◇2023年度関西学生バスケットボールリーグ戦◇10月21日◇対大商大◇於・大阪商業大学
[第1Q]関大16―11大商大
[第2Q」関大21―17大商大
[第3Q」関大12―16大商大
[第4Q」関大27―6大商大
[試合終了] 関大76—50大商大
10勝1敗で迎えた1次リーグの最終戦は大商大と相まみえた。第3クオーター(Q)まで激しい攻防を繰り広げるも、関大のリードで試合が進む。第4Qの失点を6点に抑える堅いディフェンスを見せ、見事勝利を収めた。
ジャンプボールを制したのは関大。最初の攻めを得点につなげることはできなかった。第1Q開始2分間は両チームの点が動かず、時間が過ぎる。最初にネットを揺らしたのは相手チームだ。0度からのミドルシュートを決められるも、佐藤涼真(人3)がすぐにスリーポイントシュートを沈める。両チームともに、オールコートのマンツーマンディフェンスでプレッシャーをかけた。ベンチからは「展開早く」との声が。自陣のエンドラインのセットオフェンスで、佐藤がミドルシュートを沈めると、続けて岩本悠太(経2)がフリースローラインからジャンプシュートを決める。しかし、相手にも連続得点を許し、リードが広がらない。開始5分からコートに立った倉ノ下大吉(人2)がセンターポジションながらにスリーポイントシュートを沈めた。そして、讃井泰地(政策4)のアシストパスから井ノ元孝多朗(人4)が2点を沈めると、ディフェンスにも熱が入り、相手がミスを連発する。最初の10分を関大のリードで終えた。
相手ボールで始まった第2Qは、スリーポイントシュートで先制される。さらに、相手が裏パスからのシュートを沈め、苦しまぎれに放ったボールがリングに吸い込まれた。第2Q開始早々逆転を許してしまう。しかし、西田倫太郎(シス理4)が8秒ターンオーバーを誘うディフェンスでチームに勢いを与えた。林龍之介(人4)のオフェンスリバウンドから西田がミドルシュートを沈める。さらに、西村宗大(経1)がファールを受けながらレイアップシュートを決め、バスケットカウントをもらった。西村がフリースローも沈めると、この勢いのまま、西田がチャージングを受けるナイスディフェンスを見せる。相手のチームファールが5個たまったところで、相手はたまらずタイムアウトを要求した。その後も、西村がスリーポイントシュート、佐藤のフリースローやジャンプシュートで確実に点を重ねていく。玉造大誠(人3)がアンスポーツマンライクファールを取られ、フリースローを2本とも決められたが、相手に試合の流れは譲らない。第2Qの最後は、讃井がシュートフェイクでディフェンスを避け2点を沈める。37-28、関大リードで前半を折り返した。
第3Q、先にスコアを動かしたのは相手だ。いきなり9得点を許し、開いていた点差が一気に縮められた。しかし、倉ノ下がフリースローを2本とも確実に決め、チームの落ち着きを取り戻す。関大の持ち味である速攻がさく裂した。西村がディフェンスリバウンドを取り、玉造がサイドを走り、レイアップシュートを決める。続けて西田が、ディフェンスがブロックに飛びながらもレイアップシュートを沈めた。この連続得点後に相手はタイムアウトを要求。両チームメンバーチェンジを駆使しながら、試合を進めていく。タイムアウト明け、関大の攻撃は止められ、相手が続けて点を決めた。第3Q残り4分で3点差に迫られる。しかし、大内一慶(社4)が0度からのミドルシュートを沈め、チームに活気が戻った。西田がディフェンスリバウンドの際にファールをもらい、岡龍之介主将(人4)も飛び込みリバウンドで相手にボールを渡さない。林がボックスアウトでファールを取られる場面もあったが、5点リードで最終Qにつないだ。
そして迎えた第4Q。関大ボールから始まる。井ノ元がオフェンスリバウンドに絡み、バスケットカウントを受けるが、惜しくもフリースローは外れた。佐藤の浮かしたパスで西村がタップシュートを沈める。さらに、佐藤、井ノ元、西田が得点を重ね、開始3分半で一気に点差が開いた。その後も、倉ノ下スリーポイント、ターンシュートを連続で決め、西田もスリーポイントシュートを沈める。相手に1度も得点することを許さず、残り時間4分でスコアは67-44になった。讃井や岡主将のファールで相手にフリースローを与えてしまう場面もあったが、落ちたボールは関大が必ずリバウンドを取る。森脇新大(安全4)がスリーポイントシュートを沈め、ベンチが盛り上がった。再び森脇が放ったスリーポイントは、審判の笛がなり、スリーポイントシュートインのジェスチャーが。バスケットカウントをもらいながらの4点プレーで会場を沸かせた。残り5秒で讃井がファールをもらい、フリースローをしっかりと沈める。最終スコアは76-50。大商大を相手に勝利をつかんだ。
1次リーグの上位4チームが出そろった。1位通過に名を連ねたのは関大。明日の対戦相手は、1次リーグで関大が唯一敗北した流科大である。今試合の勢いそのままに、2次リーグでは全勝をして、必ず入れ替え戦への切符をつかみ取る。【文/写真:藤井海】
▼讃井
「(今日の試合を振り返って)結果的にはディフェンスで、相手の得点を50点以内に抑えて、オフェンスでも76点ぐらい取れたので、そこに関しては良かったかなと思います。ディフェンスが50点って結構抑えられている感じなので。でもやっぱり3Qの出だしでいきなり9点やられた部分とか、やっぱり途中でベンチでも言ったんですけど、集中力が欠けている部分があるかなと思いました。なので、集中力が欠けている部分も、やっぱり修正しないと、明日の流科も乗ってしまったら入るチームなんでそこは修正して、やられるところというのをやっぱりもうちょっと考えないとなというところはまだ伸び代かな、明日変えられるかなと思っています。(10勝1敗という結果をふまえ、1次リーグを総合的に見てどうだったか)まだあるんでなんともいえないですけど、率直に自分的には悔しいかなというのがひと言目というか1番目の感情ですね。やっぱり全勝でとりあえず終えたかったんですけど、流科大に負けてしまったので。そこは率直に悔しいかなという気持ちです。でも切り替えて、まだ順位決定もあるし、上位に入れば入れ替え戦もあるわけで、まだまだ試合残ってるんで、そこはまだ試合あることをポジティブに捉えて、前を向いてやるしかないなと思っています。(次の試合から始まる順位決定戦に向けての意気込み)ずっとなんですけど明日からもやっぱり特に負けれない試合が続くと思うので、全員で声かけあってチーム力で勝ちたいと思います。頑張ります」
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