◇第47回総合関関戦前哨戦◇5月25日◇対関学大◇於・たかつきアイスアリーナ
[第1P]関大0ー0関学大
[第2P]関大1ー1関学大
[第3P]関大3ー3関学大
[延長P]関大1-0関学大
[試合終了]〇関大5ー4関学大
伝統の一戦、総合関関戦で新生アイスホッケー部が始動した。第1ピリオド(P)は両者ともに点数が入らず。第2Pで関大が先制するも、第3Pには相手にリードされる展開に。第3P終盤で、FW山根早加主将(社4)、DF久田晴貴(社3)のゴールで同点に追いついた。最終決着は、3対3のサドンデスで決定する。ここをFW山根主将が決め、関大が勝利した。
第1P最初は、プレーヤー全員が4年生でスタート。安定的なパス回しで攻撃を試みた。しかし、相手がパックを保持する時間が長く、しばらくはディフェンスゾーンでのプレーが続く。中盤には、FW神山太一(人4)のフェースオフから勢いのある攻撃を展開するも、パックを奪われチャンスを逃した。残り10分を切ったころでキルプレー(数的不利な状況)に。この間にもFW山根主将や、FW髙秀稜(社4)がシュートを放つも、相手の守備を抜くことができなかった。第1P残り3分。ここでパワープレー(数的有利な状況)になり、クロスなどを用いて攻めるが、相手に止められてしまう。得点0で第2Pに進んだ。
第2Pは関大がパックを保持する時間が続いた。開始5分が経過しないうちに、FW黒須誠眞(情4)、DF小嶌翔大(情4)のアシストでFW神山がパックを押し込み得点。先制点を手にした。応援に駆け付けたOBにポーズし、喜びを共有。関大に勢いが付くと、再びパワープレーを獲得し、DF久田がシュートする。しかし、これはわずかに右にずれてしまった。ここでキルプレーになり、失点してしまう。追加点を挙げたい関大。FW神山、DF小嶌、FW山根主将を中心に攻撃を展開する。だが、ネットを揺らすことはできなかった。第2P残り5分で、GK常川渉稀(しょうま=人3)が1対1を止め相手に得点を許さない。ここで、再びパワープレーになるも、チャンスを生かせなかった。終了間際にFW高橋柊伍(人2)がパスを受け、一人で駆け上がりシュートを放つも相手GKの正面に。同点で終える。
負けられない関大は点を決めたいところ。FW山根主将のパスに反応したDF熊谷天智(情4)がシュートを放ったが、惜しくも入らず。しかし、直後にFW高橋柊が後ろにいたFW髙橋寛騎(法3)にパスを出し、シュート。これが勝ち越し点になった。だが、ここでキルプレーに。ゴール前での攻防戦が続き、GK常川はスティックを落としてしまう。この間に何度もシュートを打たれるが、関大の守護神が全身を使いゴールを死守した。ここで、ファイティングによって、関大から2人の退場者が。3対5と不利な状態でのプレーとなった。すぐに相手に1点を追加され、同点に。相手が試合の流れを手にした。DF久保埜凱晴(情1)、GK常川がゴールを守るも連続で失点。第3P残り10分を切ったところで関大が2点を追う展開になる。
関大のピンチを救ったのはFW山根主将だった。FW神山のパスからFW山根主将がゴールを決め、1点差に。流れが関大に傾いた。続いて、FW山根主将のパスから、DF久田が同点弾。相手に追いついた。FW髙橋寛やDF久田もシュートを放つも決まらずにこのP終了の合図が。決着はサドンデスで決まることになった。サドンデスでは、終始関大がペースを手にする。FW高橋柊が駆け上がり、パスを受けたDF久保埜がシュートを放つスピード感のある攻撃をするも、ここは惜しくも決まらず。サドンデス残り1分が近くなった頃、FW山根主将がパックをふわりと上げたシュートで勝負を決めた。
関関戦を白星で終え、関大を通算20勝目へ1歩近づけたアイスホッケー部。しかし、終始厳しい試合展開となった。関西王者の座を奪われぬよう、関カレまでに攻撃の波をなくし、今年も関西王者へ。そして、昨年を超えるために。山根アイホの挑戦が幕を開けた。【文:村中望乃/写真:島田采奈】
▼山根主将
「(チームの強みは)結構メリハリがある部分ですかね。攻撃に波があるので、そこを改善して行きたいです。今日はずっと攻められている展開が続いていて、例年とは違いました。実力を出せていないということなので、その部分の波を、無くして行きたいです。(良かった点や改善点は)最後2点差を付けられていたんですけど、勝ち切れたところは大きかったと思います。改善点は、3Pは攻めれて、点も取れたので最初から同じようなプレーをできていたら、もっと楽だったと思うので、そこが改善点だと思います。(1年生について)今日の試合だと、久保埜が1番体を張って頑張ってくれました。そのおかげで、チームが勢い付いた部分があるので、今後、期待しています。(関カレへの意気込み)連覇し続けているんですけど、今日これだけ接戦したので関学大も勝とうとしにくると思います。しっかりと、圧勝したいです」
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