◇第47回総合関関戦◇対関学大◇6月13日◇関西大学千里山キャンパス東体育館
[第1Q]関大19-18関学大
[第2Q]関大13-18関学大
[第3Q]関大13-20関学大
[第4Q]関大22-13関学大
[試合終了]● 関大67-69関学大
12勝11敗1分で迎えた伝統の総合関関戦。ホーム開催ということもあり、関大へ多くの声援が飛ぶ中行われた。対する関学大はリーグ1部に所属する強敵。昨年は大差で敗れているが、今年は勝利をつかみたいところだ。第1クオーター(Q)は互いに点を取り合う展開に。しかし、第2Q以降はミスもあり、じわじわと点差を広げられる展開が続く。第4Qで必死に巻き返し、残り3秒を切ったところで点差はわずか2点。ラスト1秒で塩澤小夏主将(文4)がシュートを放つが、これは入らず。惜しくも勝利とはならなかったが、1部校相手に健闘した。
第1Qは関大ボールでスタートしたが、先制点は関学大に献上。しかし、直後のシュートは日高さくら(人3)のブロックで防ぐ。塩澤主将のロングパスから石井花那(文2)がスリーポイントシュートを決め、逆転に成功。関大最初の得点にベンチや観客席も大きく沸いた。その後は互いに得点を奪い合う時間が続く。8-8と追いつかれた直後のディフェンスリバウンドを制し、石井のパスから塩澤主将がシュート。見事スリーポイントシュートが決まり、11-8と再び差をつけた。ここで関学大がタイムアウト。再開後も流れを維持するべく果敢にゴールを狙うが、相手の堅いディフェンスでなかなか点が入らない。その後は点を奪われながらも日高が何度もゴールを決め、関大のリードを保つ。19-18とわずかにリードして最初のQを終えた。

さらに差を広げたい第2Q。日高がシュートを立て続けに決め、チームに勢いをもたらす。しかしその後、関大にパスミスが。相手に簡単なシュートを許し、同点に追いつかれてしまった。流れを取り戻したいタイムアウト直後、スタメン出場の西梨花(政策1)がフリースローを獲得。ここは2本とも冷静に決めた。しかし、この後相手に2回のファールとバスケットカウントを許し、フリースローで4点を奪われてしまった。勢いづく相手を止めたいところ。早川纏依(文1)のワンバウンドパスから新島怜侑(りょう=社3)がシュートを決め、まずは2点を返した。ところが、この後は細かなミスもあり、相手がボールを保持する時間が増える。シュートもなかなか決まらず、リードを許したまま前半が終了。

応援団バトン・チアリーダー部によるハーフタイムパフォーマンスを挟み、後半戦が始まる。開始後すぐに日高がドライブでゴール下に切り込みシュート。続いて西がファールをもらい、フリースローへ。2本とも決めれば同点という緊迫した場面で、しっかりと2本イン。第3Q開始わずか1分で試合を振り出しに戻した。このまま一気に逆転したいところだったが、この後は再び関学大のペースに。リバウンドを取られる回数も増え、5分が経過した頃には9点差をつけられてしまった。川崎真子(人2)や新島のシュートで必死に追い上げるが、差は開いてしまう。11点差で勝負は第4Qへ。

逆転を誓い、迎えた第4Q。最初の得点こそ相手に許したものの、その後はディフェンスが冴え追加点を与えない。塩澤主将がリバウンドを制すると、そのまま一気にレイアップシュートを決めた。しかし、相手の積極的な攻撃に苦しみ、残り5分で差は14点に。Qを追うごとにじわじわと広がる点差。それでも、誰一人として下は向いていない。石井のシュートが惜しくも外れるが、西が必死にコートへボールを戻す。塩澤主将から日高へとつなぎ、最後はジャンプシュート。これが決まると関大が一気に勢いづく。新島の2本のスリーポイントシュートで追い上げ、残り1分の時点で点差は9。日高がスティールから速攻を決める。さらに、新島のパスカットで攻撃の芽を摘んだ。じわじわと差を縮め、残り3秒で日高のシュートがイン。これで2点差となり、関大側の大歓声が体育館中にこだまする。ラスト1秒は関学大ボールからスタート。塩澤主将がボールを奪い、全員の思いを乗せてシュートを放つ。しかし、これは大きく枠外へ。あと1歩のところまで迫ったが、勝利とはならなかった。

2点差で惜しくも敗れたが、西カレに続いて1部校相手に接戦を繰り広げた関大。試合後、応援席からは温かい拍手が送られた。昨年のリーグ戦では約30点差をつけられての敗北。しかし、そこから2点差に迫るほどチームは強くなった。来年は再び1部校同士として関関戦を迎えるために。この経験をリーグ戦へとつなげ、さらなる飛躍を目指す。【文:中吉由奈/写真:木村遥太、井原郷志、吉野日菜多】

コメントを送信