◇2024年度関西学生女子春季リーグ第7節◇対大教大◇6月16日◇於・大教大◇
【前半】関大0-0大教大
【後半】関大0-0大教大
【試合終了】関大0-0大教大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF 徳弘、井口、岩川、瀧沢
MF 植田、𠮷尾、吉田遙、前田柊
FW 藤田、木田
現在リーグ2位の関大なでしこは、リーグ5位の大教大との一戦に臨んだ。試合は終始関大が主導権を握り、チャンスを多く作る。しかし、ゴールという結果を残すことはできずに試合終了。2部優勝を目指す関大として、第7節は手痛い引き分けに終わった。
関大ボールで試合はキックオフ。開始からサイドを起点に相手ゴールへと迫る。前半8分、MF𠮷尾香音主将(社4)からMF前田柊(政策1)へ、ゴール前にスルーパスを供給。しかし、相手GKの飛び出しにより、シュートにつなげることはできない。同15分には、相手GKが高い位置を取り、ゴールが空いていたことを見たMF𠮷尾主将。ロングシュートを放つが、惜しくもゴールの枠を捉えることはできなかった。その3分後には、今季初のサイドバックとして先発出場したDF徳弘海羽(人3)が、MF𠮷尾主将と連携し右サイドを崩す。ペナルティエリア内に侵入しシュートを打つが、相手GKの正面に飛び先制点とはならなかった。
同21分、FW藤田祐穂(法1)とMF前田柊で、左サイドから仕掛けコーナーキック(CK)を獲得。キッカーMF𠮷尾主将のボールは直接入りかけたが、相手の決死のクリアでゴールとはならず。その後、飲水を挟み迎えた同27分。DF徳弘のインターセプトから、一気にゴール前へ。DF徳弘のクロスをボックス内のFW木田陽花(経1)が合わせるも、上手くミートすることができず。そのこぼれ球にも反応するが、枠を捉えることはできなかった。その後、右サイドでFW藤田の技ありパスから、MF植田真央(情1)が抜け出す。ファーサイドでフリーのMF前田柊へクロスが渡り、ダイレクトでシュート。しかし、相手GKのスーパーセーブに阻まれ、ここも先制点とはならない。試合の流れは完全に関大ペース。しかし、チャンスを多く作るが決め切ることができず。前半を同点で終え、試合を折り返した。
後半も開始から果敢に攻める関大。同1分にはFW藤田が背後に抜け出し、ループシュートを放つがバーに当たりゴールとはならない。前半のハーフコートゲームとは打って変わって、後半は時折ピンチを迎えるシーンが。同9分、背後へのボールから相手に抜け出される。しかし、けがで出遅れ今節で今季初スタメンのDF井口結愛(情2)が冷静に処理。先制点は与えない。
同12分、高い位置からプレッシャーを掛けた関大が相手のパスミスを誘い、ボールを奪ったMF植田。相手GKと1対1の絶好の機会だったが、決め切ることができず。その2分後には、FW藤田が仕掛け、ゴール前にクロスを供給。中に走り込んできたMF𠮷尾主将にはあと1歩届かず。ここでも、ネットを揺らすことはできない。
同20分、相手にフリーキック(FK)を与える。こぼれ球を拾いFW藤田を起点にカウンターを仕掛けるが、相手DFに阻まれショートカウンターからまたもピンチに。しかし、DF陣の集中した守りでゴールを割らせない。ここから、試合はオープンな展開となり始める。
なんとか先制点を奪うべく、同29分にMF前田柊に代え、FW冨田歩花(政策4)を投入。同38分、FW冨田が右サイドに展開しDF徳弘へ。ここもDF徳弘が果敢にゴールを狙うが、得点には至らない。1分後には、右サイドを駆け上がりFW木田がボールをキープ。相手のプレッシャーを個人技で打開し、ペナルティエリア内へ。しかし、シュート性のクロスは味方には合わない。
試合も終盤へと差し掛かり迎えた同44分。関大はFKを獲得しボールをセットしたMF𠮷尾主将だったが、相手の意表を突くリスタートで右サイドへ。DF徳弘からゴール前へクロスが上がる。ボックス内には多くの選手が走り込んでいたが、合わせることができなかった。試合はアディショナルタイムに突入。FW藤田が左サイドから仕掛け、CKを獲得する。クリアボールを拾ったMF吉田遙(情2)がシュートを放つも、枠を捉えることができない。試合終了のホイッスルが鳴り響き、同点で第7節を終えた。
大教大のシュート数が5本に対し関大は16本。ゴール前での質が課題として浮き上がった。チャンスを多く作っただけに、手痛い勝ち点1。しかし、残り2節を全勝すれば2部優勝が可能だ。次節からは皇后杯予選もあり、連戦が強いられる。目指すは、2部優勝そして1部昇格のみ。昨秋に果たせなかった目標を、今春に実現させる。【文/写真:岩口奎心】
▼MF𠮷尾主将
「(チャンスが多い中で決め切ることができなかった)前半から本当にチャンスがたくさんあった中で、ゴール前のフィニッシュの精度というところが低く、点を取ることができなかった。今日の試合が引き分けになった理由だと思う。やっぱりこういう時に1点取ることが本当に大事。1点取れればもっと試合を有利な方向に進められたと思う。(次節に向けてどのようにチームを引っ張りたい)終わってしまったことはもうしょうがないと思う。全員が後ろ向きになってしまうとこのチームは勝てないことはすごくわかっている。残り2節も前向きにやって、どちらも勝てば優勝は見えてくる。もう本当にそこに向かってやるしかない。(次節の意気込み)来週は皇后杯予選もあり連戦になる。その中でも全員でしっかり戦って、大量得点で勝ちたい」
▼DF徳弘
「(チャンスが多い中で決め切ることができなかった)誰が見てもチャンスは多かった。フィニッシュの質のところがまだまだだと思うし、 全員がどういう形でゴールを決めるかという共通認識も持てていなかった。もっともっとゴール前のところは、突き詰めて練習していかないといけないと思う。(今季初サイドバックとして先発出場)自分は本職がサイドバック。ずっとサイドバックをやりたいなと思っていて、シンプルに本職できて楽しかった。でも、最後決めきれなかったり、力を出しきれなかったところは、もっともっと運動量のところを上げていかないといけないと思う。(右サイドから積極的に仕掛けていた)攻撃参加のところは自分の強みでもある。クロスのところも自分の特徴なので、それは多く出せたのがよかった。でも、得点できてないというのが全てかなと思う。自分の特徴を生かして、最後決めてもらう。得点につなげるために、もっと質のところを上げていかないといけないと思う。(副将としてチームをどう引っ張りたい)引き分けた後、チームで雰囲気を下げてしまうのではなく、そこから次は勝つしかない。どれだけチームの雰囲気を良くしていけるかはすごく大事かなと思う。あとリーグも残り2節で皇后杯予選もあり連戦にもなる。しっかりコンディション面もチーム全体を見ながら、全員ベストコンディションで次の試合に挑めるように作っていきたいなと思う」
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