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第3回関関女子定期戦は、両校優勝という結果に

第3回関関女子定期戦は、両校優勝という結果に

◇第3回関関女子定期戦◇対関学大◇8月10日◇於・関西大学中央グラウンド

【前半】関大1-0関学大
【後半】関大1-2関学大
【試合終了】関大2-2関学大

スターティングメンバー
GK 勢古
DF 山田志、徳弘、岩川、瀧沢
MF 植田、冨田、𠮷尾、藤田、前田柊
FW 木田

長年ライバルである関学大との伝統の一戦。定期戦も今回で3回目を迎えた。3連覇、そして春季リーグのリベンジがかかった大一番だ。前半32分、MF冨田歩花(政策4)のゴールで先制し、1点リードで試合を折り返す。しかし、後半開始早々に2失点。追いかける形となるが、同33分にMF𠮷尾香音主将(社4)のスーパーゴールで再び同点に。そのまま試合は終了し、両校優勝という結果となった。

△円陣を組む

互いのプライドが激しくぶつかり合う伝統の一戦。両校の応援が千里山の地に鳴り響く中、相手ボールのキックオフで試合が始まった。先手を打ったのは関大。MF植田真央(情1)が、インターセプトから右サイドを駆け上がる。低めのクロスを供給し、中で待っていたのはMF前田柊(政策1)。今試合初のシュートを放つが、惜しくもゴール右横に外れた。前半9分には、MF𠮷尾が相手の意表を突く縦パス。反応したFW木田陽花(経1)が抜け出し力強く右足を振り抜くも、相手DFに当たりゴールラインの外へ。コーナーキック(CK)を獲得し、チャンスを作る。しかし相手の守備に阻まれ、得点につなげることはできなかった。

積極的な攻撃を見せていたが、クーリングブレイク後の同26分、自陣ゴール前まで持ち込まれる。混戦するが、最後はGK勢古亜実(人3)がしっかりとキャッチしピンチをしのいだ。その後は高いボールポゼッション率を保ち、相手ゴールへと攻め立てる。あとは決定機ををものにするのみ。そして同32分、待望の瞬間が訪れた。MF藤田祐穂(法1)とFW木田の追高出身コンビでプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪う。そのまま左サイドに展開し、MF前田柊がMF冨田へクロスを供給。タイミング良く合わせ、ゴールネットを揺らした。応援席からも大歓声が沸く。「10」というエースナンバーを背負ってきた最上級生が、大舞台で華々しい活躍を見せた。残り時間も、守備攻撃ともに抜かりなく終える。1点リードで試合を折り返した。

△先制点後

メンバー交代なしで迎えた後半。開始早々から自陣に持ち込まれ、ピンチの場面が続く。1度はクリアするも、直後の同5分。センターサークル付近からロングシュートを決められ、同点とされてしまった。そして数分後の同12分、一瞬の隙を突かれ、開いたスペースからシュートを放たれる。勝ち越し弾を献上し、優勢だった試合形成が瞬く間に追いかける展開に。

△MF藤田

流れを変えるため、MF冨田に変えてMF吉田遙(情2)を投入。立て続けに失点後も、攻め込まれる苦しい時間帯が続く。しかし、徐々に立て直し、ボールを保持できるように。試合が動いたのは、同33分のことだった。右サイドの深い位置で、フリーキック(FK)を獲得する。キッカーはMF𠮷尾。大きく振り切った右足から、ボールが勢いよく飛ぶ。そのまま流れるように相手ゴールの右上へ吸い込まれ、ゴールネットを大きく揺らした。春季リーグでも数々の劇的ゴールを決めてきたMF𠮷尾。1点ビハインドの場面で、またしてもチームのピンチを救うスーパープレーを見せた。

△2点目直後

同点に追いついてからは、試合の主導権を握る関大なでしこ。アディショナルタイム3分も果敢に攻めるが、追加点は奪えず。3回目の開催となった今大会は、2−2で引き分けに。両校優勝という結果になった。

△試合後の集合写真

勝利とはならなかったものの、応援の力を背に、ホームの地で懸命に戦い抜いた。そしてまもなく、秋季リーグがやってくる。春季に果たせなかった「全勝優勝・1部昇格」を成し遂げるために。数々の試練を乗り越えた今、過去一番の笑顔が花咲く。【文:合田七虹/写真:市場薫、岩口奎心】

▼冨田
「(前半を振り返って)ずっと攻めているわけでもなく、攻められながら守りながらもという感じだった。先制点は取って流れをつかもうという話はしていたので、その点は大事にしてしていた。(自身の先制点を振り返って)春季リーグを通して本当にエースナンバーらしい仕事をしていなかったので、そこで先制点を取れたのは自分の中でもすごくうれしいものがあった。チームとしてもあの時間帯に取れたのはすごく良かったしうれしかった。(引き分け、両校優勝の結果を受けて)勝てなかったのは正直悔しいですけど、春季最終節負けていたので、その点今日は負けることなく先制点を取って最後追いつくこともできて、すごく良かったと思う。ただ勝ってはいないので、改善点はたくさんあったし、特に後半は連続で点を取られたりして良くないところも多くあったので、そこは改善して秋季リーグにつなげたいと思う。(秋季リーグの目標と意気込み)春季でできなかった全勝優勝は必ず成し遂げたいと思っていて、私は4年生で最後になるので、置き土産として1部昇格を置いて帰りたい」

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