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◇2020年度関西大学連盟秋季リーグ戦第7日◇対天理大◇11月3日◇

(会場は非公開)

[第1セット]関大21-25天理大

[第2セット]関大25-20天理大

[第3セット]関大33-31天理大

[第4セット]関大25-21天理大

[セットカウント]関大3-1天理大

【最終結果】7戦2勝5敗 9位

開幕から5連敗を喫し、全日本インカレへの道が絶たれるなど、悔しさも味わってきた今秋リーグ戦。前日の甲南大戦では初勝利を挙げ、久々にメンバーの表情に明るさがもどった。最終戦もそのムードは継続し、1度は敗れた天理大に見事リベンジを果たした。

IMG_7695-300x200 最終戦で天理大にリベンジ果たす!秋季リーグ9位フィニッシュ

第1セットは中盤までお互いに点を取り合う展開。14-14の場面で相手のサーブミスでリードを奪うと、蓮尾優大(経3)のブロックが決まる。流れをつかんだかに見えたが、そこからミスやブロックアウトを狙われ3連続失点。またしても鬼門とする1セット目を落とした。

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第2セットは序盤から3連続失点を2度喫するなど点差を付けられる。しかし、ピンチサーバー古仲将真(人4)が入ると空気は一変。「チームの状況や雰囲気を変えるのが僕の仕事」と話した古仲のサーブから得点が生まれると、流れは関大に。中盤では同じく4年生のピンチサーバー藤原誉基(人4)の安定したサーブが相手を崩すなど、2人の最上級生の活躍もあり、最後は4連続ポイントでこのセットを取り切った。

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△古仲
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△藤原
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第3セット、お互いに集中が冴え、膠着したゲームとなる。相手のエースをブロックでケアすると、青木佑介主将(社4)がアタッカー陣をうまく使い分け、得点を奪う。しかし、相手も引かずに得点を決め続ける。そして、終盤3連続失点で21-24と絶体絶命の状況に。

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△青木主将
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ここで粘りを見せるのが現在の関大だ。「攻める気持ちでいこうとずっとタイムアウトでも言っていた」と主将はチームに常に前を向く姿勢を求め続け、メンバーもそれに応える。一挙4連続得点で逆転すると、30点を超える点の取り合いにも、久保田滉平(情1)の好レシーブやエース南本一成(商3)の気持ちのこもったスパイクもあり最後まで集中を切らさず、見事取り切った。

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△久保田
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△南本
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「流れをそのままに押し切れた」と青木が振り返ったように、第4セットは田中伸哉(人4)のスパイクと岡田大雅(経2)の連続クイックもあり終始リードを保ち続ける。陰下雄太(情1)の高さを生かしたアタックも光った。最後蓮尾が決め切り、見事勝利を決めた。

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△田中
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陰下
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リーグ終盤2戦を取り切り、9位で終えた関大。4年生にとっては残すは関西インカレのみだ。「最後気持ちよく引退してもらえるように」と南本。後輩たちは4年生への思いを口にする。「最後笑顔で終われるように」。青木男バレの物語もいよいよ終章を残すのみだ。【文/写真:北島大翔】

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▼青木主将
「昨日勝っていて、チーム状態も良かったし、一回天理大とは当たっていたということで、こっちに勝つ自信があったのは大きかった。自分たちで攻めていくバレーが勝ち切れた要因だと思う。第3セットはビハインドの状況から追いついて、攻める気持ちでいこうとずっとタイムアウトでも言っていた。相手のエースにもずっとマークがつけていたのも大分やりやすい試合にはなった。ピンチサーバーの2人は4回生で、最後のリーグ戦で自分が貢献できるところでしっかり仕事をしてくれて、チームを盛り上げてくれていた。それが結果につながったのが良かった。攻めるバレーをしていると自然とみんな声が出る。今までだと声を出そうと言わないと出なかったので、そこはみんな良くやってくれていると思う。4セット目は3セット目に勝ち切れたことが大きくて、流れそのままに押し切れたのかなと。アタッカー陣と大分コンビもあってきたので、そこをうまく使って関大の強みにしていきたい。岡田と一成(南本)はキーになってくるからそこで2人には期待している。(関西インカレは)ラストの大会なので、4回生が気持ち前面にして、引っ張っていって最後笑顔で終われるように、チームを盛り上げつつ、やっていきたい。(大産大は)ずっとフルセットで負けている相手だから最後リベンジして終わりたい」

▼古仲
「ピンチサーバーというのは、1ローテだけの勝負なので、そこで点数を重ねることができなくても雰囲気を変えるためにベンチが僕を入れてくれている。点数を取れたらそれに越したことはないけど、それでチームの状況とか雰囲気とかを変えるのが僕の仕事なのかなと。コート出た後も、ベンチから声をかけてあげるのが僕の役割だと思っている。その辺りでチームを盛り上げるということはできていると思う。リーグ戦は最初の方にこのチーム状況だったら関学にも京産にもフルセットで勝てたと思う。そこをコロナのせいにしたらそこまでだけど、他のチームはそれでも最初勝ってきている。最初の方に今の集中力を持って来れなかったのは悔しいところだけど、全カレへの道がなくなった後も、9位から12位までの順位決定戦で一番良い9位を取れたのは良かった。関カレは1日目は格下の相手と戦うので、隙を見せずに勝っていきたい。2日目におそらく大産大とあたる。リーグ戦ではフルセットで負けている相手なので、ストレートで抑えるつもりで。天理みたいに大産大はミスが少ないチームなので、雰囲気で負けないようにリベンジを果たしたい」

▼南本
「サーブカットが安定してきたので、そこから攻撃に転じれたのが勝ち切れた要因だと思う。チームとしては相手のエースにしっかりとブロックがつけて、プレッシャーかけられたのは良かったし、僕自身と今回は相手のエースに打ち負けないという気持ちで挑んでいた。真ん中のブロックが高かったので、ストレートのブロックを勝負したり、レフトの時には上から打ったりとか出来るだけ真ん中を外すようにしていた。リーグ戦の最初の方に比べればチームとしては仕上がっていると思う。でも、まだ詰めるところはいっぱいあるからそこを詰めていきたい。(関西インカレまで)2週間しか空かないので、大きくは修正できないとは思うが、今日の試合みたいにサーブが走って、自分たちの流れに持ち込む。逆に相手のサーブはしっかり返して、サイドを取ったりというのをこの2週間でやっていきたい。(4回生は)一番関わってきた代で、助けてもらったことばっかりなので最後気持ちよく引退してもらえるように頑張りたい」

▼蓮尾
「僕がスタメンになった1戦目に全然勝てなくて、そこで変えないといけないことが多かった。サーブにしてもチームで一番迷惑をかけてきたので、練習を積んできたことで改善できた。それにみんなの努力が合わさったから勝てたのかなと思う。今日はスパイク練習の時から跳べていると思っていて、自信を持って臨むことができた。一成くん(南本)にずっとマークが付いていて、難しい場面では、(相手も)一成に上がると思っている。そこで僕も負けじと入っていったら決まっていたという感じ。後輩もいて来年は4回生なので、心の強さが発揮できたのかな。藤原さんは前の府学生大会の時に一緒のチームだったけど、リーグで一緒にプレーするのは初めてだった。その分、藤原さんのサーブで相手を崩したら絶対そこを決めてやろうとしていて、今までの恩返しの気持ちも込めて全力でプレーしていた。関西インカレは4回生が最後の大会なので、今まで苦労して、チームを作ってくれていたので、その集大成を僕たちの感謝の気持ちを込めて送り出したいと思う」

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