大会５日目、男女単複それぞれ準決勝進出！

◇関西学生春季トーナメント５日目◇６月２日◇於・モリタテニスセンター靭

［男子シングルス準々決勝］
○岩本２（６－１，７－５）０堀川（関大）
○井戸垣２（６－３，７－５）０宮田（近大）

［男子ダブルス準々決勝］
○堤・岩本組２（６－３，４－６ ，10－６）１森下・宮崎組（兵大）
●井戸垣・坂本組１（４－６，６－４，２－10）２増成・増成組（関学大）
●武方・糸永組１（６－３，６－７(３)，11－13）２篠田・堤野組（関学大）

［女子シングルス準々決勝］
○山口２（６－２，６－０）０田中（関大）
●安川０（１－６，４－６）２島田（園田女大）

［女子ダブルス準々決勝］
●中西・中川組０（４－６，３－６）２山口・山本組（関大）

大会５日目は、男子シングルスに３名、男子ダブルスに３組、女子シングルスに３名、女子ダブルスに２組が出場。それぞれ準々決勝が行われた。

１番コートでは、堀川莞世（文４）と岩本晋之介（商３）の関大対決が行われた。岩本のサーブで試合が始まると、堀川のボールがネットにかかり、岩本が先制に成功する。そしてそのまま岩本が第１ゲームを奪取すると、その後もサービスエースを取るなどして、ゲームカウントは５－０に。この勢いのまま岩本が第１セットを取るかと思われたが、堀川が粘りを見せた。緩いボールを見逃さず、すかさずスマッシュを決める。そして堀川が第６ゲームを制するも、岩本が意地を見せ、ゲームカウント６－１で第１セットを岩本が獲得した。続く第２セットは、堀川のサーブからスタート。岩本のアウトボールで堀川が先制する。サーブミスで岩本に得点を与える場面もあったが、岩本のミスも重なり、堀川が第１ゲームを奪取した。その後は拮抗（きっこう）したゲームが続き、ゲームカウントは５－５の同点に。ここから、このセットで勝負をつけたい岩本が実力を発揮する。力強いサーブで堀川のミスを誘い、点を重ねた。そして最後はスマッシュでゲームセット。ゲームカウント７－５で接戦を制し、見事岩本が勝利を収めた。

２番コートで始まった井戸垣一志主将（人４）の試合。相手のサーブで崩され、３球目を決められる場面も。しかしラリー戦になると井戸垣に軍配が上がる。バックに振られればスライスで対応し、その返球をフォアで強打。アウトミスが重なり相手にゲームを献上することもあったが、６－３で第１セットを奪取する。続く第２セットは、相手が１ゲーム目を先取。だが、ラリー中にドロップショットを決めるなど、徐々に自身のペースに持ち込む。ゲームカウント５－２となりこのまま試合終了かと思われたが、相手が巻き返して５－５に。しかし長いラリー戦を制し、井戸垣が第11ゲームを取得。勢いそのまま次のゲームも取り切り、約２時間半に及ぶ激闘を制する。準決勝へと駒を進めた。

女子シングルスで関大から最初に登場したのは安川美緒菜（政策２）。相手のサーブで試合が始まった。自身のミスで失点し、第１セットを落としてしまう。しかし、緩く返ってきたボールを鋭いスマッシュで決めると、勢いづいた。相手を左右に揺さぶり、相手のミスを誘う。そして、第２ゲームを奪い、ゲームカウント１－１で試合を振り出しに戻した。しかし、ここからは試合の流れが一変する。長いラリーで粘り強くボールを追いかけるも、相手の速いボレーに届かず。その後も相手のペースで試合が進み、第１セットを落とした。第２セットでは、ゲームカウント４－３と安川がリードしていたが、相手が声援に背中を押され勢いづく。ライン際のスマッシュを何度も決められ、ゲームカウントは４－５に。逆転され、もう後がない安川は、積極的に点を狙うも、ネットにかかってしまう。そしてゲームカウント４－６で試合終了。惜しくも準々決勝敗退となった。

13:00より６番コートにて行われた、山口花音（経３）と田中伶奈（文１）の同門対決。田中のサーブで試合が開始するが、ミスが重なり山口がブレイクする。しかし第２ゲームでは山口が２連続でアウト。拮抗（きっこう）した場面が続き、ゲームカウントは１－１に。だが３ゲーム以降は山口が主導権を握る。ラリーで粘り、相手の返球が乱れたところを逃さず強打。ゲームカウント６－２で第１セットを奪った。勢いそのまま、第２セットでは田中に１ゲームも与えずゲームセット。今春入学のルーキーに、関西王者の威厳を見せつけた。

男子ダブルス準々決勝、まずは堤隆貴（社３）・岩本組の試合がスタートした。開始早々、相手の力強いボレーに反応できず、失点が重なる。さらに、サービスエースを連続で決められ、２ゲームを献上した。しかし、堤・岩本組が底力を見せ、反撃を開始。堤の鋭いサーブに相手が追いつかず、アウトボールに。さらに、岩本がボレーで相手を崩し、緩いボールを堤がボレーで決めるなどの連携プレーで点を重ねた。４ゲーム連続で獲得し、ゲームカウント４－２と逆転に成功する。そして、勢いそのままに、相手に３ゲームしか与えず、第１セットを獲得した。第２セットでは、ゲームカウントを奪い奪われる展開に。両者一歩も譲らず、点を取り続ける。ゲームカウント４－６で相手に第２セットを与えてしまった。10ポイント先取で勝負が決まる最終セット。終始関大がリードを保つ。堤のサービスエースでマッチポイントになるも、中々勝負を決め切ることができず、３連続失点で９－６に。しかし、最後は相手のアウトボールで勝敗がついた。フルセットにまでもつれ込む激戦を制し、見事準決勝進出を決める。

井戸垣・坂本健英（人１）組は、室内インカレ優勝の増成・増成組（関学大）と対戦。第１セットを奪うが、その後は取っては取られての展開が続く。相手が前に出てきたところをロブで抜いて得点するなど、ゲームカウント４－５まで迫る。しかし相手が次のゲームを奪い、第１セットを落とした。第２セットも相手リードで試合が進むが、意地を見せ逆転に成功。ゲームカウント６－４でこのセットを奪取し、10ポイントタイブレークにもつれ込む。しかしここでは相手にスマッシュを決められるなど、自分たちのペースに持ち込めない時間が続く。最後は相手のボレーに坂本が追いつけずに試合終了。準々決勝敗退となった。

糸永龍矢（政策１）・武方駿哉（人１）組は、関学大のペアと対戦。アウトミスする場面もあったが、武方のサーブから糸永が３球目でボレーを決めるなど、息の合ったプレーを見せる。ゲームカウント６－３で第１セットを獲得すると、そのままの流れで第２セットも試合が進む。しかしゲームカウント５－２と、勝利まであと一歩のところでミスが重なり、ゲームカウントは５－５でデュースに。先に６ゲーム目を奪ったが、次のゲームを落としタイブレークに突入した。ここを３－７で献上し、勝負の行方は10ポイントタイブレークへ。７－９と相手がマッチポイントを握るが、なんとか粘り９－９でデュースとなる。糸永のサーブでポイントを奪いマッチポイントを獲得するが、次のポイントは相手に入り、デュースアゲイン。しかし取り切りたい場面でのミスが重なり、11－13で敗戦となる。初めての春関はベスト８で終幕となった。

５廻り目、２番コートに登場したのは中西夢乃（経４）・中川桃（商４）組と山口花音（経３）・山本未来（文２）組。本日３回目の関大対決だ。山口のサーブをうまく返せずネットにかかり、山口・山本組が先制点を奪う。その勢いのまま、山口・山本組が第１ゲームを奪取した。第２ゲームを落としたものの、ゲームカウント４ー１と山口・山本組がリードを広げる。しかし、ここから中西・中川組が長いラリーに持ち込み、点を重ねた。中西のライン際を狙ったスマッシュが決まり、勢いづく。しかし、依然山口・山本組がゲームカウントのリードを保ったまま。そして、ゲームカウント６ー４で山口・山本組が第１ゲームを奪った。第２セットも再び山口のサーブでスタートするも、中西のストロークに追いつけず。中西・中川組がこのセットの先制点を取った。その後も第１セット同様、第６ゲームまでは拮抗(きっこう)した戦いに。しかし、ここから山口・山本組が力を発揮する。そして一気に３ゲーム連続で奪取し、ゲームセット。同門対決を制した。

男子シングルスは2名、男子ダブルスは１組、女子シングルスは１名、女子ダブルスは１組が準決勝に残った。今日の試合同様、次戦も白熱した試合を見せてくれるだろう。【文／写真：森奈津子、藤井海】