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◇第55回春季関西学生リーグ戦◇対太成学院大・園女大◇4月14日◇園田学園女子大学グラウンド

[第1試合]
関   大 003 200 0=5
太成学院大 000 000 0=0

1(中)清水
2(遊)勝目
3(右)大塚
4(投)東本
5(DP)新屋
6(三)荒木
7(左)玉岡
8(一)早坂
9(二)上田
FP(捕)藤森

春季リーグ2戦目は昨秋リーグ3位の太成学院大と対戦した。関大先攻で始まった1回表は勝目結月(人3)と大塚弥香(文3)の安打で1死一、二塁のチャンスを作る。しかし好機を生かせず無得点。裏では投手・東本結月(人4)が初回を三者凡退で抑え、上々の立ち上がりを見せる。2回は両者得点が入らない。

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△マウンド上で手を掲げる
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△大塚

試合が動いたのは3回だ。この回先頭の上田陽花莉(文2)が相手の失策で出塁する。続いて清水美苑主将(人4)は犠打を成功させるが相手の悪送球により、無死二、三塁の好機に。次の打席には勝目が入る。相手投手が2球目を暴投し、三塁走者が生還した。関大が先制点を奪う。勝目は四球、新屋ひなた(人3)は死球でそれぞれ出塁。無死満塁の場面で先発投手で4番の東本に打順がまわる。フルカウントと追い込まれた6球目を振り抜き、適時打を放った。「周りが盛り上げてくれていたので、絶対1点取りたいという気持ちで食らいついた」と振り返る。東本は自らを援護する追加点を獲得。関大のチャンスはまだ続いた。新屋はゴロで後退するが、2死満塁で荒木咲音(人1)が遊安打を放ち、この回3得点。裏の守備は2死三塁とピンチを迎えるが、続く打者を空振り三振に仕留める。

4回表は早坂千尋(法4)が左前安打で出塁。相手の失策と清水主将の盗塁などで2死一、三塁とする。次の打者の大塚は2ボールで迎えた3球目を捉え、三塁手の頭を越える適時打を放った。二人の走者が返り、点差を5に広げる。裏は長打を打たれる場面もあったが、相手に得点を与えない。

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△ハイタッチをする勝目(右)と清水主将

5回表は三者凡退となる。裏からは投手を東本から新屋に交代。新屋もリズム良く投げ、相手に得点を与えない。6回裏は四球で走者をためる場面があったが、ゴロでピンチを逃げ切った。7回表は新屋が左前安打で出塁するも得点とはならず。裏は三者凡退で締めた。東本と新屋の完封リレー、東本や大塚の適時打などで見事勝利をつかんだ。

[第2試合]
関 大 000 000 0=0
園女大 001 000 X=1

1(中)清水
2(遊)勝目
3(右)大塚
4(投)東本
5(三)荒木
6(DP)新屋
7(左)玉岡
8(一)早坂
9(二)上田
FP(捕)藤森

第1試合から約4時間。同じ会場でこの日2試合目となるゲームを迎える。相手は昨秋王者の園女大。ホームグラウンドということもあり、園女大への声援が大きく響く中、試合が始まった。初回は勝目が二遊間を破る中安打で出塁する。しかし、後続が倒れ惜しくも先制点獲得とはならず。その裏、マウンドに上がったのは東本。連投で疲労がたまっている中だったが、相手打線を三者凡退に封じた。

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△新屋

スコアが動いたのは3回裏。先頭打者に右安打を浴び、盗塁を決められ無死二塁のピンチに。しかし、続く打者を三振、一直に抑え、2死までたどり着く。無失点で抑え切れるかと思われたが、相手の2番打者の当たりはライトへ。適時三塁打を許し、先制点を奪われてしまった。

同点に追いつきたい関大は4回表、先頭打者の勝目がボールを見極め四球で出塁。続く大塚は犠打の構えを見せる。2球目を転がすと、相手捕手は打球を二塁へ送球。ここで二塁はセーフとなり、無死一、二塁とチャンスを拡大する。何としてでも同点に追いつきたいところだったが、その後の打者は3人で抑えられてしまった。4回裏以降も東本は好投を続けるが、打線が好機を作ることができず。最終回も三者凡退に倒れ、惜しくも敗北を喫した。

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△東本

昨秋リーグ上位校を相手に2試合を戦い抜いた関大。1勝1敗と少し悔しい結果になったが、得たものも多くある。まだまだ始まったばかりのリーグ戦。今回の試合を糧に、上位を目指して戦い続ける。【文/写真:井藤佳奈、中吉由奈】

▼清水主将
「(太成学院大戦を振り返って)太成戦は結構自分たちの勢いで流れを持ってくることができて、ピッチャーが守り切ったおかげなんですけど、バッター陣もつないでこられたことが良かったと思っています。(園女大戦が始まる前の声かけは)1試合目の勝ちというものを切り替えて、この2試合目の園女大戦に集中して、結構レベルの高いチームになるんですけど、自分たちは常に挑戦者として向かっていく気持ちでこの2試合目に集中して挑もうという話をしていました。(園女大戦へはどんな気持ちで挑んだか)園女大という相手は強くて毎年構えてしまうことがあるんですけど、絶対園女大を倒しにいくんだという強い気持ちで入りました。(園女大戦での攻撃は)やっぱりピッチャーが園女大相手にずっと0で切ってくれていて、最少失点で抑えてくれているんですけど、園女大の左ピッチャーの対策をずっとしてきたんですけど、やっぱり三振が多かったり、相手ピッチャーに対する対応というのが全然できていなかったです。もう少し良い攻撃ができたら良かったんじゃないのかなとは思います。(来週以降も続くリーグに向けての意気込み)3試合中2敗してしまっているので、これから負けられない戦いになるのかなとは思うので、でも一番苦しい試合を乗り越えてきたとは思うので残りの試合は全部連勝するという強い気持ちで向かっていきたいと思っています」

▼東本
「(1試合目の投球を振り返って)1試合目は、昨日初戦を落としてしまったのでこの1戦目は絶対に落とせないという気持ちで挑みました。(1試合目の3回に無死満塁のチャンスで打席に立った時の心境は)昨日は全然打てていなくて、でもやっぱり4番を任せてもらえているっていうのもあってみんながめっちゃ盛り上げてくれている中だったので絶対1点取りたいという気持ちで食らいつきました。(昨日も投げたが、疲れは)結構疲労がたまっているんですけど、今日も2試合気持ちでいきました。逆に最後のほうは疲れを超えて、ギアが上がってきました。(2試合目の投球を振り返って)やっぱり1点取られたのが本当に悔しいです。(園女大戦への対策は)結構分析とか事前にして、園女大とかは強くて全然今まで勝てたことがないので、でも絶対勝ちたいと思ってめっちゃ分析して臨みました。(来週以降も続くリーグ戦に向けての意気込みは)今1勝2敗でちょっと負けが続いてしまっているんですけど、これから先、全部勝ってリーグ上位行けるように、あとインカレ行けるように頑張ります」

▼大塚
「(2試合を振り返って)昨日の初戦で負けてしまって、今日の2戦は勝ちにいこう、入りを良くしようという話だったんですけど、1試合目は自分たちの持ち味であるチーム力だったり打線もつながったのが一番良かった点かなと思います。2試合目はピッチャーが頑張ってくれてる中で、あと1本出せなかったというのがこれからの課題になってくるかなと思うので、来週の試合に向けて攻撃力を磨いていきたいなと思います。(第1試合ではチャンスの場面で打席に、心境は)もう自分が絶対に返してやるという気持ちで入りました。(2試合とも東本が好投、どのように見ていたか)もう本当にここいうときに全部抑えてくれるので、ピッチャー任せになって申し訳ないんですけど、安心して後ろから見ていました。本当に頼りになるエースです。(来週への意気込み)もう負けられないと思うので、一戦必勝でチーム力を生かして頑張っていきます」

▼新屋
「(2試合を振り返って)ピッチャーの東本さんがとても頑張ってくれて最少失点で抑えてくれたと思うんですけど、1試合目は打線がつながっていつもの攻撃ができて、雰囲気もとても良かったので、関大らしい試合ができたと思います。2試合目もピッチャーが頑張ってくれて最少失点で抑えてくれたんですけど、1回自分のところにチャンスが回ってきたんですけど、そこでチャンスをつかみ取れなくて、それで敗戦してしまったと思います。(1試合目で登板を告げられた心境)前のピッチャーが頑張って0で抑えてくれていたので、私も絶対0で抑えてやろうという気持ちでマウンドに立ちました。(完封リレーの意識は強かったか)ピッチャーの継投の部分もつなぎというのをとても意識していて、前のピッチャーが頑張ってるから自分も頑張ろうという気持ちが強いです。(走者が出た時の心境)ランナーが出た時は相手の声とかも結構あって緊張していたんですけど、逆にこちらのベンチの子もどんどん大きい声出してくれたり、後ろを振り返ったら、みんなが声をかけてくれたので、絶対大丈夫だという強い気持ちがありました。(来週への意気込み)来週からも関大らしく、元気で明るく楽しんで試合に勝てるように頑張っていきます」

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