近大破り秋季リーグ最終戦を白星で終える

◇令和５年度関西学生秋季リーグ戦５日目◇対近大◇９月15日◇於・和歌山県立橋本体育館

［Ｓ１］○高橋２（21―18 21－19）０嘉戸
［Ｓ２］○瀬藤２（21－10 21－12）０石川
［Ｄ１］●高橋・瀬古１（22－20 15－21 17－21）２曽田・上田
［Ｄ２］●丸山・瀬藤０（15―21 11―21）２石川・嘉戸
［Ｄ３］○砂原２（21―６ 21―15）０曽田

○関大３－２近大

５日間にかけて行われた秋リーグ。最終日は近大と対戦した。高橋快（文4）、瀬藤智史（政策１）が続けてストレートで勝利し勢いに乗るが、ダブルスで２つ黒星を付けてしまう。迎えた最終戦では、砂原泰斗（政策２）が相手を引き離し勝利。男子団体は秋季リーグ５位で終えた。

Ｓ１に出場したのは高橋。第1セット、序盤は取っては取られる展開が続いた。高橋のサーブからゲームが始まると、相手に逆をつかれ先制点を与える。その後、ラインぎりぎりを攻めたスマッシュや相手を前後に動かすプレーで得点を奪った。相手に裏をかかれスマッシュを決められたり、ネットになったりする場面もあったが、相手にリードを許さず第１ゲームを終える。第２セットも激しい接戦が繰り広げられた。ジャンピングスマッシュで鮮やかな先制点を決めると、ラインを攻めたスマッシュを決められ得点を許す。また、ネット際の甘い球を相手にプッシュされると、その後のラリーで高橋が同じ技を決めるなどの競り合いも見られた。後半には相手が連続でアウトにするなどして得点を重ね、見事勝利する。

勢いに乗りたい関大。Ｓ２に登場した瀬藤は、サーブレシーブをミスしてしまい先制点を与えてしまう。しかしその後は終始瀬藤が試合の流れをつかみ、積極的にスマッシュを打ち得点を取った。結果11点差で第１セットを獲得する。第２セットもペースを崩さず得点を重ねた。ヘアピンを用いたネット前でのプレーが目立ち、ネットぎりぎりのヘアピンを決めた際にはベンチから歓声が上がる。その後はネットやサーブで相手に得点を許す場面もあったが、最後はスマッシュで点を決め危なげなく第２セットも奪い、ゲームを終えた。

このまま勝利へとつなげたい関大からは、高橋・瀬古海斗主将（商３）ペアが出場した。開始早々アウトやネットを繰り返してしまい、相手にリードを許した。瀬古のドロップや高橋のスマッシュで点差を縮める。その後はデュースにもつれ込むものの、相手が２回続けてアウトを繰り出しセットを先取した。第２セットは終始相手にリードを許す展開となる。瀬古がスマッシュやプッシュで得点を稼ぐが、相手のスマッシュを返せなかったり、ヘアピンがネットを超えなかったりして点を落とす。後半は高橋のスマッシュなどで得点を重ねるが、最後は相手にスマッシュを打たれ、第２セットを落とした。第３セットは瀬古が先制点を決めたり高橋が相手の隙を突くスマッシュを放ったりし、好調なスタートを切る。しかしその後は相手のスマッシュに対してレシーブが決まらず、相手に点を許した。そして最後はスマッシュが決められず、今日初めてゲームを落とす。

続けて登場したのは丸山慎太郎（安全３）・瀬藤ペア。序盤ネットにかかる場面が目立ち、相手に連続得点を許した。その後、丸山が相手の裏をかくようなショットを打ったり、瀬藤がスマッシュを決めたりして得点を稼ぐも点差を埋められず、最後はネットにかけて第１セットを落とす。なんとか流れをつかみたい第２セットでは、積極的に攻める姿勢を見せた。瀬藤はスマッシュを決め、相手の裏をかくショットを打ち得点を重ねる。また、丸山はプッシュ、スマッシュで連続得点を決めた。しかし、後半に相手のスマッシュが取れなかったりネットにかかったりして相手に得点を許し、そのままセットを落とし、敗北した。

負けられない最終戦にコートに現れたのは砂原。序盤から主導権を握り、ヘアピンやロブで相手をコートの端から端まで動かした。また、ネット前に上がった甘い球をプッシュするなど積極的に攻める。この勢いのまま15点差で第１セットを獲得した。第２セットも攻めの姿勢を崩さず、スマッシュで得点を重ねる。しかし途中でミスが増え、同点に追いつかれた。だが、ヘアピンやプッシュを中心に相手コートの隅にショットを打ち点を得る。相手校のベンチの煽りにも負けずに着実に点を重ね、相手にリードを許さず第２セットを取りゲームを制した。

近大に勝利した関大は２部リーグを全体の５位で終える。今大会で４年生は引退となった。次のリーグ戦では２部優勝、そして１部昇格を目指す。【文／写真：西村果凜】