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◇第47回総合関関戦◇6月8日◇於・関西大学千里山キャンパスKAISERS BASEBALL FIELD

関学大 000 110 101=4
関 大 100 101 000=2

1(二)小中
2(遊)濱田
3(指)高木
4(中)藤原雅
5(三)森颯
6(捕)辻
7(一)畑中
8(左)神野
9(右)市川
(投) 古市

リーグ戦では思うような成績を残せず、悔しさを味わった野球部。「総合関関戦の舞台ではやられるわけにはいかない」。その一心で白球を追いかけた。この試合を機に、チームの裏方へ回る決意を固める4年生も多く、特別な思いが詰まった試合。初回から全力プレーで互いにぶつかり合う。1点を争う好ゲームとなったが、軍配が上がったのは終盤に強さを見せた関学大。関大は8人の投手が登場するなど、全員野球の姿勢を示したが勝利とはならなかった。

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△円陣を組む選手たち

初回、伝統の一戦のマウンドを任されたのは古市和真(法4)だ。先頭打者を左飛に打ち取ると、その後もテンポ良く投げ続け、2回無失点の好投。三振も3つ奪うなど、役割を果たした。

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△古市

打線はこの日、初回から援護点を投手陣にプレゼントする。2番・濵田智晃(商4)が内野安打で出塁すると、続く高木宏望(経4)が左中間を破る二塁打。4番・藤原雅也(社4)の内野ゴロの間に濱田がホームを踏み、先制点をもたらした。

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△高木

3回からは2番手・桑崎航平(経4)がマウンドへ上がる。安打を許したものの、粘り強く投げ込み、三振も奪うなどスコアボードに0を刻んだ。ここから小刻みな継投に入った関大。4回は北東竜輝(化生4)、5回は古場晴也(商4)がそれぞれ長打を許し、1点ずつ与えたものの、なんとか最小失点で食い止めた。

逆転を許した5回。後攻の関大は反撃ののろしを上げるべく、先頭・畑中正幸(情4)が四球で出塁する。しかし相手捕手の好守備もあり、好機拡大とはならなかった。

1点ビハインドの6回からは5番手・小林匠大朗(人4)が満を持して登場。アウト全てを内野ゴロに打ち取る完璧なリリーフを見せ、チームに流れを呼び込む。投手陣の粘投になんとか応えたい野手陣。1番からの好打順の6回、いよいよ試合を動かす。1番・小中優貴(文4)が中安打で出塁すると、2死ながら三塁まで進む。打席にはこの試合、4番に座る藤原雅。食らいついた打球は内野安打となり同点に。これまで苦楽を共にしてきた仲間たちの目にも思わず笑顔がこぼれた。

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△藤原雅

試合を振り出しに戻した関大。7回のマウンドは橋本武蔵(化生4)に託す。懸命に腕を振り、アウト一つを奪ったところで角中玄(人4)へとリレー。1点こそ奪われたものの後続を断ち、望みをつなぐ。

逆転を信じ、全員が戦況を見守る中、7回には新野優斗(政策4)、8回には濱田が安打で出塁。盗塁なども絡め、得点圏まで進み、適時打を期待する声援も高まる。しかし、相手野手の正面を突くなど、ホームが遠い展開が続いた。

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△神野

最終回、マウンドには宮本光志朗(社4)を送った。走者こそ背負うものの、持ち前の球威でなんとか1失点に踏みとどまり、裏の攻撃へと進む。点差はわずかに2。ワンチャンスで追いつける点差だ。まずは先頭の森颯斗(政策4)がしぶとく三遊間を破る。その後、畑中、神野が四球を選び、一打同点の好機。しかし、相手投手の前にあと一本が出ず。関大に白星を持ち帰ることはできなかった。

この日、ほとんどの4年生がベンチに入り、戦い抜いた野球部。本試合を機に裏方に回る決意を固める選手もいる。これまでの野球人生全てをかけて、挑んだプレーは、見る人はもちろん、ベンチの外で見守る後輩たち、そして、この秋日本一を目指す同じ4年生の心に響いただろう。出場した選手は「これで心置きなくあいつらを応援できる」。そう言葉にした。秋季リーグでプレーする選手たちに託された夢。どこで戦っていても「勝ちたい、神宮に行きたい、日本一になりたい」。その思いは変わらない。仲間思いでそれでいてチームのために戦うことを貫いた4年生。その姿勢が日本一への軌跡となるはずだ。【文:稲垣寛太/写真:上田峻輔】

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△集合写真に応じる選手・マネージャー

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