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◇全日本学生大会2020(第63回全日本学生賞典総合大会)◇11月2・3日◇山梨県馬術競技場◇

[馬場競技]
荒川将暉(文2)・千功組 減点35.4
江藤駿(情4)・千優組 減点39.8
福島秀太(人3)・千翔組 減点39.1

[クロスカントリー競技]
荒川将・千功組 失権
江藤・千優組 減点4.4
福島・千翔組 減点0

[障害競技]
江藤・千優組 減点0
福島・千翔組 減点0

[個人総合成績]
8位 福島・千翔組 減点39.1
13位 江藤・千優組 減点44.2
失権 荒川将・千功組

[団体成績]
9位 関大 総減点1083.3

全日本学生賞典障害競技大会(全学障害)から一夜明け、全学総合が2日間に分けて行われた。関大からは、全学障害にも出場した福島、荒川将と、今大会が大学最後の試合である江藤が出場した。

3番目に登場した荒川将・千功組。しっかりとした足取りで常歩(なみあし)、速歩(はやあし)、駈足(かけあし)といった決められた動きをこなしていく。関大の選手の内、最も少ない減点で終え、荒川将も納得のいく演技を披露。

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△荒川将・千功組

江藤・千優組は、後半馬場の途中で脚が枠に当たる場面が見られる。しかし、最後までしっかりと演技を行い、目標の得点率60%を達成した。

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△江藤・千優組

関大3番目の福島・千翔組は雨が降る中の演技となった。しかし、人馬共に落ち着いた様子で、大きなミスなくまとめた。

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△福島・千翔組

競技最終日。朝日が会場を照らす中、クロスカントリー競技から開始された。

荒川将・千功は、勢いよくスタートを切り完走目指してコースを駆け抜ける。しかし、6番障害の着地に失敗し落馬。「その障害まではいいペースできていたので、人間のミスで馬にも申し訳ないことをした」と悔しさをにじませた。

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△荒川将・千功組

3組の合計得点で団体成績が決まる全学総合。3組しか出場していない関大には失権した荒川将・千功組の減点1000が加算され、団体で上位を争うことはできなくなった。それでも、続く江藤・千優組は全ての障害で飛び越しに成功。タイム減点はあったものの、完走した江藤は笑顔を浮かべ、馬をねぎらった。

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△江藤・千優組

福島・千翔組は、安定した走りを見せる。 危なげなく障害を跳び、軽快な走行で完走。規定タイムもクリアし、タイム減点、障害減点ともに0点で最終種目を迎える。

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△福島・千翔組

3種目目の障害では、クロスカントリー競技で完走した人馬が出場。 江藤・千優組は「今シーズン初めて減点0で、ちゃんと調整してこれた」と、全国の舞台、そして引退試合を本人も満足できる形で終えた。

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△江藤・千優組

福島も、2日前に行われた全学障害での反省を生かし本領を発揮。流れるような走りで満点走行を見せた。

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△福島・千翔組

1年の集大成である全学。3日間、6名の選手と8頭の馬が全力を尽くした。来年はさらにレベルアップし、団体で全国制覇を目指す。【文:森本明日香/写真:森本明日香・勝部真穂】

▼福島
「(賞典)障害でだめな部分が多かったので、切り替えて総合頑張ろうと思っていて、実際、切り替えてできていたかなと思います。馬場は、前回の予選でできていなかった部分を改善できてはいたんですけど、予選でできていたのに本戦でできなかった部分もありました。ちょっと速歩(はやあし)リズムが崩れたりしたので、そのミスを減らせばもうちょっと上に行けたのかなと思います。(クロスカントリー競技について)僕が乗っていた馬は、動かしておいて待っていたら、滅多なことをしない限り跳んでくれるので、信じて頑張ろうと思っていました。(全学総合の障害については)一昨日の障害の第2走行のようなミスが、待機馬場のほうで出てしまったので、そのような無駄な部分も減らしていけたらと思います。本番の走行は、だめな部分もあったけど、馬が頑張ってくれたかなと思います。(全学総合は)できるだけのことはできたかなと思います」

▼江藤
「自分の中でまず馬場馬術競技は60%を越えるというのを目標にしていたので、馬場馬術競技で60%を越えられたということでいいスタートを切れたかなと思います。クロスカントリーもタイムインを目指していたのですけど、ロング(ルート)を2つ行ったので、(規定タイムを)越えてしまったのは仕方ないですけど、もう少し道中でタイムを削れるところを削っていれば結果が変わったのかなと思っています。(コースの選択については)2個だけ跳ばなくていい障害があったので、それは無理をさせずにロングルートを選択して確実に行けるようにしました。(障害競技が満点走行だったが、)今シーズン初めて減点0で、ちゃんと調整してこれたのかなと思います。最後の最後で減点0だったので、馬にも助けてもらって、すごく感謝しています。最後なので悔いの残らないように頑張ろうと思っていて、自分の中では本当に出せる力は全部出せたのかなと思っています。クロスカントリーは僕の実力がちょっと足りなかったですけど、馬に助けられました。(馬術部としての4年間を振り返って)1、2年生の時は、結構競技に出ていたのですけど、3年生でけがをしてしまって出れなくて、ずっと試合に出れないことはしんどかったですけど、そういう苦しい思いをして、最後で自分の納得のいく結果が出せたというのは自分の自信につながりました。(後輩へのメッセージ)僕は総合(競技)に出て、今年は優勝出来なかったですけど、来年こそは雪辱を晴らして入賞目指して頑張ってほしいと思います」

▼荒川将
「(クロスカントリー競技で)落馬してしまった原因というのは、障害を跳ぶ時の人間の判断のミスとかバランスの問題だったりして、防げた問題ではあったのでとても悔しいです。馬場が良かったので。その障害まではいいペースできていたので、人間のミスで馬にも申し訳ないことをしたなと思います。障害は個人で出ていたんですけど(総合競技では)団体で戦って、チームのために頑張ろうと思っていたので、多少緊張もありましたし、団体も組めなくなったということで責任も感じています。(来年に向けては)今回悔しい結果だったので、来年はいい結果を残してこの悔しさを晴らしたいです」

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