◇天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会1回戦◇対カターレ富山◇5月26日◇於・高岡スポーツコアサッカー・ラグビー場◇
【前半】関大0-2カターレ富山
【後半】関大0-1カターレ富山
【試合終了】関大0-3カターレ富山
スターティングメンバー
GK 山田和
DF 桑原、大西、木邨、吉村瑠
MF 川島、和田、三木仁、真田
FW 淺田、堀
3年連続19回目の天皇杯の舞台に立った関大。富山の地に乗り込み、J3・カターレ富山との一戦に臨んだ。前半から押し込まれる展開が続き、同23分、27分と立て続けに失点。後半は2点を追いかける関大が、序盤からゴールに迫るも1点が遠い。終盤に試合を決める3点目を献上し万事休す。今季公式戦初黒星を喫し、3年連続の天皇杯2回戦進出とはならなかった。
大阪府代表として、敵地・富山に乗り込んだ関大。3年連続の天皇杯2回戦進出を目指し、カターレ富山戦に挑んだ。相手ボールで試合はキックオフ。前半開始から自陣に押し込まれる苦しい時間帯が続く。後ろから細かくパスをつなぐビルドアップを特徴とする関大。しかし、相手のプレッシャーの速さと球際の強さに、ボールを失うシーンが見られる。思うように試合を進められない。
その中で迎えた同13分、中央からワンタッチでつなぎ、右サイドに展開。DF桑原航太(社2)が受けクロスを上げるも、相手DFにはじかれる。そのこぼれ球をMF川島功奨(社4)が拾いシュートを放つが、相手DFのブロックに阻まれ枠には届かない。その1分後にも、DF大西志有太(文3)、MF川島、MF真田蓮司(法2)とつなぎ、DF桑原がクロスを上げるも味方とは合わず。
ここからまたも自陣に押し込まれる時間帯が続き、迎えた同23分。ペナルティエリア内で相手を倒し、PKを与えてしまう。1度はポストに当たりゴールとはならなかったものの、こぼれ球をダイレクトで打たれ先制点を献上した。その後も、うまくボールを回すことができない関大。失点から4分後には、ゴール前の混戦から押し込まれ、短い時間で痛恨の追加点を与えてしまう。
2点ビハインドとなってから、流れをつかみ出した関大。同34分、MF真田からFW堀颯汰(人1)にボールがわたる。シュート性のクロスを上げるが、相手にブロックされ今試合初のコーナーキック(CK)を獲得。DF木邨優人主将(政策4)が相手と競り合いながら合わせるも、枠を捉えることはできず。その1分後には、相手GKのキックミスを拾ったMF川島。ニアサイドにクロスを上げるが、惜しくも走り込んできたFW堀には合わない。また、相手のビルドアップを引っ掛けたMF川島が、自らゴールを狙うも相手DFに阻まれゴールとはならず。
関大の攻撃に対し、身体を張って守るカターレ富山。同43分、自陣ペナルティアーク付近でフリーキックを与える。ボールは枠をとらえたが、GK山田和季(社3)の守備範囲内。前半の内に1点でも返したかったがかなわず。2点ビハインドで試合を折り返した。
後半は2点を追う関大が、序盤から相手ゴールへと迫る。サイドを起点とし、ボックス内へクロスを供給するも味方とは合わない。同10分に得たCKでは、ショートコーナーを使い相手を揺さぶる。しかし、MF和田健士朗(人2)のクロスは、惜しくも相手GKにキャッチされた。
同16分、相手陣内でボールを保持していたが、相手に奪われカウンターのピンチに。ゴール前まで運ばれかけるも、DF大西がスライディングで対応し、難を逃れた。
同22分、DF吉村瑠晟(経3)が負傷し、MF宮川大輝(文1)が投入された。また4分後にも、FW淺田彗潤(人3)、FW堀に代え、FW兎澤玲大(法1)、FW北村圭司朗(法2)をピッチに送り込む。ツートップを代え、フレッシュな選手を投入し1点を奪いにいく。
その後は一進一退の攻防が続き時間が経過。できるだけ早く1点をもぎ取りたいところだが、なかなかネットを揺らすことができない。一矢報えないまま、同42分に試合を決める3点目を被弾。得点を奪うことはできず、3点差を付けられ惨敗し、天皇杯の挑戦は1回戦で終幕した。
今季公式戦無敗記録は「11」でストップ。選手たちの顔には悔しさがにじみ出ていた。今週も、中2日でリーグ2連戦を戦う過密日程。そして、次週からリーグが中断し、関西選手権が始まる。リーグ優勝、関西選手権王座奪還へ。紫紺の戦士たちの挑戦は、これからも続く。【文/写真:岩口奎心】
▼DF木邨主将
「(前半を振り返って)前半は自分たちのサッカーができなかった。相手の勢いにのまれて部分もある。そこは、次の試合の反省点だと思う。(ハーフタイムで話し合ったことと、後半を振り返って)前半の中で、自分たちができたことも多々あったと思う。そこをハーフタイムで振り返った。後半、自分たちのサッカーをしようと話した。自分たちは下からつないでゴールに迫れるところが特徴。そこをしっかりしようという中、後半できたことはあった。でもゴールという結果にはつながらなかったから、そこは反省だと思う。(プロと学生との違い)カターレさんはルヴァン杯でヴィッセル神戸という強い相手を倒した。その勢いをしっかり持ってきて、今日の試合に挑んできてくれたと思う。そういうところはやっぱり自分たちが見習わないといけないポイントだと思う。(個人、チームとしてプロ相手に通用したこと)個人では、ビルドアップのところでショートパスとかアイデアのところは自分の特徴を生かせた。チームでは、しっかり下からつないでゴール前まではしっかりいけたところ。(中2日で迎えるリーグ阪南大戦)自分たち関大のトップチームとして、公式戦連敗というのはありえない。リーグ2連戦になるけど、2連勝できるようにチーム一丸となってやっていきたい」
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