息の合った演奏で関西大会へ進んだ!
◇第63回大阪府吹奏楽コンクール府大会◇8月11日◇大東市立総合文化センター
[結果] 金賞・代表
普段からKAISERSの応援やコンサートなど、さまざまな活動に取り組んでいる応援団吹奏楽部。今回は9月の70周年記念公演の練習と並行して準備を行う多忙なスケジュールの中、コンクールに臨んだ。
30分間のリハーサルで入念に音出しを行い、いよいよ府大会が開幕。大学の部には9校がエントリーする中、関大はトップバッターで登場した。「トップバッターを飾る特別感みたいなものはあったが、自分たちの前に演奏している団体がいないので逆に落ち着いて臨めた」と川﨑ひなた部長(社4)。最初に演奏するのは、今年の課題曲である『風がきらめくとき』だ。フルートやホルンの静かな調べから始まると、少しずつ音が重なり合って広がりを見せていく。中盤は金管楽器を中心に柔らかく壮大な世界観を表現。サックスやピッコロのきらびやかな音色が響くと、クライマックスへ向け、さらに盛り上がりを見せる。一音一音丁寧に演奏し、最後は通り抜ける風のようにすっと曲を締めくくった。続いて、自由曲の『ウインドオーケストラのためのマインドスケープ』を演奏。ゴングやシンバルなどの力強い音が鳴り響いたあと、一斉にさまざまな楽器の音が重なる。各パートが静けさと華やかさ、曲の2面性を捉えた演奏を堂々と披露。メンバー全員で一体となり、観客や審査員の心をつかむ。フィナーレを迎えると、会場中に万雷の拍手がこだました。
演奏後の部員たちは納得と充実の表情を浮かべる。審査の結果、見事に金賞を受賞し、関西大会への代表にも選ばれた。関西大会は2週間後、8月24日に行われる予定。残りの時間でさらに練習を重ねて一体感を増し、見る者を魅了する音色を奏でる。【文/写真:中吉由奈】
▼川﨑部長
「(演奏した2曲を振り返って)課題曲は静かめで結構緻密な曲で、パズルみたいに一人一人の動きがはまってくるのが大事になってくるような曲です。もちろんそれぞれ緊張とかあったと思うんですけど、しっかりと落ち着いて練習通りそれぞれが自分の役割を果たせて緻密な音楽を作ることができたかなと思っています。自由曲は、大学の部の中でプログラムが1番ということもあって、最初に順番が分かった時は私たちも結構驚きました。私が在籍している4年間では多分初めてだと思うんですけども、その1番にふさわしいようなダイナミックな演奏ができたかなと思います。(トップバッターの緊張はあったか)やはり他にもたくさん出場している団体があるので、その大学の部のトップバッターを飾るということは少し特別感みたいなものはあったんですけども、むしろ楽しもうであったり、自分たちの前に演奏している団体がいないので、逆に落ち着いて臨めたかなと思います。(コンクールの準備)本格的に始まったのは6月くらいからです。6月、7月も他の準備と並行してきたんですけれども、おとといくらいもコンクールの練習だけじゃなくて、9月の70周年記念の演奏の練習をしたりして。もちろんコンクールは大事なんですけど、この先にもたくさん本番を控えているので、全ての本番を大切にしようということで、コンクールだけに集中するのではなく、並行して常にいろんな本番に向けて練習しています。(関西大会への意気込み)実は普段は府大会の1週間後に関西大会なんですけど、今年は2週間後で準備期間がその分長くて普段よりももっと緻密な練習ができるということで、純粋に楽しみだなというふうに思っています。2週間を大切にして、部員一同しっかりと準備していけたらなと思います」
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