全員の力で1部昇格!
◇令和6年度関西大学春季リーグ1-2部入れ替え戦◇対神院大◇5月26日◇神戸親和大学
[S1]●小山0(17-21, 14-21)2
[S2]●瀬藤1(17-21, 21-19, 12-21)2
[D1]○瀬古・山田悠2(23-21, 21-15)0
[D2]○小山・瀬藤2(21-18, 21-16)0
[S3]○砂原2(21-19, 18-21, 22-20)1
○関大3-2神院大
1部7位の強敵・神院大との戦いは約5時間に及ぶ激戦となった。第1シングルス、第2シングルスを落とし、後がない状態になるとダブルスで2連勝。第3シングルスの砂原泰斗(政策3)は、他大学の選手も応援に駆けつけるほど熱い戦いに。ファイナルセットまでもつれ込んだ試合はデュースまで続き、最後はスマッシュ。長い長い試合を締めくくった。
5年ぶりの1部昇格へ、初戦を勝利し勢いづけたい。まず関大が繰り出したのは小山志月(文3)。軽い足取りでシャトルを前で触り攻める。4点リードでインターバルを迎えた。しかし後半は、コースを攻めるもミスする場面が増える。一挙5点を献上して逆転され、第1セットを落とした。第2セットも相手の流れが続き、相手のヘアピンがネットインしたり、攻めたプッシュがネットになったりと、運も味方せず。そのまま敗北した。
続く瀬藤智史(政策2)の試合からは女子選手たちが駆けつけ、客席とベンチが一体となった応援を見せる。スマッシュを取れず第1セットを落とすも、第2セットはスマッシュで得点。一時、連続失点し19点まで取られてしまうも、その後3連続得点で何とか逃げ切りファイナルセットまで進めた。ファイナルセットでは終始相手にリードを許す。動かし動かされ、足が疲れたところで相手に隙を突かれた。深呼吸をして自身を落ち着かせ、気持ちの切り替えを図るも体制は変わらず敗れる。
あと一敗で2部残留が決まってしまう。なんとしてでも食い止めるべく、瀬古海斗(商4)と山田悠太(商1)がコートに現れた。相手のサーブを前で取る積極性を見せるも、それを逆手に取られたショットで失点。だが相手に主導権は握らせず、1点リードでインターバルへ。攻めに走らずショットを着実に拾うプレースタイルで、粘り強さを見せる。デュースになるも、粘り勝った。その後の第2セットは相手を寄せ付けず。いい流れで後続につなげることができた。
シングルスで敗れた小山、瀬藤が第2ダブルスで再びエントリー。序盤こそ相手にリードされるも、その後は息の合ったプレーで相手に隙を与えない。セットを先取すると、第2セットも勢いそのままに得点。1点リードでインターバルを迎えると、小山は衣装を変え気持ちを切り替えた。その後は一進一退の戦いを繰り広げ、少しずつ点差を広げ逃げ切る。いい流れを第3シングルスの砂原につなげるような快勝を見せた。
全員の期待を背負って登場した砂原は、相手にスライディングさせてしまうほどネットぎりぎりのヘアピンで会場を沸かせる。また、コートの四隅を狙ったショットで点数を重ねた。第1セットを取ると、第2セットの序盤も相手を動かしリードする。1点リードでインターバルを向けたが、後半は疲れから足が動かない。失点しても途切れない応援を背に、必死にシャトルを追いかけるも届かず。18点まで取り同点になるも、その後3連続得点を許し、セットを落とした。もう後がないファイナルセット、会場の応援はさらに盛り上がりを見せる。雰囲気は完全に関大となり、インターバルまでリードする。しかしそれ以降は相手に連続得点を許し、第2セットと同じ18点同点となった。相手が20点となり、もう後がないと思われたが、ここから砂原が躍動。一挙4連続得点をし、逆転勝利をつかむ。関大は1部昇格を果たした。
全員の力で5年ぶりに1部昇格をした関大。春企画で瀬古が話していた目標である「僕らの世代で1部昇格」を見事果たした。しかしまだ全日本学生選手権大会(インカレ)の出場権は得ていない。8月にある西日本学生選手権大会を勝ち、インカレ出場を目指す。【文:西村果凜/写真:中山桜希】
▼瀬古
「(試合に勝利して率直な感想は)率直にうれしいです。最高にうれしいです。(今日の試合全体振り返って)うれしすぎて記憶飛んでいるぐらいなんですけど、最初にシングルス2戦負けて後がないという状況だったのですが、自分のダブルスはもう何があっても勝つという気持ちで挑んで、しっかり勝てたので良かったです。 (砂原のシングルスの)最後の方は負けていたんで、(勝てたのは)なんか奇跡なのか、自分らがやってきたものが実ったのかわからないですけど、うれしいですね。ちょっとごめんなさい、言葉が。(自身の試合を振り返って)後がない状況で出たんですが、全然弱気ではなかったし勝つ気満々で出たので、それがしっかりプレーに出てくれて良かったと思います。勝ち方も次の2戦にもいい流れ持っていけるような勝ち方ができたので、それが一番良かったかな。(次の秋季リーグ戦にむけての意気込み)(今日で主将の座を砂原に譲るので)自分ができることはもうやったので、あとは託して、自分も機会があれば試合に出るかもしれないので、砂原を信じて練習に取り組みたいです。インカレはまだ確定ではなくて、西カレの大会の結果次第で決まるんで、 まずはしっかり西カレで。1部の8位でまだ行けない可能性もあるので、しっかり西カレで勝って自力で行くというぐらいの気持ちでここから西カレに向けて取り組んで、インカレにもし行けたら夢の舞台なので楽しんでやりたいかなと思います」
▼砂原
「(勝利してそっちょくな感想)勝った瞬間は全然実感とかなくて、 正直どうやって点数取ったかも覚えてないんですけど、ちょっと時間経ってからすごいうれしさがこみ上げてきました。(試合を振り返って)1点を取り合う展開がすごい多くて、すごいしんどかったんですけど、上を見上げると応援している人がいて、ベンチを見ても応援している人がいてくれたおかげで、最後まで集中してできたと思います。(次の秋季リーグ戦で自身が主将となり挑むが意気込みは)1部は今日のように強い相手ばっかりなので、一戦一戦チャレンジして。とりあえず1部定着を目標に頑張っていきたいです。(西カレの意気込み)西日本は関西とまた違う雰囲気だったりとか、違う相手と当たったりするので、それに向けて準備して、一戦一戦、個人戦も団体戦も勝ち上がっていきたいです」
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