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伝統の一戦、5年ぶりに黒星

伝統の一戦、5年ぶりに黒星

◇ 第47回総合関関戦 ◇対関学大◇6月13日◇関西大学東体育館

[第1Q]関大8―12関学大
[第2Q]関大11―24関学大
[第3Q]関大17―11関学大
[第4Q]関大19―11関学大
[試合終了]● 関大55—58関学大

男女合わせた結果で勝敗が決まるバスケットボール部の関関戦。女子の敗北が決まり、もう後がない男バスは満を持して試合に挑んだ。前半で約ダブルスコアにまで点差を離される。後半に入り、ゾーンディフェンスで相手を苦しめ、逆転に成功。両校の声援で盛り上がる戦いは、最後まで勝敗が分からない白熱した展開に。しかし、関学大も粘りを見せ、関関戦は19年以来の黒星となった。

△ 竹内綾哉(政策4)

両校の紹介、スターティングメンバーのナンバーコールから始まった第1Q(クオーター)。玉造大誠(人4)のスリーポイントシュートで先制するも、すぐさま4点を返される。佐藤涼真主将(人4)のカットインやスリーポイントシュートを最後に、関大の点数が決まらなくなった。相手の堅いディフェンスにより、何度も24秒オーバータイムになってしまう。しかし、相手にはオフェンスリバウンドやフリースローを与えてしまい、4点ビハインドで最初の10分を終える。

△佐藤主将

関大ボールで始まった第2Q。開始早々、7点を追加されてしまい、すぐさまタイムアウトを要求した。タイムアウト後も関学大が主導権を握ったまま試合が進む。西村宗大(経2)がカットインで応戦するも、相手の3-2のゾーンディフェンスに苦戦。何度もカットを狙われ、速攻を食らう。さらに、関大が得点できないまま、相手がどんどん点を量産していき、第2Q残り4分で10-28に。そこで関大は前半2回目のタイムアウトを要求。その後は、倉ノ下大吉(人3)がスリーポイントシュートを沈め、野村吏希(シス理2)もフリースローを2本決める。しかし、最後にスリーポイントシュートを決められ、19-36と大きく点差を引き離され、前半を終えた。

△西村

第3Qは玉造のカットインで先制点を奪う。しかし、相手に連続でスリーポイントシュートを決めらた。関大はオールコートで2-2-1のゾーンディフェンスを仕掛ける。佐藤主将のカットインを皮切りに、試合の流れが一変。竹内のジャンプシュート、玉造の速攻が決まり、スコアが30-42になったところで相手はタイムアウトを取った。さらに、西村のスリーポイントシュートが決まり、竹内がチャージングを受けるナイスディフェンスを見せる。西山登馬(商4)がジャンプシュートを沈め、8点差になったかと思われたが、最後にスリーポイントシュートを決められてしまった。11点差を追いかけ、最終Qへ。

△西山

第4Qでも、引き続きゾーンディフェンスで相手を苦しめる関大。西村が一挙7得点し、さらに北岡雄斗(人2)のスリーポイントシュートで1点差に追いつく。しかし、すぐさま相手にもスリーポイントシュートを決められ、再び4点差に。そこで関大はタイムアウトを要求し、コーチからの指示を受ける。その後、玉造のスリーポイント、佐藤主将のカットインが決まり、試合時間残り5分でついに逆転に成功。しかし、ショットクロック残りわずかで相手の苦しまぎれのシュートが決まった。逆転を繰り返す両チーム。どちらが勝つか分からない、そんな空気が変わったのは残り30秒になった時。関大が3点を追いかける展開だったが、相手にフリースローを与えてしまい、5点差に。逆転の厳しい状況の中、最後まで諦めず岩本悠太(経3)がリバウンドに絡み、シュートを沈めた。しかし、相手のフリースローが外れたところで試合終了のブザーが鳴り響く。整列し、挨拶をした後、勇敢な選手たちへ会場にいた全ての人から拍手が送られた。

△玉造

新チームとなり、新人戦、関関同立四私大戦ともに勝利を収めていた関学大に初の敗北。この悔しさを糧に、何としてもインカレに出場するという目標をかなえるため、1部の舞台で再び火花を散らす。【文:藤井海、写真:藤井海/佐藤大誠】

▼玉造
「(今日の敗因は)出だしがちょっと悪かったのと、リバウンドやルーズボールなどのエナジーの部分で負けている時間が多かったのかなと思います。(初めてゾーンディフェンスを見たが、いつからか)全関西が終わった辺りから練習し始めて、まだ完成度は高くないのですが。ゾーンプレスは、ボールを取るというよりかは、相手にボールを運ぶ時間をかけさせて、ハーフコートのオフェンスに使う時間を短くさせることが一つの目的としてあります。そこについては、きょうの試合でうまくいったところなんじゃないかなと思います。(秋季リーグへの意気込み)(1部の)1位でインカレに行くことが目標ではあるのですが、今年は各種大会であまり結果を出せていないので、どんな形でもインカレに行くということにこだわって頑張りたいと思います」

 

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