◇第47回総合関関戦 ◇対関学大◇6月8日◇於・関西大学中央グラウンド
[第1Q]関大0―0関学大
[第2Q]関大0―1関学大
[第3Q]関大1―0関学大
[第4Q]関大0―2関学大
[試合終了]関大1―3関学大
スタンドから多数の応援が後押しする中、行われた関関戦。第2クオーター(Q)にゴール前の混戦から押し込まれ先制を許す。それでも第3QにFW濱田武尊(法1)がゴールを決め同点に。しかし、第4Qにペナルティコーナー(PC)とカウンターから2点を失う。関関戦は敗北となった。
関大のセンターパスから始まった第1Q。序盤からFW中川光(経3)とFW吉田有我(法4)がサイドからシュート機会を伺う。さらに中央からMF中川樹(商2)が攻撃。プレッシャーを与え、優位に試合を進める。関大はグラウンドの特性を生かして、FB和田陽向(人3)が高い位置に。工夫を凝らして攻めるものの、シュート機会に恵まれない。それでも第1Q終了間際にMF中川がドリブルでサークル内へ。フリックを選択したが、相手GKに弾かれてしまった。

第2Qは開始早々にPCを獲得する。しかし、ここは得点とはならない。すぐさまカウンターを受けたもののFB村田蒼生(社2)がブロック。リーグ戦でも再三ブロックが光ったFB村田が関関戦でも躍動する。中盤は、MF川﨑陽奈太(経2)のカットから攻撃を展開。一度は戻されるも、FB和田の巧みなドリブルで前線での攻撃を続ける。しかし攻守が一転し、自陣付近に運ばれると、混戦から押し込まれ失点。先制を許してしまう。さらに追加点を狙って相手が攻め込むも、FB森優吉主将(商4)がカットで阻止。1点ビハインドで後半へ。

ハーフタイムにはバトン・チアリーダー部のパフォーマンスが行われ、選手を活気づけた。迎えた第3Q、FW中川やMF小田切涼太(経2)がサイドを使って攻撃の糸口を探す。9分にMF中川からFW吉田へつなぎ、サークル内へ。FW吉田の絶妙なパスがFW濱田に渡る。「数少ないチャンスを決めるしかない」とFW濱田。見事、同点ゴールを奪った。一気に逆転したい関大は続けてFW吉田がPCを獲得。しかし、FB和田の強烈なシュートは惜しくも左に逸れ、逆転とはならなかった。


同点で迎えた第4Q。開始3分でPCを与えてしまう。正確なシュートを決められ、勝ち越し点を献上。終盤の失点に焦りがあったのか、続けてカウンターを決められ、点差は2点に。関大は何とか取り返そうと、多くの選手が前線に上がる。FW五十棲智輝(社2)からパスを受けたFW吉田がシュートを放つも相手GK正面へ。弾かれてしまう。さらにMF川﨑から逆サイドのFW高木祐翔(経1)へパスが通り、リバースヒットを打つも、ゴール上へ逸れた。最後まで攻めの姿勢を見せたが、無情にも試合終了。関関戦は敗北となった。

先制を許しても追いつき、持ち味の後半の強さを見せたが逆転とはならず。それでもリーグ戦では出場機会の少なかった選手が多数ピッチに立った。チャンスをものにしたFW濱田を筆頭に多くの選手が経験を積めただろう。全員ホッケーで王座へ。高みを目指して突き進む。【文:櫻田真宙/写真:佐藤大誠】
▼FB森主将
「(試合を振り返って)先制されたが追いついて、このまま逆転できるかなと思ったのですが、立て続けに点を入れられてしまって残念でした。(関関戦で応援の数が普段より多かった)応援があると気持ちも上がって、楽しむという気持ちがすごく強くなりました。また、試合に対して気楽に臨めたかなと思います」
▼FW濱田
「(好機でパスを受けたが、その時の心境は)僕はまだ1年生ということもあって、短い出場時間しか得られないことは分かっていました。その中で数少ないチャンスを決めるしかないと思い、全力でボールに向かいました。(得点を決めた感想は)まさかこんなに大勢の観客がいる中で決められるとは自分でも思っていなかったです。数少ないチャンスをものにできて、本当にうれしかったし、チームの役に立てて良かったです。(今後に向けて)自分はまだあまり試合に多く関わる立場ではありませんが、試合を外から見たり、ピッチ内外でできることを全力でやって、チームの勝利に1つでも貢献できたらなと思っています」
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