◇令和6年度関西学生春季リーグ戦第8節◇対近大1回戦◇5月25日◇わかさスタジアム京都
関 大 000 000 000=0
近 大 001 002 00X=3
(関)岩井、中原、米沢、足立ー越川
(近)北見、野口ー伊藤愛、中丸
1(遊)山田
2(二)佐藤
3(三)下井田
4(左)富山
5(一)小谷
6(中)藤原太
7(捕)越川
8(右)菊川
9(投)岩井
前節、関学大にストレートで勝ち点を奪われ、優勝の可能性が消滅した関大。秋季リーグ3連覇を見すえ、今季最終節、近大と相まみえた。スタメン9人全員が3年生以上と、上級生の真価が問われる中、打線は相手エースの前にわずか3安打。9イニング中、三者凡退は5回を数えるなど、終始主導権を握られ、今季5敗目を喫した。
1回、先攻の関大は今季初めて1番に座った山田悠平(商3)が内野安打で出塁。犠打、進塁打で2死三塁と形を作るものの、先制点とはならない。その裏、先発の岩井将吾(商3)は連打を浴びながらも、後続を内野ゴロに仕留め、流れは渡さなかった。
岩井は続く2回も、ストライク先行の投球で三者凡退に打ち取る。今季、エース・金丸夢斗(文4)に隠れながらも、全節で先発を任され、好投を続けている4年生右腕。この日も快投でチームに流れを呼び込んだ。
2回まで両者無得点で試合が進み、迎えた3回。ここまで好投の岩井が近大打線に捕まる。安打と四球で満塁のピンチを招くと、相手4番に対して押し出しの四球。均衡を破られてしまう。しかし、後続を併殺打で切り抜けなんとか最小失点で踏みとどまった。
なんとか意地を見せたい野手陣。好機を作ったのは6回だ。2死一塁で打席に立ったのは3番・下井田悠人(経3)。今季けがに苦しみもがいた苦労人は2球目を中前に運ぶ。一塁走者・佐藤慶志朗(経4)は一気に三塁を陥れ、同点の絶好機を作る。だが続く4番・富山雄正(情4)は低めの球にバットは空を切り、二者残塁。この日もホームが遠い。
6回の裏からは2番手・中原海晴(商2)がマウンドへ。流れをつかみたいところだったが、先頭に安打を浴びると、続く打者にも四球を許し、ピンチを招く。犠打で走者を進められると、ここで米沢友翔(人2)へスイッチ。踏み止まりたいところだったが、適時打、犠飛を浴びスコアボードに2が刻まれる。重たい追加点となった。
3点を追いかける苦しい展開となった関大。8回にはリーグ戦初スタメンとなった8番・菊川泰暢(社3)の四球を皮切りに、佐藤の安打などで好機を拡大する。3度目の得点圏の場面、つながりを見せたいところだったがまたしてもあと一本が出ず。9回も三者凡退で攻撃を終え、0ー3で今季3度目の完封負けを喫した。
0、1、1、3、0、6、2、0、3、0。ここまで10試合を戦い抜いた関大の試合ごとの得点数だ。平均得点1.6点と打線の奮起が課題なことは誰の目にも明白となった。今季も残り多くてあと2試合。勝ち点奪取で締めくくり、秋季リーグへ弾みをつけるために、あすの2回戦で意地を見せる。【文:稲垣寛太/写真:櫻田真宙】
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