中で、苦しさや難しさはもちろん感じた。 しかし、考えることであったり、実行することを最後まで続けることができた事は大きな自信につながったと思う。(幹部のメンバーについて)すごく頼れるメンバーで、助けられることが多かったように感じる。私を除く幹部のメンバーは、所属カテゴリーで主将・副将を務めており、彼らの何事にも真剣に向き合う姿は間違いなく私の原動力となっていましたし、私だけでなく、その他部員の原動力になっていた事は間違いないと思う。(4年生は)懸ける思いの強い学年だったかなと思う。その想いを全面に出し、試行錯誤しながら、前に進もうと努力していた。また、周りに気を配れる人が多く、ちょっとした変化に気付き、アプローチをしてくれていたため、一緒歩みを進めているような感覚だった。(関大サッカー部で)学んだことや好きなところは数え切れないほどたくさんあります。それほど魅力的な組織であるということが伝われば、本望です。その中でも抜粋して伝えることとしては、人と人とのつながりについては、すごく学ぶことが多く、関大サッカー部の好きなところ。様々な人の支えや想いがあり、今があるということを常々考えさせられた。(後輩へ)目標の体現を信じて活動し続けて欲しい。 どれだけ考えたか、どれだけ行動したか、が自信につながり、目標の体現に近づくと思う。 いくら考えても考えすぎた事はありません。 いくら行動しても行動しすぎた事はありません。もっともっとを追求してください。 頑張ってくださいとは伝えたくありません。 頑張ろうと伝えたいです」

▼MF奥野
「最後勝ち切れて、チームとしてもいい状態で終われたというのが一番良かった。個人的に今年、あまり出れてなくて、最後アシストという形でゴールに絡めて、プレーヤーとしては良かったと思う。(アシストを振り返って)あれが得意な形というか、武器の一つ。中の坂口が決めてくれたので、感謝しています。(今シーズンを振り返って)サッカーできてない時に、どうやって次、再開できた時に関大としていい風に持っていくかということや、サッカーができてないからこそ仲間の大事さとか、ミーティングでこうしていこうというのを話し合ったり、いいところが見れたかなという風に思う。マイナスな面と、ここで関大らしさを出していくというプラスな面があったので、僕的には自粛期間も無駄じゃなかったと思う。僕が幹部の中でもいい加減なところがあって、そういう時に本気で怒ってくれた。もうこういう仲間はいないだろうなと思う。その時はイラっとすることもあったが、そんな仲間もう出会えないだろうなという風に思った。引っ張っていく中で、僕よりさらに引っ張ってくれて、本当に感謝しているし、僕も何かできればといろいろ考えて、サッカーの部分で引っ張りたいなというのがあったので、分析などをやった。それ以上にやってくれた他の6人や他の4年生に感謝している。関大じゃなかったら僕はサッカーしかしてなかったと思う。チームマネジメントであったり、仲間の大事さというのは他のチームでは気付けなかったなと思う。そこは関大の一番の武器。サッカー以外でも、サッカーの中でも出てると思う。僕が最近関大で一番好きなところはスタッフとのボール回し。これは続けていってほしいと思うし、僕が帰ってきた時も一緒にやってほしいと思う(原動力のTシャツは)他のカテゴリの4回生が作ってくれた。最後に紅白戦をやる予定だった。カテゴリごとにTシャツを作って。紅白戦はコロナでできなくなってしまったが、せっかく作ってくれたので、最後のアップで着ようという風になった。昨日も応援に来てくれて、本当に仲間が原動力になった。(今後は)まだ進路は決まっていないが、1月いっぱいまでサッカー続けて、もし決まればサッカー続けたい。決まらなければ他のことを考えると思う。1月までは頑張ろうと思ってます。(サッカーを長く続けられる理由は)サッカー以外に好きなことが他に見つからないからという風に思う。まだ他のことやってみないとわからないけど。でも、サッカーを死ぬまでやりたいし、見続けたい。(後輩へ)これからはOBという形になるが、見てるし、結果も気にしたりしてるので。OBとしては全国行って優勝してほしいという気持ちがあるので、関わり方は今後変わってくるけど、日本一へ僕も何かできればと思う。また試合とかも見に行きたいと思ってます」

▼MF松井
「2週間前に足首の捻挫をしてしまって、間に合うかわからなかった。でも、なんとか間に合って、けがしている中で試合に出していただいた。先週の関学戦から出してもらえて、本当に最後出させていただけて、感謝しかないです。(今日の試合は)僕が出てから一気に得点入ったり、失点したり、試合が動いた。でも、最後は4回生の力というか粘り強くやった結果が勝利につながった。勝てたのはすごい良かった。(今年1年は)めちゃくちゃ苦しかった。TOPチームは自粛が2カ月、他のカテゴリは3カ月以上あった。チームがマイナスな方向に行かないようにどうしたらいいかをずっと考えていた。でも、なかなかうまくいかずに最後まで来た。この経験をこれからにつなげていければいいかなと思うし、下の代に伝えていければいいかなと思う。(副将として意識してきたこと)僕は論理的考えるというよりは、声を出し続けたり、鼓舞したりするっていうことを意識していた。雰囲気作りっていうのをやってきた。(4年間を振り返って)この4年間はうまくいかないことの方が多かったですけど、そういう時こそ仲間の存在が大切だなって感じた。しんどい時も仲間がいたから、ここまで来れた。高校とは違って200人以上の部員がいる。最後は応援してもらいたかったですけど、こういう時もあるんだなって思いながらなんとかやってきました。同期から『最後は悔いなく終われよ』っていうメッセージをもらった。その言葉がめちゃくちゃ響いて、今日はいつも以上に緊張感を持っていたし、試合に出たら活躍してやろうっていう気持ちで臨んだ。活躍はできなかったですけど、粘り強く戦えた。(同期を表すと)仲間思いですかね。熱いやつらもいっぱいいますけど、自粛が多い中でも声を掛け合ったりとか。みんなやっぱり仲間思いだなっていうのをめちゃくちゃ感じた。(後輩に向けて)来年もコロナの影響でどうなるかわからないですけど、そういう時に前を向いて心折れずにチームのために行動してほしい。僕らもやってきたつもりですけど、どこかで人任せにしてしまうことがあったので、来年の子たちはチームで同じ方向を向いてやっていってほしい。応援しています」

▼DF長井
「大学4年間、この大学で成長させてもらったので、その恩返しではないですけど、いろんな人に対する感謝の気持ちというのは感じていた。その分、なんとしてでも勝ちたかった。今日の試合は、ほんまに僕たちらしいなっていう戦いで。先制点が入って、2点目も入って、いいペースやったんですけど、気が緩んでしまったというか、隙を見せてしまった。(今年一年を振り返って)やりたいこととか、しなければいけなかったことができなかった。その状況が続く中でも、できることを選手一人一人が見つけて、チームのためにっていう気持ちを持ってできたことはすごくいい経験になったと思う。(4年間を振り返って)悔しい気持ちの方が圧倒的に強くて。でも、それがこれからの僕の成長につながると思うし、つなげていかないといけない。大学の卒業までにJ1の試合に出るっていうのが目標で。でも、僕が決まったのはJ2で。試合に出ることはできたんですけど、目標は達成できなかった。自分の甘さとか、自分にベクトルに向けれない時期があった。(同期は)個性が強くて、いい時も悪い時もあったけど、お互いに支え合ってこれたかなと。(どんな選手になりたいか)今までもチームを勝たせる選手になりたいと思っていて。これからも、その目標に対して向き合っていきたい。サッカーで元気にさせれたり、勇気を与えれたりするような選手になりたい。(後輩に向けて)僕もそうやったんですけど、何か一つのきっかけで変われる時が来るので、そのきっかけを逃さないように、日々一日一日を大事にやっていってほしいなと思います。僕のきっかけは、自分の弱さと向き合うきっかけをスタッフとの面談でもらって。あと、今はもう大丈夫なんですけど、親が倒れて、その時に自分がしっかりしないといけないなと思った。1人の大人として生きていく上での自覚を持てた」

▼DF坂口
「勝てて良かった。最近勝ててなかったので。結果残して全国大会に行きたい思いがあったけれど、勝てなくて。この一戦、最後勝って終わることをみんなで強く意識して練習してきて勝てて良かった。(今シーズンを振り返って)満足にできる環境ではなかったが、マネージャーやトレーナーとか学年の人、スタッフ含め、いろんな人が支えてくれて、自分たちがこういう状況の中でも最後までリーグ戦を戦い抜くことができた。感謝の気持ちでいっぱい。そういう中で結果を残したかったのは一番だが、そういう支えがあって自分たちがサッカーできて、大学サッカー、最後勝って終われて良かった。(4年間を振り返って)自分はスポーツ推薦ではなく、周りがレベルの高い選手ばかりの中、2回生からTOPチームに入れてもらった。サッカー技術が求められ、試合に出られない時期が続いた2回生の時、ピッチで戦っている4回生や応援に駆けつけている4回生の姿を見て、自分もこんな4回生にならなければと思った。仲間のために、支えてくれている人たちのためにという気持ちを持ちながらサッカーができたのは良かった。自分が1回生の時の4回生も、先輩方が自分に向けて、そういう発信をしてくれたので、そういう人間になりたい、4年間を通してなれたらいいなという思いでやってきた。今年そういった意味では、他のカテゴリの応援には行けなかったが、いつもなら応援に来てくれている人たちの分まで強い気持ちをもって戦えたので良かった。そういう形で終われて良かった。(関大サッカー部の好きなところは)昨日、自分たちの最後の練習に4回生が朝から応援に来てくれた。そういう仲間思いのところ。自分も仲間に支えられて4年間やってこられた。ピッチ上ではライバルであり切磋琢磨し合ってお互いに成長できたと思う。先輩方から受け継がれていくものを後輩に託していくのは難しさも感じて、これからももっと人として成長していこうと思える4年間だった。(後輩へ)日本一を取ってもらいたい。今年1年は、あまり勝てなくて厳しい状況でやってきたが、それでも前を向いてついてきてくれた。その中でも勝ちを求めていかなければいけない組織なので、もっともっと自分と向き合って、周りに流されず練習を積み重ねて成長していってほしい(今後は)練習はいく。今は続けるつもり」
  

 ▼MF植田
「今日の試合は途中から出たが、オープンの展開にもう少し適応してチャンスが作れたら良かったと思う。最終的に勝てて良かった。僕は今年からTOPで、応援を聞いたのは昨日(最後の練習に応援が駆けつけた)が初めてで、それがすごく印象的で。応援が力になるということは聞いていたが、それを改めて実感し、すごく力になった。その人たちへの思い、自分達よりプレーできる時間が短かった人たちのためにという思いが今日はすごくあった。今シーズンを通して)思い描いていた1年ではなかったし、何もかも理想通りにいかないところが、これからのためになるのかなと思って。この4年間で学んだことが、自分にベクトルを向けるとか、どう考えるかというところ。考え方によっては、ポジティブにとらえて自分に生かしていけるのではと思う。4年間、すごく楽しかった。僕は、2回生のときにやる気をなくしてしまったというか、サッカーにエネルギーを注げない時期があって、その時にもう一度やろうと思えたのは、同期のみんなや家族の存在があったので、感謝したい。僕は6月ぐらいに上がったけど、ULTRASの同期、4回生にすごく感謝してて、自分がTOPチームに上がるきっかけもその同期が監督やスタッフに言ってくれて試しに上げてもらえたりした。感謝している。TOPの同期にももちろん感謝しているけど、特にULTRASの同期には感謝しています。(後輩へ)一緒に戦ってきた後輩は、去年ULTRASから2年間いっしょに戦ってきた人たちが多いので、その人たちには特に頑張ってほしい。自分にベクトルを向ける、他責ではなく自責というところで頑張ってほしい。日本一になってほしい」
                 

 ▼FW福原
「今日の試合がサッカー人生の最後の試合だったので、まず勝利することと、これまで点も取れてなかったので、点を取ることを目標に挑みました。(点を取れて)とりあえずホッとした。みんなが喜んでくれたので、それがうれしかった。(昨日の練習で)すごくいい仲間を持てたなと思った。みんなのためにも、サッカーができてない中でも応援してくれるので、みんなに勝利を届けられたらいいなと思って、今日の試合に臨んだ。(シーズン通して)悔しい部分もあるが、世の中がこういう状態なのでしょうがないと思った。その中で自分たちがどれだけできるかというのが大事だったが、なかなかうまくいかなくて、結果としては悔しい部分が大きい。(4年間で得たものは)やっぱり、一番はすごくいい仲間に会えたということ。みんな茶化してくるけど、本当にいい仲間に恵まれて楽しくてサッカーをもっと好きになれたなと思う。(サッカー部の好きなところは)仲間思いのところ。みんなが仲間のために自分を犠牲にしてでも行動できる、というところが一番好き。(後輩に向けて一言)久乗頑張れ!(ご自身の今後について)サッカーは引退します。社会人になります。(福原選手にとってサッカーとは)何でも学べるところ。全部詰まってる」

▼MF松本歩
「今日は3回生と最後の試合で、自分が得点して勝たしてあげたいと思ったけど、達成できなくて残念な気持ちはある。勝てたことは良かった。去年からスタメン出たけど、今年は途中からが多くてそこで結果が残せなくてスタメンで3試合ぐらいしか出てないのが悔しい。(今年のTOPチームは)去年に比べて、沼田とか頼もしい後輩ができたんで、得点力はあったと思ったが、リーグ戦になると難しいなと感じた。全然得点も取れなくて。(今後もサッカーは)続けたいと思って、今いろいろなところに行って。これからです。(関大サッカー部は)みんなサッカーが好きというのもあるが、チームのために、という人が多くて、そこに魅力を感じる。高校は、サッカーだけやってればいいというチームだったので、関大のそういうところはすごいなと思う。4年間、楽しかった。コロナでいろいろあったけど、最後までサッカーをできたので良かった。(後輩へ)今年は日本一を目標に1年間やってきたけど無理だったので、来年こそは、いっぱい点取って活躍してもらって、日本一取ってほしい」

▼FW木戸口
「今日はいつも通り全力でプレーすることを意識した。あと、僕はずっとBチームで。仲間がコロナでサッカーができなくなって。めっちゃ可哀想で。その仲間の分も頑張ろうと思っていた。いっつも点を決めろってLINEが来るんですけど、最後まで決めれなかった。それが悔しいです。(出場する前のベンチの雰囲気)みんな僕のこと好きなんですね。「頑張ってな」って結構言ってくれます。(今年1年を振り返って)サッカーできない時間をどうやって使うかっていうことを常に考えてきて。ずっと考えながら行動してきてたので、マイナスに考えることなく、サッカーができるようになるまで過ごしていた。(4年間を振り返って)1回生の時はけがしてて。2回生、『やったるぞ』って思ってBチームで大体戦でスタメンで出れて。新人戦とかIリーグとかで全国にも行けた。でも、3回生の時は思うようにいかず、めっちゃもったいない1年間だった。その時に、サッカー人生で初めて、人にベクトルを向けてしまった。それまではいつも自分に目を向けてやってきたんですけど、その1年間は人のせいにしてしまったりとか、『なんでやねん』って思ってしまったりして。そうなるのが嫌だってずっと思ってきたのに、そうなってしまって、これはあかんわって。そこで、プロになるのは無理だやなと思った。2月くらいから新チームが始まって、ULTRASで結果残していて、いいチームで。このチームでIリーグ全国優勝したいって思っていた。3月の末、コロナで自粛期間になる2日前くらいに、TOPのマネトレから『頼むからTOPに上がって変えてくれ』って泣きながら言われて。その時TOPは全然勝ててなかったので。僕はIリーグで優勝する気満々だったけど、TOPの力になろうと思ってやってきた。でも、1点も決めれなかったので悔しい。(同期は)めっちゃ応援してくれる。今までは自分がうまくなりたいし、楽しいからサッカーをやってきたけど、新チームになってから初めて同期のために、俺が勝たせたいって思って。仲間のためにって初めて思えた同期でした。(後輩に向けて)1日も無駄な日はないのでどんな状況でも前を向いて、自分にベクトルを向けて、サッカーを楽しんでほしい」

▼FW矢野
「今シーズン、コロナウィルスとかで苦しく、なかなか思うようにいかない中、最終節、出てるメンバーが出てないメンバーのためにもとか、応援してくれてる人のためにもと、一生懸命プレーしてくれたと思う。見ていても心が打たれるような試合だった。(ベンチからかなり声を出していたが)僕がこの試合でできることは、声を出したり、選手を励ますことぐらいだと思っていたので、最後の試合だったので気持ち入れていた。(今シーズンを振り返って)入学当初や去年、おととしの自分は、4年生になった時のイメージがあったが、実際は考えもしていないようなシーズンで、最初はとまどいもあったが、それでも前を向いて頑張ろうとする仲間がたくさんいたので、僕ももっと頑張らなきゃいけないなと思って一生懸命取り組み続けるだけだった。一生懸命やることが大事だと思って。(同期について)TOPチームはあんまり仲が良くないんじゃないかと言われるが、みんな、いい意味でライバル意識があって、本当は大好きだけど、ライバル意識して距離感があるから、あんまり仲良くないんじゃないかと思われる。ツンデレみたいな感じ。実は仲いいんだけど。みんなサッカーが大好きで、後輩思いだと思う。(今後サッカーは)続けようと思っていたけれど、ひざをケガしてしまって、サッカーを辞めて違う進路を考えているところ。(関大サッカー部で良かったことは)ピッチに立って、ゴールを決めるとか活躍することは、サッカーをやっててもちろん思うことだが、それよりも大事なことがたくさんあることを教えてもらえた。誰かのため、仲間のため、家族とかスタッフとか、誰かのために頑張ることがどれほどすばらしいことかということを関西大学で教えてもらった。(後輩へ)死に物狂いで、自分自身がチームを勝たせるんだという気持ちを持って頑張ってほしい」

▼高村優太郎(化生4)
「3年からTOPチームでやってきて。でも、3年の時は試合に出れなくて、4年から出させてもらえるようになった。今日は出てなかったけど、仲間のためにも勝って終わりたいっていうのがあったので、練習の時や、試合中はベンチから盛り上げられるようにっていう気持ちだった、コロナを抜いて考えると、最高学年になるとプレッシャーとかがあった。いい緊張感とか、責任感が芽生えて、練習も頑張れたと思う。(今年1年を振り返って)試合があるかもしれないってなっても、無くなったりとかして。思いがけないようなことが続いたけど、後期だけでも仲間と、同期とサッカーができたことはとてもうれしかった。(同期は)みんな個性はあって。というか、クセが強いメンバーなんですけど、それぞれみんな頼りがいもあって。オンオフでどっちも良さがある。サッカーの時はみんな熱い。自分もみんなの熱さに影響されたじゃないけど、みんながいたから頑張れた。(4年間を振り返って)楽しかった。あんまりいないと思うけど、僕は全部のカテゴリを経験してて。上がったり、落ちたり、全部のカテゴリを経験してきた。TOPチームに上がれない悔しさもあったけど、いろんなスタッフやチームメートと練習や試合ができたっていうのは、他の人にはできていない経験だったと思う。そこは結構プラスに考えている。めちゃくちゃ練習しましたとは自信を持って言えないけど、1年の頃からTOPチームで試合に出るっていう目標を持って取り組んでいた。それを4年間貫いてやってこれたので、今年最終的に実を結んだのかなと思う。(後輩に向けて)来年もどういう状況になるかわからないけど、4年間という時間は決まっているので悔いはないように、やり過ぎていけないことはないと思うので、一日一日大事に頑張ってほしい。僕たちが達成できなかった目標を達成してほしい。期待しています」

▼トレーナー佐々木麻衣(人4)
「サポートする立場だったが、選手たちの頑張る姿とかがすごくモチベーションになっていた。最後の試合でもやっぱりそれを見れて、今までこういう姿見て頑張って来られたんだなと改めて感じることができた。(今シーズンを振り返って)去年とかは応援にすごい行ってて、関大らしい応援とかをすごく楽しみにしていたけど、そういうのもできなくて。あとは他のカテゴリの練習に行ったり、サポートに行ったり、そういう関大らしいことができなかった。だから、塞ぎ込んだり、テンションが下がったりした。やる気が無くなる時期もあったけど、やっぱり周りの選手を見ていたら、やるしかないという感じだったので、それに引っ張られて私もやるしかないなという風になっていた。後悔はしていないけど、やっぱりコロナじゃなくて応援とかができる年であってほしかったなっていうのはすごく思う。関大の好きなところは、いろんな人が人のために行動できているところ。そこがすごく素敵だと思っていて、自分のためだけじゃなくて、この人のためにこの行動をしようとか、このチームのためにこういった行動をしようとかができる人がすごく多い。それはスタッフも選手もマネージャー、トレーナーも含めて全員。そういうところがすごくいいと思うし、仲間のためにこれだけ応援に駆けつけたりするのも、他の大学じゃなくて関大だからできたことだと思う。(トレーナーを務めてきて)人の気持ちをすごく考えるようになった。今まで私もサッカーをしていたんですけど、自分のためにしかしてなかった。でも、このサッカー部に入って、けが人のことを考えたり、選手のことを思って、どうしてあげるのがいいんだろうという風に考えて行動するようになった。常に人の気持ちを先に考えるようになったなと思う。そこが一番成長できた。すごく後輩の活躍を楽しみにしているので、やっぱり関大らしさというのを忘れずに、一生懸命、前向きに笑顔を忘れず頑張ってほしいなって思います」

▼マネージャー山本有紀(文4)
「今年のトップチームの選手は、割と結果にこだわる選手が多い印象。おのおのが頑張るっていう選手が多かったので、最初は協調性がないんかなって思っていたけど、自粛期間にミーティングを重ねていって、チームができていった。ストイックな選手が多いかなと思う。同期は、変な人が多くて(笑)。でも、努力家で、うちに秘めた熱さがあるかな。(マネージャーになろうと思ったきっかけは)何か打ち込めることがしたいっていうのが漠然とあって。体育会で何かしたいと思ったんですけど、運動ができないので、サポートできたらと思って。もともとサッカーが好きだったのと、本気で日本一を目指しているっていうのがいいなと思って決めた。(意識してきたことは)選手がいい状態で試合に臨めるように。一番のプレーができる環境を作れるようにやってきた。大変なことは多かったけど、その分のやりがいは大きかった。(一番印象に残っていること)2年生の新人大会で自分たちの代をまとめないといけない年に、関西で優勝して、全国大会に行けて。その時、自分たちの同期が初めてたくましく見えた。(マネージャー、トレーナーは)選手のことを一番にみんな考えている。後輩も自分が何かできることはないかって考えている。プラスになることをしないと必要じゃないっていう思いがあるので、それぞれができることを常に探して行動している。(同期のマネージャーは)彼女がいなかったら続けられていない。どんな時も一緒に共有してきて。協力し合ってきたので、本当に感謝しかない。(後輩に向けて)まず、自分たちを支えてくれてありがとうっていうのが大きくて。これからもっと強いチームになると思うので、後悔しないように頑張ってほしいです」

コメントを送信