強敵相手に屈し、4回戦進出ならず
◇令和6年度 関西学生選手権大会3日目◇男子シングルスB◇5月19日◇於・ビックホエール
【1回戦】
●中西0(22-24, 11-21)2庄田(大谷大)
●岡本0(17-21, 8-21)2竹村(阪大)
○太田2(21-4, 21-4)0田中(大谷大)
●中井0(19-21, 15-21)2菅野(阪大)
【2回戦】
●太田0(15-21, 8-21)2田村(羽衣大)
○中村亮2(21-7, 21-7)0梅本(京大)
○中村英2(21-13, 21-7)0菊場(京外大)
【3回戦】
●中村亮1(19-21, 21-19, 13-21)2加藤(京府大)
●中村英1(21-19, 13-21, 17-21)2丸山(甲南大)
関大からは6名の選手が挑んだ男子シングルスB。ファイナルセットまでもつれ込む熱い試合も。しかし第4回戦進出する選手はいなかった。
関大勢最初に登場したのは中西凛太郎(経2)。相手の攻撃をさばき、相手のミスを誘うショットで点を稼いだ。リードでインターバルを迎えたが、後半はサイドに振られたショットに対応できず。デュースになるほど競ったが、第1セットを落とした。第2セットも流れを変えられない。リードを 一度も奪えず敗北した。
続いて現れたのは岡本昴也(情4)。序盤から果敢に相手のショットに食らいついた。また、大きな声で自身を鼓舞し、気持ちを高める。コーチに拍手されるほどの攻めの姿勢を見せ、序盤はリードした。しかし後半からは足に疲れが見え、コーナーに飛ばされたショットに対応できない。第1セットを落とすと、第2セットも終始相手に主導権が。ふらつきながら球を追いかけるも手が届かず。相手がマッチポイントの時、スマッシュで2連続得点する意地を見せたが、最後は前に落とされた球を拾えなかった。
岡本の隣で行われた太田知希(環都2)の試合はあっという間に終わった。終始太田が主導権を握り、甘い球をプッシュするなどして得点。余裕のあるフットワークで、2セット合わせて相手に与えた得点は8点のみ。実力差を見せつけた。
太田の試合が終わる頃、中井涼真(シス理1)の試合が開始した。軽いフットワークから放たれる強いスマッシュで相手を翻弄(ほんろう)。得点するも、自身のミスなどで失点し、第1セットを落とした。第2セットでは疲れが見え始め、足の動きが悪くなる。相手のショットに追いつかず甘い球を上げてしまい、打たれてしまった。ドロップやヘアピンで得点をするも、点を離され敗れる。
長い休憩を挟んだあと、太田の2回戦が行われた。開始早々スマッシュで先制点を獲得すると、順調に点を重ね7点差まで広げる。しかしインターバル後は流れが一変。前に落とされたショットへの反応がワンテンポ遅く、間に合わない。また、点を決めに走る場面も見られ、コーチにも注意される。広げた点差を埋められ逆転を許し、セットを落とした。第2セットも流れを変えられず。点差をつけられ敗北した。
シードで2回戦から出場した中村亮太(人2)。ゆったりとした動きで終始相手にリードを許さない。また1回戦に出ていなかったため、ショットの調整をする余裕そうな様子も見せる。後ろに飛ばされたショットを上で取るために足を動かすようにコーチにアドバイスを受け、実践するところも見られた。しっかり調整を終え、試合にも勝利する。
中村英祐(シス理3)も2回戦からの登場だ。相手に前後左右に動かされ失点。だがスマッシュなどで得点して相手にリードを許さない。点差をあまり広げられずインターバルに突入。黄色のハチマキを頭に巻き、気持ちを切り替える。セット後半からは長い足を活かした素早い移動で相手に点を与えない。勢いそのままに第1セット、第2セットを獲得した。
強敵揃いの3回戦に突入した。まず試合が行われた中村亮は拮抗(きっこう)した戦いになった。前の試合に比べ、ショットのスピードが格段に上がる。スマッシュを打っては打たれ、点の奪い合いとなった。相手のリードでインターバルを迎えると、レシーブが甘くなり相手に打たれるなど相手の猛攻を食らう。相手のショットを必死に追いかけるも敵わずセットを落とした。第2セットでは相手のミスを見逃さない冷静さを見せる。また、バックラインを攻めたショットで点数を稼ぎリードに成功。緩急自在なショットで相手のミスを誘い、リードを守り切った。迎えたファイナルセットでは、相手に先制点を献上すると、そのまま相手の雰囲気に。得意のスマッシュで得点をするも、相手の勢いを止めることはできなかった。点差をつけられて敗れ、3回戦敗退となる。
最後に現れたのは中村英。相手のスマッシュも冷静に対応し、相手のいないスペースに返す。プッシュがネットインする運の良さも見せ、セットを先取した。第2セットではネットなどのミスを連発。焦りが表情から読み取れた。サーブレシーブ前に時間を使って落ち着かせるも、相手の急かすように打つサーブにミスを誘われる。また、疲れから相手のいるところに返すようになってしまい、押されるようになった。反撃することができず、試合はファイナルセットに持ち越される。長いラリーになることが多く、体力が削られた。疲れから動きが鈍くなり、相手のショットに反応するも返せない。終盤まで熱い攻防を見せたが、徐々に広げられた点差を埋められず。中村英も3回戦敗退に終わった。
強敵を前に屈してしまった関大勢。本日の試合で見えた課題点を、次回の試合で活かし勝利につなげる。【文:西村果凜/写真:藤原美鈴】
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