◇第49回西日本フィギュアスケート選手権大会◇10月27日◇ひろしんビッグウェーブ
[男子SP結果]
6位 木科 67.10
[女子SP結果]
4位 鈴木な 56.25
6位 白岩 50.25
12月に行われる全日本への出場を目指し、西日本選手権大会(西日本)に関大から3名の選手が挑んだ。男子ショートプログラム(SP)では昨年の西日本で準優勝した木科雄登(安全4)が6位につける。女子SPでも鈴木なつ(人2)がノーミスの演技を見せ4位に。白岩優奈(文3)も6位となり、SPを終えた時点で全員が全日本出場に王手をかけた。
午前は男子SPからスタート。関大勢のトップバッターは木科だ。演技直前の練習ではジャンプを次々と決め、状態の良さをうかがわせた。冒頭のダブルアクセルをきれいに着氷させ、3回転+3回転のコンビネーションジャンプも決め切る。ステップシークエンスでは、アップテンポな曲のリズムに合わせてスピード感のある滑りを披露。観客から手拍子も起こり、木科を後押しする。1つのジャンプで回転不足となってしまったものの、まとまった演技を見せ6位につけた。
女子SP、白岩は緊張した表情で登場する。曲が始まるとゆっくりと滑り出し、1本目のダブルアクセルは着氷させた。続く3回転ルッツで転倒してしまったが、その後のジャンプをコンビネーションに変更しリカバリー。また、回転が速く美しいスピンと表現力のあるしなやかなスケーティングで観客を魅了した。
鈴木なは、SPの振り付けを担当する安藤美姫が見守る中での演技。3回転ループや3回転サルコー+2回転トーループも全てきれいに着氷させる。中盤のスピン2つでは、レベル4を獲得した。音に合わせ、繊細で丁寧なスケーティングで曲の世界観を表現。演技後にはガッツポーズを見せる出来で、昨年のSP20位から大きく順位を上げた。
明日のフリースケーティング(FS)は14時5分開始。最高の演技を披露し、トップレベルの選手たちが集う全国の舞台へたどり着く。【文:中吉由奈/写真:松尾有咲】
▼鈴木な
「(演技を振り返って)今日は自分のできること全部出し切れたと思うので満足しています。(西日本への準備について)近畿選手権はジャンプがはまらなかったところが多かったので、ジャンプの練習をたくさんしてきました。あとは気持ちの面でしっかり自信を持てるようにということを意識して練習してきました。(FSへの意気込み)今日のことを引きずらないで、明日は明日で、できるジャンプをしっかり降りたいなと思います」
▼白岩
「(演技を振り返って)今日は緊張もありなかなか練習通りには体が動かなくて、練習でできていたことが本番できれいに演技することができなくて、悔しいというか、悲しいという気持ちです。(この試合に臨む心境は)復帰してから練習をしていくうちに3回転+3回転が跳べるようになってきて、残り少ない競技人生をどうやって終えようかと考えた時に、やっぱりできていたことを戻してから選手生活を終えたいなというのと、3回転ルッツ+3回転トーループを試合でしっかりきれいに決めて、自分が戻してこれたという自信を持ちたくて。この西日本選手権では3回転ルッツ+3回転トーループを決めたいなという気持ちで練習してきました。(FSでは3回転ルッツ+3回転トーループに挑戦するのか)関大での練習ではきちんと3回転+3回転も跳んでまとめることができているので、明日ももちろん挑戦はしようと思っていますが、どんな状態になるか予想がつかないです。一応チャレンジしようという気持ちはあります。(今シーズンのここまでの歩みについて)自分が思ったよりも戻ってきているなというのは自分で感じています。この間トリプルアクセルをやってみた時に休養前より良かったというのもあったので、予想以上に練習では戻してこれているなというのはあります。あとは試合に向けての練習ができていないと感じています。試合のピークを合わせていく方法がなかなか思い出せなかったり、あとは追い込みの練習の仕方も忘れています。(その理由は)どのように曲をかけるだけじゃなくて、試合に向けての練習みたいなのや、試合の時の緊張感だったりを完全に忘れてしまったので、そのせいかなとは思います。(リンクに戻ってきた意味は)小さい時から続けてきたフィギュアスケートという競技を、仕方ないけがもあったんですけど、一度休養した時がすごく中途半端なタイミングでした。全日本でなかなか思うような演技ができないまま休養に入ってしまったので、(ここで辞めるのは)今まで続けてきたフィギュアスケートに対して失礼というか、申し訳ないというような気持ちがありました。応援してくださっているファンの方や両親、先生方に対しても中途半端な結果で、自分が満足していないのに引退するのは失礼だと思ったので、もう1回リンクに戻ってきて満足して終えて、しっかりと皆さんに感謝を伝えたいなと思って戻ってきました。(FSの演技は感謝を伝えるものか)そうですね、感謝を伝えられればなと思います。(現在大学3年生だが、来シーズンも続けることを踏まえた復帰なのか)一応在学期間中はフィギュアスケーターとしての活動をしていく予定です。(今シーズンの目標は)今シーズンは3回転+3回転のコンビネーションを決めたいです。自分が満足する演技ができたらきっと結果もちゃんとついてくると思うので、目標に掲げている3回転+3回転のコンビネーションをしっかりプログラムで決めて、今シーズンは満足して終えたいと思っています」
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