◇令和5年度関西学生新進トーナメント◇3月9日◇於・万博テニスガーデン
【女子ダブルス決勝】
● 中西・中川組0(4-6,1-6)2西本・末廣組(関学大)
女子ダブルス決勝戦に出場した中西夢乃(経3)・中川桃(商3)組。なんとか食らいつくも悔しいストレート負けを喫し、優勝とはならなかった。
真冬のような寒さの風が吹き付ける中、運命の決勝戦が幕を開けた。中西のサーブ権から始まった試合は、ダブルスラインに乗る際どいボレーを決められ、先制される。直後に1本返すも、その後は点の取り合いに。デュースになるが取りきることができず、相手のブレイクから始まる厳しい展開からスタートとなった。続く第2ゲームでもポイントの奪い合いに。前に出た相手の動きを読み、中西が大きくロブを上げるが惜しくもアウト。このゲームを落とすと次もブレイクを許し、一気にゲームカウント0-3と差を開かれてしまった。なんとか1ゲーム返したい中西・中川組は、第4ゲーム、積極的なプレーで得点を重ねる。中川のリターンが相手のネットミスを誘発し、ブレイクに成功した。続く第5ゲームもしっかりキープし、ゲームカウントは2-3。勢いづいてきた中西・中川組だったが、そう簡単に差を詰めさせてくれなかった。相手の力強いサーブに苦戦を強いられ、一気に2ゲームを献上。ゲームカウント2-5とされ、窮地に追い込まれてしまった。だが、中西・中川組がここで本領発揮。中川が連続でスマッシュを決め、ブレイクに成功。続く中西がサーブ権の第9ゲームは相手に1ポイントも与えずキープし、ゲームカウントは4-5。このまま巻き返すかと思われたが、追い上げはここまで。第10ゲームを献上し、第1セットを落とした。準決勝では、ゲームカウント2-5から巻き返し第1セットを奪取したが、惜しくもその再現とはならなかった。
相手の流れを断ち切りたい第2セット。中西がサーブ権の第1ゲームをきっちりキープし、幸先の良いスタートを切る。第2ゲームをブレイクすることはできず、ゲームカウントは1-1となった。試合が動いたのは第3ゲーム。リターンエースを決められるなど連続失点でブレイクされると、そこから一気に3ゲームを奪われる。ゲームカウントは1-5となり、追い詰められてしまった。大粒の雪が降り始めた第7ゲーム。中川のサーブがさく裂し、2連続得点。このままキープするかと思われたが、相手の勢いは止まらない。最後は相手の力強いリターンにネットミスを誘われ、ブレイクを許した。第2セットをゲームカウント1-6で落とし、悔しい黒星。初舞台の決勝戦は、準優勝という結果に終わった。
全8日間という長期間を懸命に戦い抜いた選手たち。たくさんの収穫があったに違いない。これから幾つのタイトルを獲得するのか、今シーズンは、まだまだ始まったばかりだ。【文:合田七虹/写真:藤井海】
▼中西
「(試合を振り返って)優勝したかったんですけどやっぱり一番自分たちが駄目なところが出てしまったかなと思うので、もう春関ではこういうことがないようにしっかり練習していきたいと思います。(見つかった課題と収穫)みんながすごく応援してくれたので、その応援と一緒に自分の調子も上がっていけて、そこはすごく良かったかな思います。やっぱり駄目になったときに落ちてしまうのが課題なので、そこをしっかり、応援がいてもいなくても自分たちでしっかり上げていけるようにしていきたいと思います。(春関への意気込み)自分たち2人のダブルスだったり、しっかりプレーして、今度こそはタイトルを取れるように頑張ります」
▼中川
「(試合を振り返って)強い気持ちを持ってプレーすべきだったところで、少し自分たちの弱いところが出てしまってうまくいかなかったんですけど、でも本番は春関だと思うので、春関でもう1回タイトルを狙いに行って、優勝してインカレに出場できるように、インカレでも上に行けるように頑張ります。(見つかった課題と収穫)大きな課題としては、やっぱりファイナルにもつれ込むことがすごく多かったので、そこをストレートで抑えれるようにしていきたいです。最後まで全試合、結構接戦も多かったんですけど、諦めずに絶対に行けるよって声かけあって、勝ちにこだわって取りに行けたところは良かったかなと思います。(春関への意気込み)課題の改善とか、自分たちを見つめ直してもう一度優勝を狙いに行きたいと思います」
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